以下のような記事がありました。
「岡崎市の乙川地区にコンベンション施設、整備運営について民間意見募集」
愛知県岡崎市は、乙川リバーフロント地区内のコンベンション施設(民間都市型ホテル併設型)整備運営事業を進めるにあたり、サウンディング型市場調査を実施。民間事業者の参入意欲を探りながら、計画内容を精緻化することが目的だ。
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/PPP/news/052900745/
(新・公民連携最前線 PPPまちづくり)
記事を読むと、どうやら旧太陽の城跡地にホテルと会議ができる場所をセットにした施設の建設を進めるために「サウンディング型市場調査」を実施するとのこと。
いよいよかーとすぐ腑に落ちたらいいのですが、正直に言いますと意味が把握できなかった部分も…というのは、使われている用語が…
もちろん、引用した記事が掲載されているのは専門家をターゲットにしたサイトであり、そのなかで専門用語を使用して説明することは合理性がある判断です。
ただ、みなさんもお気づきだと思いますが、現在、自治体が進める事業、ことに建設などの説明にも「なぞ」の横文字が頻出する事態を招いており、一見しただけでは頭に疑問符が浮かぶことがあります。
例えば、PPP、PFI、リバーフロント、コンベンションにペデストリアンデッキなどなど、市民の方に「それなに??」と聞かれると答えに窮することもあり、反省することしきりなのですが、なるべく自分の言葉に置き換える作業を怠ってはいけないと感じています。
ということで、「サウンディング型市場調査」です。
サウンディングは「sounding」であり、これは「打診する」などの意味があるそうです。市場に打診する。市場をとんとんと叩いて見る。すると、「お〜い」という返答がある、そんなニュアンスだと思うのですが、要は公共工事を進めるために公募要領を作成するのですが、その手前で民間の事業者に意見を聞き、対話を行なった上で、より市場のニーズにあった形で公募要領を作成する手法であると言えそうです。
上記の表には、この手法のメリットとして以下の4点があげられています。
○市場性の把握(参入意向の把握等)岡崎市としてもこの調査を通して「民間事業者からの提案や情報を通して本事業 の中身やスキーム等の精緻化を目的としています。」(http://www.city.okazaki.lg.jp/1550/1551/100500/p022736_d/fil/01_youryou.pdf)と謳っていることから、上記のメリットを考慮することで、悲願?!の会議場付きシティホテルの建設により手堅く進めていく準備に取り掛かったのだと思います。
○公募による民間事業者との対話での調査
○活用アイディアの収集
○参入しやすい公募条件の設定
引用:http://www.city.itami.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/106/soundingresarchgaiyou.pdf
わたしも岡崎市の規模を考慮すれば、一定規模のホテルや会議場は必要ではないかと考えています。ただ、それは市場性が担保されることで事業者に恵まれることでしか叶いません。
その意味でも今回の選択は評価できるのではないでしょうか。
さて、ここまで書いてきた本文を読み返すと、「ニュアンス」「メリット」「ニーズ」などの横文字をさんざん使う自分の文章が転がっているわけです。笑
それぞれ、「文脈」「利益」「需要」と置き換えるべきかもしれまえんが、まあ、そこは寛容にお願いできればと思います。
さて、明日からはいよいよ6月議会が開会となります。他の議員の通告を見ると、上記の話題も出てくることが予想されますが、そのさいは注視していきたいと思います。
それでは、また。