岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

タグ:H2909定例会

本日で9月定例会が閉会となりました。

本議会では一般質問にはじまり、所属の福祉病院委員会、そして決算と多岐にわたる議論がありましたが、本日を持って本議会に上程されていた議案にたいしては全てに賛成、請願については一件賛成、他は反対という立場で表決をしました。

H29.9月定例会の日程が発表されていました! : 岡崎市議会議員 小田たかゆき blog http://bit.ly/2g0Mqvb

本議会での議案にたいする討論は以下のようなものですので、斜め読みをして頂ければと思います。

 

 

さて、今回の本会議の最終日の討論では議案とは別に、「議員」「議会」とはいかなる存在であるのか、というやや制度的な議論が展開をされました。

それは、経済建設委員会におけるわたしたちの会派の質疑、意見に対し「議員の存在価値を否定」する発言があったという他会派からの指摘です。かなり強い言葉であったわけなのですが、それまでの経緯はおおよそこういうことでした。

そもそも、今議会では(仮称)乙川人道橋にたいする補正予算が上程をされていました。内容は人道橋の高欄などに取り付ける照明設備を基本設計の段階では描かれていたのにもかかわらず、その後の段階で予算計上するのを失念してしまい、今回、改めてその予算を計上するための増額補正でした。

その議案にたいし経済建設委員会においてわが会派の議員が人的ミスであることを質し、改善を求めた上で、このような質疑をしました。

(今回の増額補正に関わる予算について)市民の皆様へはどのように説明するのでしょうか。

それに対し当局は、

市民の代表である議員の皆様で構成される議会へ議案としてお諮りし、また、公開されている議会を通して市民の皆様へご説明させていただいているものと考えております。

これを承けて、

議員や議会を通してではなく直接生の声を聴いて危機感を覚えていただきたい

と当局にやや強い口調で意見を付しました。

このようなやり取りを承けて、本日の本会議の討論において他会派から先の強い表現とともに、議会基本条例の精神を毀損する発言であるとの主旨で議論が展開されたのでした。

では、この発言の何が問題だったのでしょうか。

前後の文脈を考慮すると、二元代表制の一翼を担う議会の価値を著しく損なうことであったというのが他会派が指摘したポイントではないかと推察されます。

つまり、「行政は市民の声をきくべきである」という考えについてはどこからも反論があるとは考え難いのですが、議会において他ならぬ議員が「行政は直接市民の声をきくべきである」と発言をすると、議会を通り越して行政が市民へ直接説明をすることになり、それは議会を軽視し議員の存在価値を否定しているという解釈につながったのだと考えられます。

とてつもなく意訳すると「俺たちには説明はいいから、まずは市民に直接説明をしろ!」と聞こえたということです。

 

しかし、かりにそうだとしても(わたしはそのような主旨の発言ではなかったと考えていますし、発言者本人もそういっていますが、議会においては表で述べたことが全てですからね)、今回の発言をもって議会の軽視であり議会基本条例の精神をないがしにするという発言にまで踏み込むにはいささか拙速な判断ではなかったでしょうか。

まずは、行政の市民にたいする説明責任は時代的な要請であり、そこの部分の推進は議会の軽視でもなんでもないはずです。

加えて、議会の監視機能は議会がもつ議決権によって担保されてており、監視機能それ自体であれば、メデイアでも十分役割を果たしていけるはずです。となれば、行政がどこに、どのように説明をしようが、議決権を議会が手放すことがないかぎり行政にたいする監視機能が損なわれることはないはずです。

もうひとつは、議論のさいにも言及しましたが、議会は言論の府であり、自由闊達な言論が保証されています。もちろんだからといって何でもかんでも述べていいわけではないので、そのために議事進行などが制度としてルール化されており、また先人達が積み上げてきた慣習があります。

ただ、その枠内での発言でさえ、残念ながら自らの意見、思想とは異なるものが含まれています。ただ、それでも、そのようなものを内包し、まあまあと諌めながら、じゃあ、ここらへんでいきましょう、と間をとり持つのが話しあいというものではないでしょうか。

かりに自らと違う考えだとしたら、強い言葉で指摘をするのではなく、いささか行き過ぎではないか、と嗜める。このことは、議会だけではなく、いまの社会で必要なことなのかもしれません。それは、寛容とかそんな立派な話しではなく、なんとなく生きやすくするための必要な知恵として、ということですが。

なんだか話しが飛躍しましたが、9月議会が閉会をいたしました。

 

議会の外では、とんでもない風がびゅんびゅんと吹き荒れているようですので、そこらへんのことも落ち着いたら書きたいと思います。

それでは、また。

 

⬜︎議会討論内容(一部省略)

9月定例会に上程されております、75号議案他全議案に対しまして賛成の立場からチャレンジ岡崎無所属の会の討論を行います。

■第73号、第74号、第83号議案「岡崎市母子生活支援施設の民営化」

第73号、第74号、第83号議案「岡崎市母子生活支援施設の民営化」についてです。本件は、岡崎市母子生活支援施設の民営化を進めるため、今まで指定管理を担っていた事業者にたいし、財産譲与、土地無償貸し付けをするこで運営を任せ、利用者にたいし継続的な支援を可能にするための議案だと理解をいたしました。これまでは、市と指定管理者の契約を5年に一度見直す必要があり担い手が入れ替わる可能性を含意していました。これは利用者から見ると、安定的な人間関係を毀損するなどのデメリットを有する側面があったと推察をされます。そこで、今回の民営化では、事業リスクは伴うものの、利用者に対し担い手の継続的な支援が期待できること、加えて財産の無償貸し付けにより市と事業者が定期的に協議をする場が担保されていることは評価するところでございます。

第75/84号議案「財産の譲与について(岡崎市農村婦人の家)

第75号、84号議案「岡崎市農村婦人の家の財産の譲与について」です。岡崎市農村婦人の家の設置目的としての役割を終えたことによる条例廃止、及び、財産譲与であると理解いたしました。今後は地元自治体である牧平自治会が公民館として管理、運用をされていくとのことであります。当自治会の方々への説明を細かく行い、きめ細やかな引継ぎを心がけてきたとのことでもありました。地元の方に今以上に愛される施設となることを願っています。

第77号議案「工事請負の契約について」

次に第77号議案、JR岡崎駅シビックコア地区のペデストリアンデッキの工事請負契約についてです。一般競争入札にも関わらず、一社しか入札業者がなかったことは鉄道事業者との関連により厳しい参加資格であったことが原因であることを理解いたしました。今後は工事を進めるにあたり安全面からの考慮はもちろんのこと、有料駐輪場と岡崎駅への導線の確保、いわゆる利便性にもなお一層配慮して頂けるようお願いをしておきます。

第79号議案「岡崎市額田センター条例の制定について」

第79号議案「岡崎市額田センター条例の制定」についてです。本条例は、市民の文化及び教養の向上を図るとともに、市民の交流の場とすることを目的とする額田センターの設置、管理並びに使用料に関し必要な事項を定めるものです。額田会館の稼働率は20%前後ですが、額田センターの稼働率は30%以上を目標にするという意気込みを先の委員会で伺いました。地域住民にとり真の憩いの場となることを期待しております。

第80号議案「岡崎市図書館条件の一部改正について」

第80号議案「岡崎市図書館条件の一部改正について」です。今回の条例改正では、額田センターの開設に伴い、同センター内に図書館が移転するため図書館の位置、開館時間及び、休館日を改めるものです。特筆すべきは地域住民のニーズが高い、開館時間の延長でございます。これにより、仕事帰りの方や、学生の方にも利用しやすくなり、さらなる利用者の増加につながることを期待しております。

第85号議案「平成29年度岡崎市一般会計補正予算(第3号)」

第85号議案についてチャレンジ岡崎無所属の会の意見を賛成の立場から款を追って意見を申し上げます。

2款4項1目戸籍住民基本台帳費にの財源更生についてです。住民記録システムの補助金は、経費777万6千円に対し、612万円の交付しかなく、当初予算の10/10ではなく8/10となっています。国に対して、番号制度の整備に関する補助については人口割り頭割りで行わず、10/10の金額交付をするよう要望をお願いしておきます。

2款2項12目(仮称)額田センター建設費についてです。今回の補正はインターネットを使い同センターの申請手続きを行うための通信環境を整備するための増額補正だと理解をいたしました。パソコンの不得意な方々のためにも、これからも書面での申請手続きも存続させることをお願いしておきます。

3款1項1目、社会的困窮者支援事業についてです。現時点で当初の見込みを上回る執行率故に、増額補正であることを理解いたしました。平成26年度からの事業であり、利用人数や平均利用泊数の経年変化を聞く限り規則性が見出しづらいことも理解をしたところでございます。加えて、県内で当事業を実施している自治体は37市中10市である現状を考えますと、利用者の増加理由の遠因ではないかとも思いますが、ぜひ、継続的に実施して頂ければと思います。

8款5項1目、バス路線対策業務についてです。まちバスの路線に東岡崎駅を経由する路線を増設するための増額補正であると理解いたしました。住民の要望があるなかで、バス事業者との関係を維持しつつ競合路線に乗り入れることには大変なご尽力があったと推察されるところでございます。今後とも、民業の圧迫を回避しつつ、事業者、住民、行政がいい関係を築きながら、さらなる利便性の向上にご尽力をしていただけるようお願いをしておきます。

同じく8款5項1目、愛知環状鉄道設備整備補助業務についてです。愛知環状鉄道の改札でICカードが利用できるようにするための増額補正であると理解をいたしました。IC化による利便性の向上により愛知県下の公共交通の沿線にさまざまな経済的効果をもたらすことが期待されるところでございますので、今後、周知にも心がけて頂ければ幸いです。

継続費の8款5項、東岡崎駅周辺地区ペデストリアンデッキ整備事業の増額補正です。ペデストリアンデッキは車、歩行者、自転車など各種異なる交通手段を立体的に交叉させることにより安全性を担保することはもちろん、歩いて楽しい場所を作り、加えて、何気なく立ち止まる滞留空間が立ち上げることで駅前の風景が変化する端緒になると期待をしているところでございます。しかしながら、デッキ下部の空間が日中でも暗く、いわゆるデッドスペースになる事例もあると聞いておりますので、その観点からの導線設計、空間使用を考慮して頂けるようお願いをしておきます。 

同じく継続費の8款5項、乙川河川緑地人道橋整備事業についてです。(仮称)人道橋の照明設備費用のための増額補正でございます。ヒューマンエラーかどうかはさておき、照明は必要であると思います。

以上を持ちまして、チャレンジ岡崎・無所属の会の全議案賛成からの討論とさせていただきます。ありがとうございました。

 

昨日、福祉病院委員会、決算分化会が開かれました。

議案、補正予算すべてについて賛成という立場とさせていただきました。

 

議案の中で判断が難しかったのは「岡崎市母子生活支援施設の民営化」に関する議題。

 

当施設は通称「いちょうの家」と呼ばれ、DVや生活困窮などの事由により、「逃げる」という選択を余儀なくされた母子が一時的に生活をそこでおくり、その後の社会復帰を支援していく施設です。

いままでは岡崎市が指定管理者制度で事業者に運営を任せている施設でした。が、今回の議案が本会議を通過すると、指定管理を担ってきた事業者にたいし、市は建物を譲渡することになり、土地は10年間の契約で無償貸与されることになります。

文字どおり「民営化」されることになります。

 

筆者の考えを述べれば、民営化は基本的には悪くないと考えています。

市場原理に委ねることで、買い手は市場に流通する「商品」を購入し、売り手は売れる商品を供給するために競争原理が生まれ、その需要と供給が均衡するところで最適な「価格」が導きだされるとされてます。

ただ、のべつまくなしになんでもかんでもこの原理で物事を切り分けていくことを慎しむことは必要です。例えば、道路。とてつもない金持ちが国道を100kmぐらい買い占めて、通行に関して利用料を徴収されたらわたしたちの生活はとても困ったことになることには想像にかたくありません。

そして、そういうものに加え、福祉、教育、医療という部分には十分注意を払わなければなりません。お金がなければ医療を受けられないとなれば、命に値段をつけることになります。お金がなければ教育を受けられないとすれば、子どもたちの未来を商品として先物買いせざるを得ませんす。お金がなければ福祉を享受できないとすれば、最低限の暮らしを商品として購入しなければならなくなります。

だからこそ、この事案の判断は非常に難しいところでした。上記の判断基準に照らせば、福祉を民営化することには反対をしなければならなくなります。

ただ、この事案では、民営化により事業者の経営リスクは発生するものの、①指定管理者の契約更新における指定管理者が変更することのリスクが減少すること、②そのことにより利用者にとり相談者と継続的な関係の構築がしやすくなること、③土地の無償貸与の条件のなかに、生活支援以外での使用は不可という契約事項が記載されていること、他方で④岡崎市の財政にとりメリットが生まれること、などを勘案して賛成としました。

これにより、過度な市場原理が作用することはないはずです。また、土地の貸与による契約や、社会福祉法人への監査権などで定期的に行政が事業者と協議できる場が担保されていることで、事業の目的が共有されていくはずです。

というようなことを考え、以下の意見を付しました。

第73号、第74号、第83号議案についてチャレンジ岡崎無所属の会の意見を申し上げます。本件は、岡崎市母子生活支援施設の民営化を進めるため、今まで指定管理を担っていた事業者にたいし、財産譲与、土地無償貸し付けをするこで運営を任せ、利用者にたいし継続的な支援を可能にするための議案だと理解をいたしました。これまでは、市と指定管理者の契約を5年に一度見直す必要があり担い手が入れ替わる可能性を含意していました。これは利用者から見ると、安定的な人間関係を毀損するなどのデメリットを有する側面があったと推察をされます。そこで、今回の民営化では、事業リスクは伴うものの、利用者に対し担い手の継続的な支援が期待できること、加えて財産の無償貸し付けにより市と事業者が定期的に協議をする場が担保されていることは評価するところでございます。以上の点から、賛成といたします。

 

この事案のようにとても複雑であり、長い時間をかけて結果がでることについて判断することが市会議員の苦しいところでありながら、醍醐味であると感じます。

ふ〜。

来週以降も常任委員会は続きます。

それでは、よい週末を。

 

読書の推進について、一般質問で取り上げました。

読書の推進に関しては「子ども読書活動の推進に関する法律」が平成13年に施行され、それを承けて岡崎市でも計画が策定をされています。

岡崎市子ども読書活動推進計画(第二次)

http://www.library.okazaki.aichi.jp/?action=common_download_main&upload_id=1928

このような計画に基づきさまざまな事業が展開されていることは一定程度評価できるものですが、さらに踏み込んで岡崎市をあげて読書をする機運を盛り上げていく条例を制定することができないかを伺いました。

答弁にもありましたが、平成29年7月までに、6市、3町の合計9の基礎自治体が読書を推進するための条例を制定しています。

仙北市市民読書条例

http://www.city.semboku.akita.jp/reiki/423901010021000000MH/423901010021000000MH/423901010021000000MH.html

 

恵庭市人とまちを育む読書条例

http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1370313641873/files/dokusyozyorei.pdf

 

横浜市民の読書活動の推進に関する条例

http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/reiki/reiki_honbun/g202RG00001805.html

 

高千穂町家族読書条例

http://www.town-takachiho.jp/administration/reiki/reiki_honbun/q643RG00000239.html

 

有田川町こころとまちを育む読書活動条例

http://www.town.aridagawa.lg.jp/reiki_base/reiki_int/reiki_honbun/r275RG00000857.html

 

野木町民の読書活動の推進に関する条例

http://www.town.nogi.lg.jp/reiki/426901010021000000MH/426901010021000000MH/426901010021000000MH.html

 

北九州市子ども読書活動推進条例

http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000712262.pdf

すべてではないのですが、上記のような条例が制定をされています。

 

今回の一般質問では、市の意向を伺っただけになってしまった側面もありますが、少しでも機運を高めていければと思います。

 

 

学校図書の体制について一般質問で取り上げました。

 

学校図書イメージ

 

この問題に関連する質問は昨年の12月議会でも取り上げさせていただきました。

一般質問に登壇しました!! : 岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/10090029.html

各学校に設置されている学校図書館の重要性は、次期学習指導要領の総則において記載が増加していることなどからも推察ができるところです。

もともと、子どもが読書に親しむ環境を整えようと、国会においては2001年に議員立法で「子どもの読書活動の推進に関する法律」が制定されました。加えて、総合的な学習の時間など、調べもの学習の充実や、主体的で対話的な学びを目指す授業の取り組みにおいて学校図書館を活用することの重要性をあらためて位置付けていく動きが活発になってきました。

そのようななか学校図書館にはおおきく3つの機能を備えることが目指されています。「読書センター」「学習センター」そして「情報センター」です。

これら3つの機能を有機的に連携をさせながら、うまく機能をさせていくには学校図書館にそれなりの人的リソースを割き、運営方法を考えていかなければなりません。

岡崎市は従来から運営体制を「司書教諭」と「教員補助者」を中心にして進めてきました。

それには以下の理由です。

岡崎市では、司書教諭と教員補助者が学校の状況に応じて学校図書館の管理、運営、学習支援等を行う体制の整備がされています。巡回方式による学校司書の配置ではなく、学校の子供たちや教員の状況をよく知っている教員補助者が学校図書館の運営に当たるために、学校が必要とする時間に必要な方法で学習の支援をしたり、蔵書の管理等を行ったりすることができ、子供たちや教員から好評を得ています。

(当局答弁案より筆者抜粋(議事録では主旨の変化はなくとも言い回し等は変わる可能性があります))

学校司書という文言が出てきていますが、ここが今回の一般質問における肝となる部分でした。学校図書館における主たる責任者は「司書教諭」と呼ばれる教員資格をもつ現場の教員となります。これは学校図書館法に記載されていることです。

しかし、その司書教諭を補佐する役割、またアドバイスをする立場として「学校司書」という存在があります。

学校司書さんたちは早くから(あたりまえですが)学校図書館の重要性を指摘し、その知識と情熱を生かし、草の根的に学校図書のあり方について有意義な活動をしてきた方達です。

そして、その活動が冒頭の法整備、改定の大きな潮流を作り出した遠因、近因であることは間違いありません。

ただ、問題なのは学校司書がどうゆう資格を有する存在であるのか、過渡期的な状況であることもあり法的には明確に記載されていないことです。

となると、運営の方向性において「教員補助者」がいいのか「学校司書」がいいのかの判断がきわめて難しいということになります。

どちらがいいのか。

今後はデータをしっかりと整えながら、再度一般質問で取り上げていければと思っています。

タブレット端末を使用した授業について一般質問で取り上げました。

 

イメージ

 

新学習指導要領が平成29年3月に公示をされ、小学校では平成32年度から、中学校では平成33年度から全面実施となります(平成30年以降の元号についてはこれでいいのかと…ふと思いました)。

新学習指導要領(H29年3月公示):文部科学省

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm 

 

改定のポイントには、以下のように書かれています。

そしてそのなかで「学習指導要領等の改定のポイント」における「その他の重要事項」には以下のような文言が明記されています。

○情報活用能力(プログラミング教育を含む)

・コンピュータ等を使用した学習活動の充実(各教科等)

・コンピュータでの文字入力等の習得、プログラミング的思考の形成(以下略)

 

是非の議論はあれど、プログラミング教育が指導要領に記載され授業が行われることになったわけです。となると、やはり、それに見合ったハードの整備も進めていかなければなりません。

いままでのようにパソコン教室で進めていくのか、それともタブレット端末などを整備し「日常的」な使用をするなかで授業を行なっていくのか、一長一短はあれど方向性はどのようにしていくのかがはっきりとしなければいけないと思います。

 

加えて、行政視察でタブレット端末を取り入れた授業の取り組みを見てきたということもありました(詳しくは下記リンクを)。

タブレット端末を使用したICT教育の取り組みについて(東京都荒川区)-行政視察3日目

http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/19146520.html

 

視察先でお聞きしたお話しでも、タブレット端末を導入することにより学習効果という数値では表すことはあなかなか難しいが、学習意欲という定性的な効果については肌感覚として感じることができる、という言葉が印象的でした。

そこで、①タブレット端末の導入状況、②今後の市の方向性について質問をしました。

①に関しては、

市内全中学校には、学校規模に応じて21台から63台のタブレットパソコン、計約800台が配備され、数学、理科、英語の3教科の学習を中心に積極的に活用されてきた。さらに、本年度は、63台が追加配備される予定である。

②については、

中学校では、数学・理科・英語について授業モデルに基づいた実践が進められており、現場教員の工夫により、社会や体育、総合的な学習の時間などにも広がっている。今後こうした教科等にも、具体的な活用場面や実践事例を示して、教育活動全体での活用を普及・推進していきたい。小学校では、パイロット校の指定による実践研究が行われている。その実践成果を踏まえて、導入を積極的に検討していきたい。次期学習指導要領では、プログラミング学習が必修化されるなど、情報活用能力の育成が一層重視され、学習の手段としてICT機器の積極的な活用が求められている。情報化が進展する未来を生き抜く子供たちには、タブレットパソコン等のICT機器を日常的に活用できる学習環境を、引き続き整えていきたい。

との答弁がありました(双方とも答弁案でありあくまで概要です)。

年々、限られた予算のなかでタブレット端末の導入を進め、環境整備が整えられているとのことでした。プログラミング学習を含め、情報教育はすべての子どもにとり必須科目であることは時代の趨勢だと思います。

 

今後とも、経過を見守っていきたいと思います。


 

エアコン設置の進捗状況について一般質問で取り上げました。

市内の小中学校の普通教室へのエアコン設置は議会各派から要望が出ている施策です。

 

まず、全国的な状況について文部科学省が発表しているデータがあります。

公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況調査の結果について(H29.6.9)

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/06/__icsFiles/afieldfile/2017/06/09/1386475_01.pdf

これによると、全国の普通教室へのエアコンの設置率は49.6%という結果が示されています。また、平成10年からの設置率の推移をみてみると、普通教室への設置率は平成10年の設置率が3.7%なので、約20年でおよそ45ポイントの上昇をしたということがわかります。

 

設置状況の推移

上記資料より抜粋

 

ただ、愛知県内の設置率だけをみると35.7%ですので、全国的な趨勢からすると低い数字であると言えそうです。

 

愛知県設置率

上記資料より抜粋

 

このような状況のなか、過去に幾度かエアコンの設置について取り上げられてきたのですが、今回の一般質問において重要となる答弁が二つほどありました。それは、

①今年度、エアコン設置を行うことが可能かどうかまずは他市町村へ研究へいく

②6月以降の市内学校の室温のデータがないので、今年度から室温を計測する

です。

そこで、今回はこの2点についての進捗状況を聞くこととしました。

①については同規模の市町村へいくつか視察にいったとの回答がありました。施工方式、設置費用だけではなく、熱源をどのようにするのかなど設置に向けて検討事項が多様であるという旨の回答でした。

②については、

5月16日より市内5校で教室の温度と暑さ指数(WBGT)を測定している。抽出校は東西南北から1校ずつと中央部の1校である。市街地と山間地の違いにも考慮し、5校のうち1校は旧額田地区の学校とした。6月は、22日間測定し、市街地の3校で室温が30℃を超えた日が1日あった。7月は、14日間測定し、30℃を超えた日が、市街地4校の平均で12日、山間地では4日であった。調査した5校の最高室温は、市街地の学校では35.9℃、山間地の学校では32.4℃だった。また1階と最上階の室温の差は、最大で2.8℃最小で0℃だった。

(当局答弁案より抜粋/強調は筆者作成(議事録とは異なる可能性があります))

という答弁内容でした。6月以降の室温に対する客観的なデータを得たことにより、数字に基づいて教室の暑さを論じれるようじなったことは一歩前進をしたのではないかと思います。

 

子どもたちの学習しやすい環境を整備していくこと、また夏休みの居場所づくりにも資するであろう冷房の設置にはまだまだ、時間がかかるかもしれませんが確実に前に進めていきたい事業です。

 

こんばんは。

本日、一般質問に登壇をさせて頂きました!!

 

が、まずは大きく反省を。

持ち時間が50分であるところを、25分ほどで終えることになってしまいました。

 

時計

 

…持ち時間を全て使用する必要はもちろんなく、意図的に短い質問時間であったり、聞くことだけ聞けば早めに切り上げるというスタイルを取る方もいらっしゃるので、持ち時間を全て使用する必要はありません。

 

しかし、わたしの場合は今回、45分前後を見込んで質問を作成していました。というのも文字数によりおおまかな時間を計測することができます(といわれています)。そこで、事前に用意をしておいた原稿は8,500文字程度でした…

 

が、何を勘違いしていたのか、50分を使い切るには12,000文字ぐらい必要とのこと(あとから先輩議員の方に教えてもらいました…)。用意していたのは、8,500文字。単純に2/3ですので、50分をそれで除すると、33分となります。それでも、8分くらいたりない。

 

ここで反省点の2番目ですが、得意の早口になってしまいました…涙

質問の出だしの方では「ゆっくり、ゆっくり」と心がけていたのですが、途中からその呪文もどこへやら、かなりまくし立てていたと記憶しています。さらに、途中から時間の見込違いをしていることに気づき、さらに焦り、早口へという、謎の自転車操業になってしまいました。

たぶん、8分削減はここら辺も大きく影響していると思います。

もし、テレビやネットでご覧になっていた方がいたとしたら何を言っていたのか聞き取れないレベルになっていたのではないでしょうか。申し訳ないです。

議員として一般質問に登壇させて頂き、3回目。このようなミスを犯してしまうことには穴があったら入りたいくらいですが、そうも言っていられないので、今後この点にはさらなる注意をしていき、進化を重ねていきたいと思います!!

猛省。

 

一般質問の内容に関しては後日、詳しくここにも書かせて頂きます。

 

では、また。

 

 

こんばんは。

いよいよ9月定例会が開会となりました。

25



会期は本日から9月29日までの32日間です。

議案としては条例の制定、改廃などが7本。補正予算は5つの会計がならんでいます。

といっても、まだ案の段階であり、議案送付は後日行われることります。


…と、書きながら「議案」はいつ議会として正式に扱うことになるのか、不安になってきたので調べてみました。



議案の発案権は大きく、首長、議員、委員会に認められています。そして、議案提出の時期は、

理論的には会期中に提出されなければならない


とされています。となると、これを読む限り、会期中に提出されたものが「議案」と呼ばれることになりそうです。だから、いま目の前にある議案書は正式なものとして扱っても一応、問題はないのかもしれません。

が、実はそうではないということを発見しました。それは、議案の審議の順序が関係していそうです。それは、以下のように定められています。

□本会議のみで審議する場合

 

上程-(朗読)-説明-質疑-討論-表決

 

 

□委員会に付託して審査する場合

 

上程-(朗読)-説明-質疑-委員会付託-委員会報告書提出-本会議に上程-委員長報告-討論-表決


ここで議案の撤回・訂正はこの「上程」という手続きの手前で行う限り、議長の許可により可能(つまり議会での許可は不要)だとされています。となると、今現在において、目の前にある議案書は上程前のものですので、いわゆる今議会の議案とするには正確な表現ではないと言えそうです。

ただ、

開会して初めて議案に目を通すようではは審議の徹底を期すことができないので、事前検討ができるように早めに議案を配布するほうが望ましい

と手元の資料には書かれいるところを見ると、いわゆる「議案」と呼んでも差し支えはないとも言えそうです。


う~ん、なんだか話しが複雑で申し訳ありません…。


話しは大きくそれますが、「民主主義は手続きである」とどこかで聞いたことがるのですが、この煩雑の手数こそがそれを担保しているのではないか、ふとそんなことが頭をよぎりました。

つまり、一つの法令、条例がわたしたいの生活に多大な影響を及ぼすからこそ、いくつかの形式的な手続きを設け、その「時間」を置くことで自由に議論をする間を制度的に作り上げているのだと思います。

そうなのか?!笑


なんかまとまらない話しですが、ともあれ明日は一般質問に登壇いたします。


最後まで準備をしていきたいと思います。

では。

 

 

追記(08.30)

昨日、「議案」について書きましたが、やはり不安になり本日、事務局に尋ねてきました。それによると、議案が正式に議案になるのは議会が開催されて送付されればよいという見解でした。ということは、議会で議長が読み上げるという行為を経る必要はなく、所定の形式と要件(たとえば議員立法なら議員の1/12以上)を満たしていれば「議案」として受理されることになります。

ということで、手元にある「議案」は今議会に上程された正式な議案ということになります。

上記、お詫びと訂正です。

申し訳ありませんでした。






こんばんは。

小田たかゆき@岡崎市議会議員です。


さて、9月議会の日程が市のHPに記載されていました。
平成29年9月定例会の日程 | 岡崎市議会ホームページ
http://www.city.okazaki.lg.jp/shigikai/732/p021344.html
約一ヶ月にわたり開催される9月定例会です。一般質問では24名の方が4日間にわたり登壇します。また議案、補正予算だけではなく、決算もありますのでしっかりと取り組んでいきたいと思います。

ぜひ、ご注目を。

平成29年9月議会日程


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