岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

タグ:2020.11月臨時会

こんばんは。岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

一人5万円給付の審議のための追加資料が本日公表されました。

こちら↓


11月臨時会の最終日ではこちらの資料をめぐる質疑がおこなわれ、討論、採決となります(逆にいえば、こちらの資料「だけ」で質疑がおこなわれることになるということです)。


さて、追加で提出された資料ですが要点は3点かと。


ひとつめは、一人5万円を配布した場合と、そうでない場合の財政調整基金の推移がどのようになるかというところ。

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左図の実施しない場合は、来年の財政運営に必要な予算を財政調整基金から取り崩しつつ、万が一の災害にも備え、基金をしっかり積み残しておくことができます。

他方で、右図のように給付した場合、財政調整基金はゼロとなり、いざというときの備がなくなるばかりか、来年度の予算編成に大きく影響をすることとなります。



二つ目は、一人5万円を給付した場合とそうでない場合で、令和3年度の予算編成に与える影響を示すこちらの図になります。

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こちらも左図が実施しない場合。

注目すべきは、実施しなくとも、コロナによる減収でかなり厳しい予算の削減が見込まれていることです。

右の図は、実施した場合。

こちらはさらに厳しい予算削減ですが、なかでも、未来への投資事業の削減率は85%となることはなかなかのものです…



さて、三点目として、予算の減額とは具体的にはどうするのか。

ここからは思考実験みたいなものですが、追加資料の別紙をご覧いただき、例えば「臨時業務」のところを見てみます。

上の図より、給付しなかった場合は40%の削減、した場合は60%程度の削減が要求されることになりますので、ここは単純に、給付をしなかった場合は40%カットで、10の項目のうち4つを削る。

給付した場合は60%のカットですので、10項目のうち6つを削るという方法で、事業をカットしていくとお考えください。

別紙4、主な「臨時業務」はこちらです。

こちら1/4↓
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そして、このような作業を「未来投資計画事業」などにも行うこととなります。



なかなかシビアな資料です…



で、結論として、わたしはこの資料をみて、より厳しい対応を今後は考えていかなければならないのではないかと考えるところです。

まだまだ資料に目を通した段階であり、精査できていないところもありますが、結論はそれほど変わらないと感じています。


みなさんもぜひ、資料を通し、これからの岡崎市について考えていただければと思います。



それでは。

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こんばんは。岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

中根新市長の選挙公約である一人5万円の現金給付をめぐる補正予算案が審議される11月臨時会は会期延長、採決を見送るかたちで本日、終了となりました。


いろいろと論点はあるのですが、まずはざっと今日のポイントを整理しておきます。


ひとつめは、議会の開会直後に行われた梁瀬議員の緊急質問です。

質問内容の主旨は

朝日新聞が先週の土曜日に報じた市長の発言が事実なのかどうか。事実であればそれは議会を軽視したものではないか。

この二点でした。

朝日新聞はこちらから↓




これはわたしも同様の感想を持ちましたので、あらためて噛み砕いて説明すると、今回の議案の提出者は市長です。市長提出議案であれば、市長が「なんとかこれをやってほしいから、議会にぜひ審議、可決をしてもらいたい」と議会に審議をかけるものなわけです。

にもかかわらず、それをする前に、「議案とは違う方向性にしたい」と発言してしまったわけで、議会側としては、どうせ市長が諦めている議案、本気で通そうと思っていない議案を、どういう姿勢で審議すればいいのか、困惑とともに、怒りがこみ上げてくるのも仕方がないことです。

市長はこの質問にたいし、朝日新聞への発言の是非を明確にすることなく、議案を通すためにしっかりと議論していただきたい旨の発言を繰り返すものでした。


ポイントの2つめ。議案の内容について。


一人5万円は財政調整基金を含む6つの基金を廃止することで195億円を捻出する方法が提案されていました。

例えば、財政調整基金は大規模災害発生時において機動的に対応するための基金であり、また、景気動向に左右される歳入を調整するために積み立ててある基金です。

そのほかにも、計画的に公共施設の大規模修繕、補修をするための基金や、東公園、南公園などの改修などに充てられる基金、文化、芸術作品を購入するための基金などがここに含まれています。


議案の審議は概ね「いまとこの先」「現在と将来」に収斂していったと感じています。


コロナ対応で激甚災害とみなされるからこそ、とりあえずいますべての人に5万円を渡したい。それは経済対策でもあり福祉対策である。基金がなくなることにはデメリットはあるが、それは行政改革など無駄を省くことでなんとかしていく。いまが大事。

そういう市長。

他方で、コロナ対応で必要なことはもちろんしていかなければならない。しかし、それが一人5万円、すべての市民に現金を配ることなのか。将来に対する、未来にたいする見通しがまったく示されていない。それではあまりにも無責任ではないか。いま、そして、未来のこと。両方を考えていく必要がある。

という議会。

そういう構図です。

もちろん、わたし自身は、後者の側につくものであり、いま、現状お示しをいただいている資料や質疑の内容からは、これほどの基金を取り崩してまで、「すべての人」へ5万円を現金で手渡す必要はないと思っていました。


ポイント3つめ。会期延長です。

議会における審議は、議案説明→質疑→討論→採決のプロセスで行われます。

前者の二つは、議案提出者が今日の場合であれば市長側が行い、後者の二つは、それを受けて、議決機関である議会、議員が賛否の理由を述べ(討論)、議決を行うということになります。

で、本日はこの質疑が終わった段階で、再度、先の梁瀬議員から「議事進行」が発議されました。

内容は、ここでもまた「未来」のこと。

つまり、質疑におけるこの先の見通しの不確かさをあらためて指摘し、見通しを示す資料の提出を求めるもの。加えて、その審議のために、討論、採決を延長するということでした。

ここは、共産党岡崎市議団のお二人、三塩議員、大原議員が反対。他は賛成で、結果、賛成多数で可決されました。

ここでの焦点は、

「議決機関であるからこそ予定通り採決すべきである」とする反対側



「しっかりと審議するために追加で資料を請求する」賛成側

となるのではないかと思います。

わたしも賛成にまわったわけですが、その理由として、審議をするには資料が不足しているという論点に加え、わたしはこういうときは、「時間を置く」ということが大事ではないかと思ったからです。

どうしようもなく捻れているものも「時間を置く」と意外と双方冷静になり、解決するということがあるような気がしています。

夫婦喧嘩なんかも、とりあえず、時間を置くと意外に解決したりすることもないでしょうか。

それと似たような方法をとってもいい局面ではないかと思うからです。



ということで、今日のおおきなポイントは3つであったような気がするとともに、「いまかこの先か」「現在か未来か」という、論点に終始したものであったと整理できるのではないかと思います。(もちろん「両方」という声がもっとも多数ではないかと思いますが、あくまで提出された議案においてはこの論点になってしまうということであるとご理解ください)


会期延長により、採決が先延ばしとなりました。

今日までの議論、質疑においては、わたし自身、厳しい対応をしなければならないと考えていましたが、あらためて時間が生まれたこととなりました。

引き続き、今後出てくるであろう、将来の見通しを示す資料等をしっかりと精査しながら、岡崎市の今後について責任ある行動をおこなっていきたいと思います。

ぜひ、みなさんからもご意見賜れば幸いです。


長文失礼しました。


それでは。


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こんばんは。岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

11月臨時会が開会となり、11月9日(月)まで5日間の会期となることが決定しました。議場の傍聴席には多数のメディアと市民の方がの傍聴があり、ただならぬ雰囲気?!のなかではありましたが、無事に会期一日目が終わりました。

本日の議題は、まずはなんといっても議長、副議長選挙。


今回は議長に鈴木静男議員が副議長に柴田敏光議員が選ばれました。

わたしもお二人に一票を投じた身です。就任にあたりあらためてお祝いの言葉をのべるとともに、今後のご活躍を心より祈るばかりです。

ほんとうにおめでとうございます!!



また、各常任委員会の委員長、副委員長などの人事も決まり、今期の顔ぶれが決まりました。

わたしは残念ながら?!無役ですが、各委員会の委員の立場からしっかりと市政に貢献できるようがんばっていきたいと思います。


そのほかにも、タブレット端末を購入するための契約議案、また新型コロナウイルス感染症の相談センターを立ち上げるための補正予算が審議され全会一致で可決となったこともご報告させていただきます。



さて、本来であればこれで一件落着にてお開きとなる11月臨時会ですが、今回だけはそうは問屋が卸さない。

いよいよ来週の月曜日9日は一人5万円を含む、市長公約議案が審議されることとなります。

報道も多いことから、わたしのもとにも多くの方からご意見を頂戴しています(前回のエントリーでこの件に触れました。多くの方からのご意見をいただき、本当にありがとうございます。すべてに目を通していますが返信が出来ないことお許しください)。


わたし自身の立場としてはかなり厳しい反応をしなけばならないと思っていますが、とはいえ、なるべくフラットな気持ちで今後もみなさんからのお声はもちろん、関係各課などからのヒアリングを続けていく所存です。


それでは。



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