岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

タグ:都市計画

こんばんは。

岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

今日は経済建設委員会の閉会中審査が行われました。お題は来年度に改定となる岡崎市都市計画マスタープランの素案の説明と都市道路計画の見直しの方針案について、でした。

都市計画のマスタープランは、都市計画の基本的な方針を定めるもので、今回の素案では2021年〜2030年までの10年間を計画するものです。

概要としては、将来の人口推計や経済環境などを考慮しつつ、岡崎市がこれまですすめてきた名鉄・東岡崎駅周辺とJR岡崎駅の大きな2大拠点を中心に、各鉄道駅の周辺を拠点と位置付け生活に必要な施設の集積をはかりつつそれらを公共交通網で繋ぎます。

他方で、今後、発展を望む額田や東部のアウトレットなどの計画のための都市機能も視野に入れたものとなっています。

と、さすが10年のビックビジョンで掴みづらいところもあるのですが、一方で、地域構想も丁寧に定められているのがマスタープランです。

岡崎市内を8つに分け、それぞれの地域の構想が提示されています。より身近な地域が10年後、どのようになっていくのかを描いたものとなっています。

そんなマスタープランですが、これから市民のみなさんからご意見をいただく機会をつくっていくとのことです。

詳細はまだ決まっていませんが、市内の数カ所で素案の公開、意見聴取、またパブリックコメントの募集も行っていくとのことです。

ぜひ、機会がありましたら、見てみてください!


それでは。

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こんばんは。

岡崎市議会議員の小田たかゆき(@odatakayuki1984)です。


今日はすこし時間ができたので、最近かたちをなしてきた東岡崎周辺をすこしだけ見てまわってきました。

東岡崎駅の北東のあたらしくできた自動車の乗り入れ口からスタート。

ペデストリアンデッキや、複合施設もだいぶ見えるようになってきました。
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こちらは最終的には延伸され、タクシーの乗降口もできることに。
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道路をわたり、北側からペデストリアンデッキを眺めるとこんな感じになっています。
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そのまま東に移動して、搬入口から。
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ホテルも外観はもうしっかりと見えています。
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西からぐるっとまわり乙川の方向へ。

工事中にしか見ることができないであろう風景があります。
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乙川の方向に移動し複合施設の状況を。

意外とペデストリアンデッキの存在感があるように見えました。
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外構の工事が進められています。
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乙川沿いから振り返るとこんな感じです。
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せっかくだったので、そのまま名代橋をわたり、人道橋もみてきました。

すっかり、形ができています。
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今後、岡崎産材で覆われることになるはずですが、それはまだ。
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中央緑道はまだ形は見えていませんが、現在はこんな感じです。
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と、歩きながらだと、なかなか全体像がわかりづらいわけですが、このエリアの工事状況は毎月発行される「工事ニュース」で掴むことができます。

その最新号では、6月中は以下のような工事が進められると記載がされています。
スクリーンショット 2019-06-23 12.01.00
なかなか大変な量が同時並行的に進んでいるのが感覚的にわかるのではないでしょうか。

これから夏にかけて、乙川を中心にさまざまなイベントがありますので、ぜひ、遊びにいくついでに変わりゆく風景を眺めていただければと思います。


それでは、また。


追記
乙川リバーフロント計画にたいするわたしの考え方は以下のブログにて記載していますので、こちらもあわせて拝読いただければ幸いです。

人道橋の名称が決定しました!!
http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/31290318.html



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市内の乙川沿いにときにあらわれるこちらのバル。見かけた方も多いのではないでしょうか。

なんだか楽しそうに談笑している姿が川沿いに映えるこの風景ですが、このお店が立ち上がる、そして運営していく、その難しさと面白さを紹介した本があります。

 





さまざまな屋外公共空間を使用するにはどうすればいいかを事例等を交え、わかりやすく紹介している本書ですが、その一つとして、殿橋沿いに佇む「乙川テラス」があげられています。

読んでいて思ったことは、「乙川テラス」なる宝物を獲るための冒険譚に読めることです。

主人公は課題が次々に現れ、それをひとつひとつ倒していく。その過程でさまざまな仲間があらわれ、知恵や道具を与えてくれます。やっと手に入れた「殿橋テラス」ですが、雨が降るたびに、失われる(撤去しないといけない)ので、また、前よりも主人公はパワーアップして返ってくる。そんな感じです。

一読して感じたことは、とても凡庸ですが「構想することと、実践することの」の間に横たわる壁の大きさです。

「川沿いで遊べたら楽しいよね〜」「川沿いにカフェがあればいくのに」「お酒でも飲めたら嬉しい」と誰もが描くこと。

じゃあ、それをやろう!となったとき、とてつもなく大きな制度の壁が大きく立ちはだかるわけです。河川の管理者、道路の管理者の許可。洪水が起きた時の対策、そもそも、河川は防水の為にあるという法の解釈。

その規制をひとつひとつ潜り抜け、なんとか「合法的」に営業許可を取り付けることができたとしても、そのような「悪条件」のなかで飲食店を経営してやろうという気概にあふれた経営者が必要である。などなど。

オシャレに佇むあのバルがあらわれるには、こんな隠された努力があるんですね。

もちろん、主人公を誰にするかで物語はかわります。上記の物語では河川管理者である国や県、そして市が悪者になってしまう感は否めませんが(そんな風には書かれていませんが笑)、その規制を取り払うのもまた国や県、市の役人の方達のやる気にかかっているのもまた事実です。

ということで、殿橋を通り、「お、あれなんだ」と思った方、必見です。

本を買うのは…という方には、執筆された方がweb上に書かれた記事もありますので、そちらをご参照ください(書き振りが違いますが内容は同じだと思います)。

「合法的」なゲリラ的空間利用──愛知県岡崎市「殿橋テラス」の実践から

http://10plus1.jp/monthly/2017/03/issue-03.php

それでは、また。

議員研修会が市役所で行われました。

今回からは市民の方も傍聴できる議員研修会となり大勢の方が、傍聴にきており議会のときよりも盛り上がっていたことに若干の寂しさを感じながらいいお話しをきくことができました。

 

今回は「Smart Wellness Cityを目指す」と題して筑波大学大学院の久野譜也教授にご教授を頂きました。といっても、題名からして横文字でわかりづらいのですが「健康都市」謳われています。

以下、講義を聴いてのわたしなりの理解です。

 

時は2025年。いよいよ団塊の世代の方が75歳以上を迎え、日本の人口構造上でもっともヴォリュームのある層が後期高齢者となります。一方、生産年齢人口と呼ばれる15歳から65歳までの人口はかつてないほど割合が低くなり、医療保険、介護保険は制度の仕組み上、運営が困難なものになることは火を見るよりも明らかです。

では、どうしたらいいのでしょうか。

それは健康寿命(健康であり続ける年齢)を延ばす。ここにかかっています。

…なんだかとてもあっけない答えですが、健康で長生きすることが、本人にとっても、そして社会の制度上も幸福であるというとてもシンプルで素敵な結論ですね。

そこで具体的にどうすればいいのでしょうか。ここもとても簡単で「歩く」こと、らしいのです。「歩く」ことは三大疾病や認知症を招くとされる高血圧、肥満、高血糖などの改善になり、万病の薬といっても過言ではないほどとのことでした。

ここで、大事なことは「歩く効果は足し算」であるということです。かつてから歩くことによる効果は医学的に指摘されていたそうですが、そのさい「持続的に」歩くことが推奨されていました。しかし、最近はそうではなく、日常のなかで細切れに歩く人と、歩く時間を確保して歩く人が享受する効果は、トータルの歩数が変わらなければ同じであるということがわかってきたそうです。

ということで、健康寿命を延ばすためには日常的に歩きましょう。

 

と大団円を迎えるところですが、じつは政策としてはここからが問題です。ピンピンコロリを目標に日々、精進を重ねるかたにとりこれはあたりまえなのですが、実態としては多くの健康にたいする「無関心層」がいるということなのです。

先生の研究によるとおおよそ7割の方がその層になるとのことでした。ここに属する方は行政や医療機関の発信する情報にたいし関心を示すことがないので、まさしく打てども響くことなき鐘のようなものです。

そこで、どうするか。ここで「健康都市」ということが出てきます。街は必然的に「歩く」ことを要求される場所です。たとえば、東京に出向くとなんだかとても歩くことになり、クタクタになって経験は誰しもあるのではないでしょうか。

つまり健康に無関心な方でも(つまり関心層は歩いているので、そうなると全ての市民が)、街で日常的に歩く、もっと言えば「歩かされる」仕組みをつくること。これが健康都市の定義になると思います。ただ、この「される」という使役の表現には十分に注意が必要です。歩く主体が苦役だと思い歩くのではどうしようもありません。そうではなく、ぶらぶら歩いて楽しく、わくわくして、あまり苦にならない状態を計画的に作り出すことをこの「される」は表しています。そして、振り返ってみるとなんだかわからないけど「歩いた」ということになります。

 

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引用:歩いて暮らせるまち(健康都市)づくり-環境未来都市 

http://doc.future-city.jp/pdf/H25Internationalforum_3rd/sub3_kuno_jp.pdf

 

なるほどと思ったのはここでした。

健康に無関心で歩くということに億劫なひとにとっても、構造的に歩かされることで、その人は長い目でみれば健康寿命が伸びます。他方で、健康な方が増えることで医療費や介護費の抑制につながり持続的に制度を維持することが可能となります。また、「歩かされる」街は、その仕掛けが施されていることにより結果的には経済的も文化的にも成熟していることになります。(どこでもいいのですが、知らず知らず歩き疲れたという経験をした街を思い出していただければと思います。わたしはパリやバルセロナNYなんかを想像しました)

 

スクリーンショット 2017 07 22 13 06 54

引用:歩いて暮らせるまち(健康都市)づくり-環境未来都市 

http://doc.future-city.jp/pdf/H25Internationalforum_3rd/sub3_kuno_jp.pdf

 

ただ、現在岡崎市がそのようなまちではないことは残念ながら事実です。

そこは諦めることなく、そして車社会という現実を受け止めつついかにしたら「歩かされる」街を作り上げていくことができるのか。

これからの課題であると思います。

 

大変、考えさせられる勉強会でした。

それでは、また。

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