岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

タグ:本

こんばんは。

岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

東京都都知事選挙を前に、こちらの本が注目されていると聞き、読んでみました。

女帝 小池百合子 (文春e-book)
石井 妙子
文藝春秋
2020-05-29


権力欲、権謀術数などなど、いかにして氏が権力の中心で泳いできたかを丹念に調べた労作で、読み物としてとても面白い、それが率直な感想でした。

学歴詐称疑惑などということよりも、ぼくが個人的に興味深く感じたのは、氏が選挙区をその時々の情勢で変化させながらも、政治家として生き残ってきたことにあります。

一般論として、政治家は選挙区の人々を大切にし、その人たちに信頼され、推挙されることで長くその地位にあり続けるとされています。多くの政治家はそうだと思います。

ただ、彼女はそうではなさそうなのです。それも選挙区だけではなく、政党もわたりあるき自民党へ。その自民党に反旗を翻し、都知事選へ、と。

う〜ん。すごい。

「テレビ」という圧倒的な影響力をもつメディアを武器に、政界を渡り歩くその姿は、まさしく「女帝」です。

もちろん、その「実体」のなさに、その虚像ゆえに、少なからぬひとが不信感を抱く存在でもあります。「権力と寝た女」という陰口を叩かれるのも、そのメディアが作り上げる虚構ゆえなのでしょう。

とはいえ、足場なきなかで、泳ぎ、生き続けることは並大抵のことではありません。

やはり、すごい。

ということで、ぜひ、首都の長がどんな人物なのか、ご一読頂ければと思います。

それでは。




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こんばんは。

こんな記事がありました。



中村喜四郎とは知る人ぞ知る「選挙の達人」です。

自民党のホープとして順調にキャリアをスタートさせた氏は、その後ゼネコンの汚職事件にて疑惑の人となり、本人は一貫して否定するも逮捕。その後は無所属で20年以上にわたり選挙で勝ち続け衆議院議員を務めてきたまさに「化物」なわけです。




氏のことをはじめて知ったのは上記の本でした。

ぜひご興味あるかたは手にとっていただければと思いますが、この方のもつ「人たらし」の術や方法はどの職業のひとにも十分通用するはずです。

そして、なにより溢れる闘志、闘う意志がすごい。

結局、国会議員とは常に秩序の外側で決断をくだしそれを引き受ける存在なのだと思わされますね。

ぜひ、この年末年始。

お時間ありました手にとってみてください。

それでは。

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こんばんは。

岡崎市議会議員の小田たかゆき(@odatakayuki1984)です。

ひさびさに本の紹介です。



コンビニで外国人の店員が増えているきがします。夏の夜に熱中症で夜間病院にいくと、そこには同じような症状で塞ぎ込んでいる多くのブラジル人らしき人が待合室を埋めていました。

街で、生活の上で、外国人に触れることが多くなってきたという素朴な感覚があります。

スナップショットを眺めるかのように街角ですれ違う彼ら、彼女らにはどのような人生があったのか。そして、これからどのような人生が待っているのか、その奥行きをうまく想像することが出来ているのでしょうか。

ふとこんなことも思い浮かびます。

わたしの高校時代からの友人は「李」性を名乗っていました。母親と父親は朝鮮人学校へ通う在日2世でしたが、彼は義務教育過程を含むすべての学校生活を日本の学校で送りました。

友人の一人は在日ベトナム人二世と結婚しました。彼女も日本で育ち、日本の学校を卒業しました。

上記の本を読んでいると、直接に彼ら彼女らのことを論じているものではないにもかかわらず、彼ら彼女の顔が脳裏をよぎります。

あ〜きっとこんなことを思っていたのかな〜とか、こういうことに苦しんだのかな〜など。

たぶん余計なお世話であり、こちらの勝手な想像を押し付けるなと怒られるかもしれません。貧弱な想像力故まったくお門違いでしょうが、それでも、彼ら彼女らの来し方行く末に思いを馳せることで、これからの政策を考えるうえで身体化された議論をすこしだけ出来るような気になっています。

ご興味があるかたはぜひ手にとっていただければと思います。

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暇を見つけては本を手にとるようにしています。

 
読書家である、などとたいそれたことは言えませんが、習慣として、などと格好いいことでもなく、手持ち無沙汰なときに手に取るようにしています。
 
そんななかで、ふと手に取ったこちらの本はひさびさにグイグイと読んでしまい、感心することばかりで、みなさんにおすすめです。
 
日本探検 (講談社学術文庫)
梅棹 忠夫
講談社
2014-09-11


たぶん名著として、また古典として有名な本だと推察するところですが、なにぶん1960年代に書かれた論稿をおさめたものなので、いままで知りませんでした。
 
ここで、なにかを説明するには力不足なのでぜひご一読いただきたいのですが、ひとつだけ「高崎山」と題されたサルを巡る国内の研究史はめちゃくちゃおもしろいです。
 
日本は世界でも先端的なサル研究をすすめてきたそうですが、氏はその研究の端緒に餌付けによるサルと人間との交歓があったことを指摘し、これが西洋的な「科学的態度」とは根本的に異なる道をサル研究に持ち込んだとしています。

餌付けによる人間とサル、動物との距離感は文明史的なちがいをあらわすものであり、こう説明されています。

おそらくは、日本人のほうが、精神的にサルにちかいのである。日本人は、サルにはある種の親近感をもっている。西洋人は、人間と動物とのあいだに、断絶感をもつばかりで、動物なら、サルでもなんでもおなじことである。

人間と動物に明確な境界線をひくことなくつきあうことができる日本と、そこに明確な分断線を見出し、動物やサルを物として、分析対象としてクールに見つめる西洋的な視点の違いが、ここでは冷静に描かれています。

2分法をもちい、ここからあっちはああで、こっちはこうでとするやりかたは、ここ最近は評判がわるいものです。ややもすると、この方法は排他的になり、敵味方という分断線を生み出すこととなるからです。

が、そう腑分けすることで、世の中がみやすくなることもまた確かであり、2分法をやめられない理由もそこにあると思うのですが、これだけわかりやすくなるならやはり方法論としては絶対に必要だと再認識する次第です。


とにかく、おもしろい本でした。

ぜひ、読んでみてください。


それでは、また。



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読書と学力の関係にまたひとつエビデンスが追加されました。
この記事の著者によると、ベネッセさんが先頃発表した研究結果では、紙の本だけではなく、電子書籍でも、本を読む習慣は学力に優位な結果を招くとのことがわかったとのこと。

さっそく、引用元の研究を一読。

【小学生の読書に関する実態調査・研究】読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果「自分で調べる」「話題が増える」幅広いメリットが明らかに
参照:株式会社ベネッセホールディングス 広報・IR 部

主な分析結果としては3点が挙げられています。
スクリーンショット 2018-10-30 18.56.06
参照:上記より
そう、本を読むことはメリット多数。

みたいです。

ただ、片方で思うのは、メリットがあるから本を読む、というのではもったいないな〜ということ。

点数をあげるために、偏差値をあげるために、他者とつながるために、何かをする。

人参をぶら下げられて走る感じがしてしまうんですよね。

これ、悪いとは思わないですし、入り口はなんでもいいので、たとえそのような下心だとしても本を手にすればいいと思うのですが、やはりそれだけではやはりもったいない。

なんというか、読むことそれ自体が目的というか。

そう生きる。

まあ、大げさですけど、そういうのがあってもいいのかなーと思います。

こういうことをいう奴がいると、めんどくさい、それでより本から離れていくんでしょうね。

それでも、一言。

子ども達よ、本を読もう。つべこべ言わずに。笑

ひさびさに本のおすすめです。


いまや人気コラムニストであり数々の媒体に寄稿している著者が、そのむかしアル中であり、どうしようもなかったことは、いままでも断片的に語られてきました。

そんな氏が今回、満を持して?!、お酒に向きあっているのが本書です。

かつてアル中だった時代を振り返りつつ、アル中とはなにか(アルコール依存症出はなくアル中と呼ぶことも含め)について詳しく語られています。

が、それとともに、なんといってもこの本の読みどころは、お酒と社交、お酒と性格、お酒と文筆家業など、お酒にまつわるどうしようもない人びとの悲喜劇をあの文体で描いているところにあります。

アルコール依存症や依存症全般に興味がある方はもちろん、小田嶋ワールド未体験の方にはぜひ手にとって頂ければと思います。

では、また。

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GWはいかがお過ごしでしたか。

後半はなんだか天候もよく、すがすがしい日々でしたね。

そんなこんなで、少し時間があるGWを過ごしましたので、いくつかその間に気になったものを紹介します。

まずは、こちら。

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)
國分 功一郎
太田出版
2015-03-07


長年、パソコンの横に積まれていた本書でしたが、思い切って手に取ってみると「あー大学時代に読んでおきたかったなー」と思わされるそんな体験をしました。

大学生におすすめです。

「暇だなー」「退屈だなー」とさんざん言っていたあの頃。決して時間があったわけではないのでしょうが(いまよりははるかにあったな…)、それでも「なんかおもしろいことないかな〜」っと阿呆みたいに口にしていた時代があります。

さて、そんな暇、退屈。

筆者はその違いをとりあえず、暇=客観的、退屈=主観的とわけると、4つの組み合わせがあります。「暇があり退屈」これはすぐにわかることだと思います。次に、「暇がないから退屈ではない」。これも充実してますね。3つ目が「暇があるけど、退屈はしていない」。有意義にぼーっとした時間を過ごす、仕事が立て込んだ後の休日なんて、それこそこの状態ではないでしょうか。

となると問題は、「暇がないけど退屈している」こんな感情です。

説明が難しいのですが、例えば、仕事で忙しい最中、次の仕事先へ向かう雑踏のなかで、ふと「なんだか退屈だ」と思ってしまう瞬間を思い浮かべてもらえればこれに近いのかもしれません。

なぜ、そうなるのか。どうしてそうなるのか。そして、筆者はこれを評価しているのか。

ぜひ、続きは本書にあたってみていただければと思います。

退屈な大学生におすすめ。笑

次は、


東京都議会議員でかつて小池チルドレンの筆頭と目されていた、音喜多都議会議員が記した本書。都民ファーストとはどのような政党であるのか、また、なにが現在の都政を混乱に陥れているのかを、大変わかりやすく説明しているのが本書の特徴です。

情報公開を掲げながらどうにも隠蔽体質であることや、会派運営においても執行部の独断でおこなわれていることが、とても説得力のある論理で綴られています。

しかし、地方議員でありながらこの発信力はほんとうにすごいですね。年代的にもほぼ同じだからこそ、今後も注目していきたい政治家です。

最後はこちら。

あの頃映画 秋刀魚の味 [DVD]
笠智衆
松竹
2013-07-06


小津安二郎作品はいままでいくつか観ましたが、こちらもやはり名作でした。

娘を嫁がせることにより一人になっていく老境に差し掛かった親父の涙がクライマックスであるこの作品ですが、あらためて父という存在が抱える独特な虚しさ、寂しさは、時代が変遷してもかわらない構造なんだと思いました。

「老い」とはどういうことなのか。いまの時代あらためて考えていくひとつのヒントになりそうですね。

ということで、GWに触れたいくつかの作品をおおざっぱに並べてみました。

今週は視察へいくことを予定しており、忙しい日々になりそうです。

それでは、また。

ひさしぶりに読んだ本について。

たまたま手に取ったのが下の本。



承認について論じられている本書ではありますが、印象に残った議論は承認に近い概念である「寛容」についての議論でした。わたしは寛容なる態度、姿勢はわたしたちの社会にとり最低限必要なことではないかと、そう考えてきたのですが、著者は「寛容」という言葉にはいささか「偉そう」な雰囲気がつきまとうと指摘しています。

つまり、「わたしとあなたは異なるが、まあそういう意見もあるよね」という意味を含んでしまう、含まざるを得ない、のではないかと指摘しているのです。

…そうかもしれない。

思うに、「まあ、寛容に」と発する時、確かに、うちにはわたしと他者は異なり、受け入れることは出来ないが、それでも許そうかという判断をすでにしている、それ以上踏み込んでくる場合は、わからんやつだ、わがままなつやつだということになる気がしますが、いや、それでも寛容というのは大切ではないかとも思うわけです。

それにたいし、承認は、と議論が続くわけですが、それは本書で確認いただければと思います。

寛容…それでも必要な態度ではないか…

これから考えていきたいことです。

では、また。




こんばんは。

岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

 

なんだかすごく投稿の間隔が空いてしまったみたいで、あらためて怠惰にならないように気を引き締めていきたいと思います。といっても、無理して書く必要もないのかもしれませんが…

さて、お盆も過ぎいよいよ仕事に本格的に戻るかたも多いのではないでしょうか。

ここら辺の地域はいわゆる「トヨタカレンダー」に町の活動が左右されることが多いので、20日までは徐行運転なのかもしれませんが。

 

さて、お盆の間に時間を見つけていくつか本を読んだので、少しご紹介を!

まずは、こちら。

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)   國分 功一郎 https://www.amazon.co.jp/dp/4778314379/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_lp.Kzb867BQ9H 

一読した後に感じたことは、「あー大学時代にこの本に出会っておけばよかった」というものでした。著者は「暇」を客観的になにもすることがない時間の、「退屈」を主観的に気晴らしをしたいと欲望を抱くことの多寡としてとらえることで、とりあえず4つの次元を提示しています。暇なし-退屈している/暇あり-退屈していない/暇なし-退屈していない/暇あり-退屈している。です。

まず「暇なし-退屈してない」は想像できます。もう本当に多くの方がこの状態にあるのではないでしょうか。忙しい毎日に忙殺され、退屈なんかしている暇はない、という状態です。

つぎに、先の状態の対局にある「暇あり-退屈である」というのも、なんとなくわかる状態な気がします。暇だから退屈しているわけですね。

で、「暇あり-退屈していない」という状態があります。これは、古くは有閑階級なんと呼ばれたりしていた、いわゆる労働をしなくてもいい暮らしができる人たちの状態です。これも、現実的かどうかは別として、なんとなく「花より団子」を想像すればわかりそうな気がします。

となると、問題なのは「暇なし-退屈している」という状態です。著者はここに近代、現代の人が抱える大きな悩みがあるのではないかと見定め、この状態を分析し、どのようにすれば脱することができるかを本書で考察をしています。

あー大学のときに読みたかった。笑

 

暗い時代の人々   森 まゆみ

https://www.amazon.co.jp/dp/4750514993/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_yI.KzbNME4DK9 

 

こちらは、満州事変から太平洋戦争に至るまでの「暗い時代」のなかで、それでも自分の信念を貫き通しいきた人々を描いた作品です。

時局柄なのか、ここに取り上げられている方々はリベラルな思想の持ち主が多い印象ですが、思想信条よりも、時流に翻弄されながら、それでもなんとか自分の生き方を貫き通そうとした人たちの生い立ちや、佇まいに触れることで襟を正していかなければという思いにさせられました。

 

さて、とりとめもなく読んだ本を紹介させて頂きました。

読んだ方がいれば感想を頂ければ幸いです。

 

では、また。

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