岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

タグ:市議会

議員が倫理的に反する行為をしたさい、議会はどうすることができるのか。

昨今、議員によるパワハラやセクハラだけでなく、SNSによる暴言、誹謗中傷などの事件を耳にすることがあります。それらを防ぐために、議員ひとりひとりが倫理観を持ち、選ばれたものであるという意識のもとで日々の生活をおくることはもちろんのこと、他方で、そのような行為をおこなったものに対し、議会はどのような態度をとることができるのか、とるべきなのか。

本日、おこなわれた議員研修会の主旨はそのようなものでした。

いま、巷間を騒がせている芸能事務所とタレントさんとの一連のプロセスとも似たような問題もあり、以上に興味深く聞かせていただきました。

議員がおこなった非倫理的な行為において、有権者のひとが納得できないのは、いわゆる懲罰が「ない」ことではないでしょうか。

セクハラしようが、パワハラしようが、SNSで暴言をはこうが、それらがどれほど悪質なものであっても議員が解職させられることはありません(議会外の活動におけるものという条件付きです)。

これは、議員が選挙で選ばれたものであり、民主主義のなかで言論の自由が担保さているかぎり必要なものではあるその一方で、会社組織のロジックからみるととても不可解に映るはずです。

「あんなことをしたのに、やめなくていいわけ?!」

法律上、議会外の行為で議員の解職を迫るには、有権者による署名という方法しかありません。それは歴史的な経緯をかんがえれば仕方ないところもあります。

議会側にできることは限られ、条例にもとづき調査委員会を立ち上げること、それでも結果がでなければ、100条委員会とよばれる強い権限を持つ組織を議会内にたちあげ、調査することがあります。

これは、有権者にオープンな場所で事の経緯を調査し開示し、納得をしてもらうことです。

そして最終的には議会としては、辞職勧告決議を出し、その議員にたいし「このような理由で辞職していただけないか」と促すことになるでしょう。

それでも、その議員が続けることを選択すれば、もうそれ以上に議会としてはペナルティを与えることはできなくなるのです。

斯様に議員という立場はある意味では非常に強固な部分があります。だからこそ、誰よりも高い政治倫理をもち、活動をしていくことが必要です。

本日の勉強会をきにあらためて我が身を振り返りたいと思います。


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12月議会も差し迫る今日このごろ。

一般質問の準備に追われています。と、書けばさぞ忙しくしているだろうと思われる向きもありそうですが、まあいつものことながらまったく前に進まず、現実逃避をかねここで筆を執ることにしました。

以前もたしかどこかで書いたのですが、一般質問の舞台裏は事前通告→ヒアリング→登壇(50分)という流れで進みます。スケジュール感は各議会により異なるのでしょうが、岡崎市議会では、質問が予定される10日前後前に事前通告が行われることになっています。

今回は一般質問の初日が12月3日。それにたいし事前通告の〆切は11月22日でした。

そういえば、最近、国会ではなにかとこの「事前通告」をしたかどうかについて政府と野党が綱引きをしているのを耳にします。

「事前通告がないので答弁は差し控えたいと思います」
「しましたよ。通告」

一方から見れば、都合が悪いから答えたくないと訝しみ、他方からすれば、ルールに乗っ取り運用しろよ。となるわけですが、なんにしても「事前通告」はひとつの政治的な駆け引きの手段として使用されることになるものです。

話が脇にそれましたが、事前通告した後は、ヒアリングとして担当課と話しあうことになります。

ここで、すこし後の話のために申し添えておくと、一般質問は大きく分けて「追求型」と「提案型」に分類できます。

前者は、行政の矛盾、誤謬を追い求めることを目的としています。粗を探し、不正を見抜き、それを正す。かっこいいやつです。

たいする後者は現在の行政に必要なこと、足りていないと思うことを実施するよう提案することを目的として行われるものです。これやったら?ここの部分足りてないけどこれでどう?という提案です。

で、わたしはほとんどこの「提案型」のスタンスから一般質問をすることが多く、以後はこれについてのお話しになります。

一般質問作成の肝となるヒアリングにおいて、何を聞くのか。どう聞くのか。それについてあーだこーだと話しあいをしつつ、こちらとしてはここらへんが落とし所というところを探っていくのですが、この落ちる場所をめぐるやり取りは、詮ずるに答弁の語尾を巡る争いに集約されます。

そう語尾です…

いかにも些細で瑣末ですが、言葉を重んじる議会ではとても重要な戦いとなります。

提案にたいし当局が答える語尾はおおきく4つあります。

「考えていません」
「研究する」
「検討する」
「やります」

です。

一読しておわかりのことと思いますが、上から順にこの後の態度を表明しています。

「考えていません」はけんもほろろのゼロ回答です。

ここに落とし込まれてはどうしようもありません。むしろ、ゼロ回答を議事録に残すこととなり、しばらくの間、なにかしらの変化がない限り、この回答が当局を縛ることになるので、質問を取り下げるほうが懸命である可能性すらあります。

次が「研究します」。

こちらもゼロ回答に近いのですが、それでも幾分かの可能性を残しています。まあ、ほんとうに僅かなんでしょうが。ちなみに提案型の質問においてもっとも多い語尾がこれです(わたしの実力不足か…)。当局からすれば議員の顔を立てこの語尾を選んでいるのでしょが、これがでれば暫くこの提案は封印されることとなります。合掌。

そして次が「検討する」です。

「語尾闘争」における議員の「勝利」はここにあります。行政用語上、「検討する」は内部においてなにかアクションを起すことを指します。提案を受け入れ、前に進めていくことを表明したことになります。もちろん、だからといってその通りに政策が実行されることはないでしょうが、少なくとも一歩前進したことは確実です。ここに落ちれば御の字。よくやった。となります。

そして最後は「やります」です。

満額回答。満員御礼。なわけですが、ほとんど使われない語尾です。それでも、稀にこれが顔を出します。が、そのさいはその提案は事前に内部で検討が行われており、執行部が発表の機会として一般質問の場を利用していることがほとんどです。

さて、提案型と呼ばれる一般質問の作成は、斯様な「語尾」を巡る闘争です。各議員は当局から「検討する」「やります」を引き出すために、日夜、国県の動向を伺い、データを調べ、他市の状況を聞き取り、当局と調整を繰り返すこととなります。

語尾を引き出すために。

「神は細部に宿る」

些細で瑣末なことですが、語尾こそが一般質問の成否を分ける分水嶺です。

ぜひ、そのへんを考慮して一般質問を眺めていただければと思います。


現実逃避はここまでです。

いまだ未完成な我が一般質問はヒアリング段階においてゼロ回答に近いわけで…

少しでも「検討」に近づけるよう頑張っていきたいと思います。

それでは、また。

11月臨時会が開会即日閉会となりました。

今回の主な議題は人事と補正予算でした。

まず人事ですが、なによりまずは「議会の顔」を決する議長、副議長選挙が行われました。 

議員数は37人。票数は37票のこの選挙。

で、

議長は有効票34票がすべて太田俊昭議員に、無効票が3票で、議長に太田俊昭議員が選出。

続いて行われた副議長選は、有効票37票、内34票が三宅健司議員に、残り3票が鈴木雅子議員に投じられ、これにより三宅議員が選出。

となりました。

事は選挙です。

わたしを含め会派として議長は太田俊昭議員へ、副議長は三宅健司議員へ投票したことをご報告します。

そこから、議長の指名により常任委員会、特別委員会等の配属が決定する運びでした。

これにより以下のように議会の人事が決定しました。
20181106_岡崎市議会役員
ちなみに形式的には各委員会の正副委員長は、委員会内の年長議員が委員長を指名、その後、選出された委員長が副委員長を指名するという形で決定していきます。

そう、慣例により、です。

また、今回の臨時会では他方で、補正予算も審議、可決されました。

議決された補正予算の特筆すべき点は、債務負担行為の計上です。

これにより小中学校へのエアコン設置その後10年間の維持管理費をPFI手法で契約するため、約60億円が予算確保が行われました。

今後は優先交渉権者の選定→契約と進み、少なくとも小学校には来年6月までに、中学校は12月までに設置が行われます。

20181106_小学校空調設備の整備及び維持管理に要する経費
書き込みがあり申し訳ないです↑

本日の質疑、答弁でも言及されていましたが、現在のスケジュールでは中学校へのエアコン設置が夏以降となり酷暑が心配されるところです。

少しでも早い設置が望まれるわけですが、そこは行政側も十分に把握しており前倒しが出来るよう目下検討中とのことでした。

ぜひ、この部分はお願いしたいところです。

最後に私ごとではありますが(私ごとしか書いてないですがw)総務企画委員会と議会広報委員会の所属となりました。

特に議会広報委員会は今期から立ち上がった委員会であり、いままで携わってきた議会ICT部会、意見交換会部会の内容を引き継ぎがれることになります。

ここは一つ、一年という限られた時間ではありますが、より開かれた議会を目指し、活発に議論を進めていければと思います。

どうぞ、今期もよろしくお願いいたします。

それでは、また。

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