それには、名古屋市の現状を踏まえつつ、学童保育の需要が共働き世代の増加にともない増えるいる、その一方で、施設の十分な広さの確保が難しいうえに、指導員の不足が問題となっていることが指摘されていました。
大都市の事情かとはおもいつつも、ふとわが町を振り返ると、地域差はあるものの学童保育の利用者は増加の一途をたどっていることに違いはありません。また、それにともない、当局が急速に整備をすすめてきているものです。
手短なところで学童保育の状況と計画が記された資料をみると、H30年度は、公営と民営をあわせ53箇所、利用できる人数は全体で2,761人とされています。それにたいし利用が見込まれていた人数は3,236人なので、岡崎市内でも500人近い供給不足となっています。
(本市には「放課後子ども教室」という学区こどもの家を利用する方法があり、計画ではその事業を含めた需給関係が記載されています。H30年度では、「放課後子ども教室対応」は458人となっており、上記の数字と足すと、利用できる人数と確保された人数はほぼ同数になります。)
このような現状を踏まえ、当局は直近数年では年に数カ所のペースで事業を拡大し、毎年、利用可能人数を150~300人増加をつづけてきています。また、今後も、整備をすすめていくことが予定されています。
必要なものはどんどんすすめていくべきですが、ただ、計画は将来の子育て世代を対象にしていくものでしかなく、いま預け先がなくてこまっているひとにはなかなか意味が見出しづらいのもまた事実です。
それはわかりつつも、冒頭の記事にもあったとおり、設置場所の問題や指導員の不足などの課題もあり、わたしの認識ではこれ以上のペースで設置を増やしていくことはなかなか厳しいのが現状であり、いまお困りのかたには大変申し訳ないとおもうばかりです。
量の課題とともに、冒頭の記事では空調や広さなどハードの不備について触れられていました。
それはもちろんたいせつな事です。法令に準じて、それ以上に整った環境を整備する必要があり、そのための財政措置はしっかりとするべきです。他方で、運営、いわゆるソフトの部分の質も今後より問われることになるのではないかと思っています。
端的にいえば、放課後児童クラブは子どもたちにとりどういう居場所なのか、なにをしてすごすのか、なにをしないですごすのか。そんなことが問われてくることになるはずです。
民間の児童クラブさんの状況を聞くと、多様なメニューを用意するとともに、どのような運営理念で事業を展開しているのか、いくのかを示すとともに、利用者のご両親としっかりと話す機会をつくっていらっしゃるように見受けられます。
たとえ公営であっても、今後このようなことが求められることになるはずです。
量か質か、ではなく、量も質も。
それらのことを見据えつつ、機会があるごとに議会でもしっかり議論していきたいとおもいます。
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