岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

タグ:会派

こんばんは。岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

本日は「会派予算要望」を市長へと手渡してきました。

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年に一度、この時期に会派として「ぜひこれは!」というものを市長をはじめとした執行部のみなさまに要望するのが、この会派予算要望です。

今回は選挙で掲げた「マニフェスト2020」を中心に、重点要望事項として以下の10点を要望してきました。

1.新型コロナウイルス感染症対策の充実
総合小口資金制度の拡充(市独自で金額を増やす)、困窮する世帯への支援拡充、コロナ観戦 情報のわかりやすい発信、医療・公衆衛生の充実

2.避難所の機能強化、体育館へのエアコン設置
小中学校の体育館は災害時の避難所に指定されているが、エアコン等、空調設備が脆弱であ る。災害時はもちろん、災害級ともされる熱中症対策のためにも早期の設置を要望する

3.子ども・若者総合相談センターの早期設置
100 人に 1 人とも推計される「ひきこもり」や、既存の支援では難しいとされる若者支援を 充実させるためにも「子ども・若者総合相談センター」の早期設置を要望する。

4.全天候型屋内遊戯施設の整備
子育て世代の声や、市民アンケートでも一番要望の高い、全天候型遊戯施設の早期整備を要 望する。

5.産前から乳幼児期間の母子支援
支援を必要とする方が、必要とした時に安心して利用できるよう、「待つ支援」「届ける支援」 ともに今以上の充実を図るための予算を要望いたします。

6.「2 人目が生まれたら上の子は退園」問題の解消
2人目が生まれたら3歳未満の上の子は退園しないといけない状況は、産後の母親の現状に そぐわないものであり、更に少子化を助長するものであると考え、早急に改善要求する。

7.部活・英語・プログラミング・書道等への外部指導員の配置
教員の働き方改革の一環として、そして、民間活力促進も考え、部活・特殊技能を有する教 育への外部指導員の導入を要望する。

8.競泳競技ができる公認 50m プールの整備 あらゆる世代の方からも要望の多い 50mプールは、子ども達の可能性を伸ばす意味でも早 急に整備することを要望する。

9.自殺者ゼロ、ハラスメントゼロの社会づくり
新型コロナウイルスによる影響を考え、自殺者ゼロ、ハラスメントゼロの社会づくりのため 「心の健康サロン」の早期設置、及び専門員の導入を要望する。

10.ペット・学校飼育動物の終生飼育・動物福祉を学校で啓発 アニマルセラピーの効果から心の不安解消に期待ができ、かつ殺処分ゼロにも繋がる終生飼 育、動物福祉を、学校でも啓発できる機会の早期実現を要望する。
実現に向け、邁進していきたいと思います。


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こんばんは。

岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

本日付で我が会派の代表である杉山議員が会派異動届を提出させていただきました。

変更点は2点。

ひとつは、江村力議員の会派からの離脱。もうひとつは、会派名の変更で「チャレンジ岡崎・黎明の会」とすることです。

江村議員とは4年前の当選後から政策協定を結ぶかたちで、一緒に活動をすることとなりました。とはいえ、教員として、また元教育長として、行政に精通している江村議員にはこれまで多くのご指導、ご教授をいただいてきました。

いつ、いかなるときも、子ども達のことを考え、そのために、ときに執行部や他の議員との激しい論戦をも厭わないその姿勢は、わたしたちにとり、ひとつの大きな指針となったものです。

そのようななかで、今回の事態となったのは、おおきくコンベンション施設の見直しにかんする是非についてでした。

建設計画の見直しは必要だが建設に関しては是とするわれわれと、そもそもの中止を求める江村議員と最後まで一致することができず、今回の離脱となりました。


とはいえ、これまでのご指導には心から感謝したいと思っています。

会派としては3名となります。

残された任期は短いものですが、より一層、負託に応えることができよう精進してまいりたいと思います。

あらたな体制となりますが、引き続きよろしくお願いいたします。

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姫路市の観光行政について視察にきました。

岡崎市と姫路市は似ているところが多くあります。

人口は50万人超と岡崎市よりも大きいながら同じ中核市であり、二次産業が経済の中心である都市構造、加えて、城下町として栄えてきたという点も似ています。

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JR姫路駅を降りるとそこからは姫路城が一望できます。振り替えるとプラットフォームも。

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駅前は公共交通と自動車の乗り入れをうまく捌きつつ、姫路城に続く大通りは広々とした歩行者空間となっているのもすごいところ。

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その先には姫路城が。

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世界から選ばれる場所です。

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20カ国以上に翻訳されたパンプレットも。

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 さすが有名なところだけあると感嘆しつつ、市役所へ。

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これだけの有名観光資源があると羨むばかりですが、それでもなかなか宿泊に繋がらない(京都、大阪、広島への便が良く、姫路城だけ見てくるお客さん多数)。姫路城を利用したのイベントを多数打っているが、なかなか難しいところもある。などなど、岡崎市からみれば羨ましい観光資源を持つ姫路市さんでも、それはそれでメリットと課題があることをあらためて認識させていただいたところでした。 

最後になりますが、視察を受け入れてくださった、方々にはあらためて感謝いたします。

ありがとうございました。
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こんばんは。

岡崎市議会議員の小田たかゆき(@odatakayuki1984)です。


昼ごろから会派予算要望の機会があり、市長をはじめとした執行部のみなさんに会派としての来年度予算に盛りこんで頂きたいものを書面で提出、口頭での説明をしてきました。

毎年、わたしたちの会派は選挙前にみんさんにお示しした「マニフェスト」を中心に、「いま、ここ」で必要なものは重点事項として、それこそ、二重線をつけ、傍点を付し、朱色で記すくらいの勢いで、要望させていただいています。

今回は「総合雨水対策のさらなる推進」「子ども食堂への支援」「プラネタリウムのある子ども科学館の建設」「35人学級の導入」「室内50mプールの建設」「高齢者に「得々パス」への補助金」「子ども・若者総合相談センターの早期設置」「スマートシティの実現に向けての取り組みの促進」「公立の保育園・こども園の整備着手への促進」の9つを重点要望としました。

こちらの回答は来年の2月に予定されているものですので、これが来年度の予算に盛り込まれるかはわかりませんが、ぜひとも調査費でもいいので盛り込まれることになるよう、これからも活動していきたいと思います。

さて、いつもこの機会に思うのですが、予算要望は形式的には書面を渡すことだけですので、その後の会談はいわば「インフォーマル」の場に近いものとなります。これは議会答弁とは異なり、議事録が残ることがないので、意外と砕けたというか、率直な意見を聞けるんだと思います。

例えば、今回はこちらの要望ばかりではなく市長から財政にかんする中長期的な見通しの厳しさや、それに対して「過去6年間で市債を100億円削減する一方で、歳入を70億円増加」してきたという発言もあり、議会の緊張感とは異なる雰囲気で対話がなされるものです。

二元代表制のなかで緊張と調和が必要だとすれば、この後者に力点が置かれているのがこの場なんだと言えそうです。

とはいえ、なにより大切なことは、みなさんから頂いた意見を叶えていくことです。

今後もしっかりと活動していきたいと思います。

それでは。

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視察3日目として大分県は別府市の「おくやみコーナー」を視察させて頂きました。

「おくやみコーナー」は遺族が亡き人に必要な手続きをワンストップで可能にするサービスです。 

A3一枚の書類に必要な情報を記載するだけで、各課死亡に関する届出を遅滞なく進めることができるものなのですが、なにせ驚いたのはその必要な書類と関係する課の多さです。

別府市さんの例でいえばもちろん個人差はあるのですが最大で届出が必要な課は13課66の書類となっています。

またその他、生命保険や預金口座、土地を扱う法務局や税務署など市役所の管轄外も入れるとたいへんな数になるわけです。

これらのことを大切な人を亡くした直後に関係各課をまわり同じようなことを何度も説明しなければならない事態は、必要なことだとしても気が滅入るものです。

その点からみてもまさに市民に寄り添ったサービスだと感じました。
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事務上の細かな仕組みについもわからないながらも伺ったのですが、大事なことはやろうと思えば(別府市さんは首町のトップダウンですが)予算がなくてもやれるということ。

別府市さんではプロジェクトチームを組み、各課の課題を洗い出し調整することで1ヶ月半で事業として立ち上げることができたとのことでした。

スピード感といい素晴らしいですね。

ただ、そのことを伝えると「窓口のひとたちの丁寧な接遇が一番ですよ」と。
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岡崎市でも残念ながら死亡届だけではなくさまざまな窓口でサービスとしての水準が低いということが指摘されることもあります。
こういったことの解決にむけてしっかりと学んだことを提案していきたいと思います。

それでは、また。

チャレンジ岡崎・無所属の会として予算要望を市長へ提出してきました。
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毎年、この時期におこなわれるこちらの会。来年度(H31年度)の予算編成にたいし会派の要望を提案するものです。

今回(3回目)もいままでに要望してきたことを精査しつつ、市が取り組んだもの、取り組んでいくものは除外しつつ、いまだ叶わぬものはそのままに、加えて、いくつかの項目を付け足し市長部局へ要望をしてきました。

具体的に追加したものとしては、子ども食堂の推進、ひきこもり対策の強化、公共交通の見直し、AIの導入による事務の軽減などであり、継続として渋滞対策、JR岡崎駅周辺の活性化、行財政改革など、必要なものはそのままにしています。

詳細につきましては以下に掲載しましたのでそちらをご覧いただければと思います。

要望書全文はこちら↓
【要望】H31年度会派予算要望
http://www.odatakayuki.com/gikaihoukoku/2018-11-16-398.html

さて、今回で3度目となる予算要望ですが、思い返せば1度目はとても緊張していたものです(ブログを書いているとこういうのがすぐに出てくるあたりがいいですね)。

はじめての予算要望のエントリーはこちら↓
平成29年度予算要望書を提出してきました。
http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/9523576.html

会派4名に対峙するように副市長、市長、副市長が座り、その脇には財政部の部課長が陣取る布陣です。

当選してすぐの11月ということもあり、はじめて見る顔ばかりで、うん、どうしたものか。と心の中で思いつつも涼しい顔を取り繕っていました。

はっきり言います。まあまあ怖かった。笑
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また、後になり気づいたのですが、この会はこちらから口火を切る必要があります。

普段は職員の方や、用意された原稿を元に会の長の一言により開会が宣言されるものですが、要望という場においては唯一、こちらが用意された原稿もなく話しを切り出すこととなります。

初回はそのルールを知らず、暫しの沈黙を挟み、職員の方の目配せでなんとか漕ぎ出したのではないかと記憶しています。

が、「石の上にも三年」

この言葉が適切かどうかわかりませんが、さすがに3回目となると幾分か落ち着いて周りを見渡すことができるようになるものです。

今回も口火を切ることを忘れる江村代表でしたが、落ち着いて「先生こちらからですよ」と合図を送り、対峙する市長部局の筆先を一瞥しつつ、

「ここでメモ取るのか」
「あまり響いてないな」

と、一人合点してみたりと、少しは俯瞰して状況を観察することができるようになりました。

そう、慣れ。ですね。

この慣れは緩みと結びつけ考えられることもあり、「弛んでいる」とお叱りを受けそうですが、ときにこれなくしては見えないこともあるので、適度に慣れは重要なはずです。

ということで、緩むことなき慣れを大切にしつつ、来年度のことを徐々に考えていければと思います。

とはいえ、12月議会がまもなくでそちらで頭が一杯ですが…

それでは、本日はここまで。

会派の会長が交代となりました。

改選期が10月である岡崎市において、議長職を含む人事がこの時期に行われます。

議長以下、所属委員会の配属は11月6日に行われる臨時会において議長、副議長選挙、および、議長による指名という形で決定されていくことになります。

ということで、その前に慣例として各会派内の人事移動が行われます。

わたしが所属する「チャレンジ岡崎・無所属の会」においては、本日付で会長をわたしから江村力議員へ。会計はそのまま杉山とものり議員という体制となりました。

これにより、この一年務めさせていただいた会長職を降りることとなり、新体制に移行します。

いままでのご愛顧に感謝するとともに、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


さて、ことの節目として、この一年を振り返る必要があると思うのですが、そのさい、なんといっても各派代表者会議にまつわることに言及せねばという思いに駆られるものです。

各派代表者会議は議会内に設置される会議体の中で、(重い軽いということがあるのならばですが)重責を担う組織です。

正副議長と5つの各派の代表者を構成員とするこの会議体は、7名が名を連ねています。

各会派の長を務める面々は、その会派で選ばれた議員であり、歴戦の強者。武士。経験豊かな方ばかり。

わたしはといえば、飛んで火に入る夏の虫、ではありませんが、まあ若輩者が、ただ一人、だったわけです。

さて、そんな各派代表者会議は議会内で意思決定が必要なこと、議題、事柄がもれなく俎上に載ることになります。

議会運用上のルールから、申し合わせ事項、一般質問のあり方、発言の品格、部会設置の是非、政務調査費の使途の是非、などなどです。

で、これらの中でも議論を喚起することなき、例えるなら乾物や発酵食品のようなものであれば、手慣れた態度で、ささっと品評してそのまま流れていくのですが、ときに見事で活きのいいナマモノが、ぴちぴっちっと音を立てたまま、まな板の上に載ることがあります。

しかも大方このナマモノを提供するのが、何を隠そう我が会派であったりするので、現場にいると、なんというか、いざ参らん、と鉢巻を締めるてかかる展開になるわけです。

ここは腐る前になんとか調理してしまいたい…ああ、腐臭がしてきた。やばいぞ。でもうちの会派は置いておけというし。他の会派からは、早く片付けろと言われるし…

よし。刺身じゃーまずいので、せめて煮物。いや煮物だとあの方は苦手だろうから、ここは焼くべきか。焼くとあちらが立たん。ならば、ここは一つ握りにして。うん。これじゃー刺身と変わらんけど、シャリがあるからといえば収まるか。

と、まあこんなことを考えつつ呆けた顔で会議を迎えた次第です。

と、譬え話しで逃げるのはよくないですね。

閑話休題。


つまり、この会議体は、きったはったの臨場感溢れる存在でありつつ、他方で構成員の総意を背負う代表者で構成されているため、軽々な発言、判断に傾くことはなく、必然的に慎重さが求められるものです。

それでも、それだからこそ、議を尽くし、情に訴え、なんとか全会一致を得ようとするその道筋は、いくぶん大げさですが、自由で民主的な営みが行われていると感じるものでした。

そのような空気のなかで、たとえ短い期間だとしても、みなさんと議論したこと決定したこと、ときに否としたことは、なによりも変え難い経験でした。

また、そこへ快く押し上げて頂き、また時に厳しく、時に優しく支えて頂いた会派のみなさん、また何より、それを静かに優しく見守ってくれた有権者の皆様方にあらためて感謝を述べたいと思います。

ありがとうございました。

今後は、これを糧としてふたたび会派の一員として、議会の一人として引き続き精進していく所存です。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

それでは、また。

会派視察3日目、最終日でした。
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視察内容は大阪府柏原市が取り組む「スタディ・アフター・スクール(SAS)」です。

こちらは放課後に教室を使用し、子ども達の家庭学習を支援する事業です。指導員として、大阪教育大学の学生や地域ボランティアの方が務めています。

どのような家庭に生まれても勉強ができる環境を整えるるのはこれから必要であり、その意味でも学ぶところが多い事業でした。

スタート時には一校をモデル校とし、今は市内全10校でSASが開催されているそうです。

予算は年間で約1,000万円ほどでした。

課題として伺ったのは、やはり指導員の確保。

とくに学生の確保が難しいとのことでした。

どのゆな家庭にうまれても学習環境に差が生まれない環境構築は岡崎市でもあらためて考えていかなければならないと思います。

お忙しい中、視察を受け入れて頂きましてありがとうございました。

この場を借りて、改めて感謝申し上げます。

それでは、また。


会派視察2日目を行いました。

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本日は長崎県は大村市さんが県内で初めて制定した「手話言語条例」について、です。

こちらについてはつい先日、岡崎市内で開かれた勉強会に参加し、ぜひ他市の状況を把握したいと思っていた政策です。

過去記事はこちら。
手話についての条例化を目指す勉強会に参加してきました!http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/28559531.html

そのさいのまとめとして以下のように結論を述べました。

わたしとしては今日のお話し、議論を聴きつつ「条例化」についてはもう少し時間を置いて考える必要がありそうだと思った次第です。実際に手話としての言語として考えた場合、窓口や病院での対応において不十分な点があるのだろうということは理解できました。

ただ、それらの解決はなにも条例化でなくとも解決の糸口はあるはずです。また、手話以外のコミュニケーションについても十分な配慮をしていかなければならないとも思います。

他方で、条例化により広く健常者を啓発し理解を促すというこも考えられなくもないのですが、私自身がそうであったように、いくら法、条約とうで謳われていてもなかなか届かないという側面があり、条例もまた同じだと思うのです。

とはいうものの、いまはいくつかの市町で条例が制定されています。まずは、それらの状況を調査しつつ、わたし自身もできることは確実に進めていければと思います。
これについて、あらためてどうかは後で述べることとさせて頂き、まずは視察内容です。

◼︎概要
H29年12月に長崎県内で初めて「手話言語条例」を制定した。条例には予算措置等の文言は記載されていないが、制定後から実効的な政策を展開している。

◼︎手話推進事業(新規)
1.タブレット通訳の設置
2.障がい福祉課出前講座
3.情報番組おおむらシティナビへの手話ワイプ
4.窓口職員向け手話講座
5.手話言語条例周知用パンフレット 全世帯配布
6.手話通訳者養成講座

◼︎課題
タブレット使用は低調なこと(8月6件、9月4件)
手話通訳者の育成

箇条書きでわかりにくいとは思いますが、重要なところは、大村市さんは「条例制定」に伴い、新規事業が立ち上がりさまざまな展開がなされているところです。

以前の勉強会後に、わたしは「理念条例の制定だけでは意味がなく、実効性のある施策が大切ではないか」と思い、拙速な条例制定には留保が必要ではないかと考えました。

その点について質問をさせていただくと、

「まず、条例制定それ自体に意味があると思います。条例制定は市が認めた、公が「手話を言語である」と宣言したことになるわけです」
「それはいままで活動、運動を続けてこられた関係者の方たちにとり嬉しいことなんだと思います」

手話以外のコミュニケーションについての配慮は、

「もちろんそれも大切なことです。ただ、どうしても濃淡をつけなければなりません。だから、まずは皮切りに、手話ということなんだと思います。そこから広げる必要があれば、広げていく」

(上記会話調は筆者作です)

なるほど。

と、納得する次第です。

条例の制定がそれ自体が1つの達成であり、喜びであること。

そういうことがあることに、思いが足りていませんでした。

また、条例策定と実効的な政策はゼロサムではなく、両方追いかければいい、ということですね。

どちらかを取れば、どちらかを失う、というものではありません。

とてもいい話しが聞けました。

最後に視察にさいし、多くの関係者の方にご協力を頂きました。

この場をかりて感謝申し上げます。

ありがとうございました。

それでは、また。

今日から会派視察にでています。

初日である今日は長崎県島原市に。

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「地域児童見守りシステムモデル事業」を視察しました。

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▪️事業概要

「児童の安全を守るため、H19年度総務省のICT(情報技術)を利用した「地域児童見守りシステムモデル事業」の委託を受け、「見守りシステム」と「情報提供システム」に取り組み始めた。

見守りシステムとは、「小学校全10校の校門等に、ICタグリーダー、WEBカメラを設置。ICタグを持つ1,2年生が校門等を通るたびに、画像情報で登下校情報を把握する。また、登録した保護者は登録した端末にメールに添付された画像を受け取ることができる。

情報提供システムとは、地域の住民から安全安心に関わる情報を収集するためのウェイブサイトを構築し、ひろく提供を求める

というものでした。

▪️実施体制

としては、「地域児童見守りシステム運営委員会」を組織しています。

▪️予算

当初(H19年度)は総務省の委託事業であり全額国庫負担であり、サーバ等の構築、システム構築費などで約8千万円。

その後保守委託料として年間、200万円ほどが執行されます。

ただ、平成25年度には機器更新費用として約4400万円が執行されました(このさいは周波数帯移行にともないソフトバンクが3700万円ほど負担したとのこと)。

▪️今後

導入当初に実施したアンケートでは80%近い保護者の方が「満足」「継続の希望」と答えており、需要は高いとのこと。

一方で、導入による具体的な効果が検証されていない。加えて、数年に1度、多額の機器更新費用が必要なことから、継続には効果等を含め多角的な検証が必要。さらに、民間等でも同様のサービスの運用が開始しており、委託事業への転換も考えられる。

保護者からは「下校時に連絡があることで、帰宅時間を予測することができ、スケジュールが立てやすい」「サービスの提供対象は2年生まで。3年生にあがるとしばらく不安かも」という声が多いとのことでした。

▪️所感

児童の安心安全は重要なことです。ただ、今回の事業は多額の予算が必要であることに加え、効果の検証がなされていない状況を考えると、岡崎市への導入ということにかんしては慎重に検討するべきと考えます。

 

以上が、視察のまとめです。

堅い話で申し訳ありません。

さて、今回訪れた島原市は諫早市から島原鉄道で向かいました。

有明海を舐めるように走る島原鉄道ですが、市役所の最寄駅が「大三東駅」でした。

ここがすごい景色。

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駅の隣は海。

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黄色いハンカチーフもあり。

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電車も黄色。

ということで、視察もさることながら、地域の様子を見ることもまた勉強になりますね。

それでは、今日はここまで。

明日は、長崎県大村市へ伺います。

では。

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