岡崎市が中枢中核都市に選ばれました。
12月議会の市長冒頭説明でもこれについて言及がなされていたのですが、正直、それを聞きつつ、いったいそれはなんだと、そう思っていました(勉強不足で申し訳ありません)。

そこで、いくつかの記事を読んでわかったことを、とても乱暴にまとめるとこんな感じです。

村から街へそして東京へ。が、東京一極集中の要因だとすれば、とりあえず、街に住み、働いてもらいましょう。その都市を「中枢中核都市」と呼んで、その街には補助金出します!

以上。となります。

乱暴すぎますが、たぶん間違ってはいないはずですが…

もちろん、これにはネタ元がありまして、「中枢中核都市?『地域魅力創造有識者会議』報告書(案)」を読んでみる」という大変にわかりやすいブログ記事を一読して得た見解です。

こちらの方で手際よくまとめられていますので、気になる方はぜひ上記リンクをご一読して頂ければと思いますが、とても重要な指摘だけ引用しますと、

「中枢中核都市」の多くにおいては、対東京圏以外について転入超過が進んでいると書かれていますから、二重の問題が存在していることとなります。すなわち、対東京圏については転出超過、それ以外では転入超過です」

この部分が、冒頭の中枢中核都市を指定し補助金を出すことに繋がるわけですが、東京一極集中の要因は産業構造や賃金格差、都市のイメージ、集積率、多様性など社会の構造的な面から実存的な問題までさまざまに考えられますが、人口動態だけに着目するとひとつのパターンが読み解ける、そう指摘されています。

それが、「村から街へ。そして東京へ」です。

なんだか明治期の立身出世物語みたいですが、一極集中の是正にはこの「街」にいかに留めるか、どやって東京へ行かせないか。が「中枢中核都市」制度の肝ということになります。

報告書にはこう書かれています。

「中枢中核都市には、活力ある地域社会を維持するための中心・拠点として、近隣市町村を含めた圏域全体の経済、生活を支え、圏域から東京圏への人口流出を抑止する機能を発揮すること、すなわち、圏域住民が、東京圏に行かずとも就業、就学等の自己実現を果たし豊かな生活環境を享受できる、広域的な地域の核としての役割を果たすことが期待される」

東京に行かずとも、働けて、学べて、幸せになれる街。ムラムラの中心としての街。それが中枢中核都市です。

もちろん「ミニ東京」になることはダメだから、それは地域の特性にあった支援をしますよ、とも謳われもいます。

あまりに噛み砕いた説明故に失礼な感は否めませんが、なにはともあれ岡崎市はこの中枢中核都市に選ばれました。

なにかがすぐに変わるものではありませんが、その責任を噛み締めつつ今後もしっかりと動いて行きたいと思います。

それでは、本日はここまで。