こんばんは。
岡崎市議会議員の小田高之(@odatakayuki1984)です。

今週からは議会は委員会がつづきます。月曜日は経済建設委員会。本日は福祉病院委員会でした。明日は文教生活委員会。そして木曜日は総務企画委員会です。

何度かここでも書いたことと思いますが、議案、予算の詳細な審議は各委員会で行われることとなります。

さて、そんななか、本日は「岡崎市政策ベンチャー2030」に参加してきました。
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この企画は役所の選りすぐりの若手職員が6つのチームにわかれ、1年かけて議論してきた未来に関する政策を発表する場であり、各課の壁を超えた数人がチームを組むことで、分野横断的な提言となるよう工夫されてます。
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で、今日は「地球環境の付き合い方」「家族の暮らし方」「人生100年時代の生き方」の3つの発表がおこなわれました。

どの発表も、とても風通しがいい議論でした。

財政的な裏付けや法的な縛りから自由であり、各課を跨ぐことに気兼ねないからなのか、行政らしからぬ(いい意味です)発想、着眼点があり、聞いていてわくわくするものでした。

ただ、という程のことでもありませんが、「家族の暮らし方」の発表はもう少し踏み込んだらよりおもしろいものになったのではないかと思う節がないわけでもありません。

発表は急速に進む家族形態の変化に着目し、それをどう考えていくかというものでした。

家父長制的で多世代な家族から核家族、そして単身世代を含む多様な家族へ。この潮流のなかで、どうすればいいのか。

提案は家族を地域(学区)に拡張し、かつて家族が担ってきた機能をそこで補うというものでした。

子ども食堂などが象徴的な事例であり、そのほかにも共有、シェアなどのサービスによりそれが可能になるというものです。

これはこれでひとつの方法であると思うのですが、ただこの提案の方向性では「家族の暮らし方」を変化させるというものではなく、地域社会がかつて担っていた機能をいかに再構築、回復するかという、まあ大事ではあるが、よくある議論に回収されているのではないかと感じたわけです。

そう。問題提起は家族のあり方でした。

だとすれば、それに真正面から取り組んでも面白かったのではないか、と。

多様化が進むなかでどのように条例を整備していけばいいのか。また、成員数の減少が進むなかでいかに家族を拡大できるか。後者の例としては犬や猫による拡大ということも考えられます。家族は血縁だけではなく、ましてや人だけでもないのがいまの流れです。

そういった家族像の変化を念頭に、政策、条例を提言していくという方法があってもおもしろかったのではないかと聞きつつ、感じていました。

なんにしても、これだけ風通しのいい議論を聞くことができるのは楽しいものでした。

一応ですが、この企画はただビジョンを示すだけではなく、ここで出てきたいくつかのキーワードを拾い、次期総合計画の文案に滑り込ませるという現実的な側面もあるということでしたので、たんなる夢物語を描くというものではないということを申し添えておきます。

この企画は明日もあるということですので、時間があれば参加してみようと思います。

それでは、また。