小中学校へのエアコン設置の状況と課題についてコンパクトにまとめた記事が出ていました。

記事では、エアコン設置自治体の割合とその自治体の温度に相関関係がないこと(つまり平均温度が高いからといって、設置が進んでいるわけではないこと)、また、列島がどこでも蒸し風呂状態であることを指摘しつつ、筆者は、それでも設置がなかなか進まないのは、財政負担が重いからだとしています。

設置のための莫大な予算が短期間に必要とされ、しかも多額の電気代が長期的に必要とされる。この財政的負担が各市町村に与える影響は大きく、それがエアコン設置の障壁となっている。

そして、この障壁を下げるために、エアコン設置にさいし国が1/3の補助をしていることを評価しつつも、義務教育を受ける環境の整備は国に第一義的な責任があると述べ、「国からのより積極的な支援」の必要性を説きつつ、以下のように結んでいます。

エアコンはもはや贅沢品ではなく、必需品である。子どもたちが適度な室温で授業が受けられる環境を、一刻も早く整える必要があり、これは地域住民さらには国民全体で考えていくべき課題である。

と。

これには深く納得するものです。エアコンはもはや贅沢品ではなく、必需品です。


といいつつ、残念ながら岡崎市の普通教室にはいまだエアコンが設置されていません。

ただ、暑さは「待って」はくれません。

詳細は下記のブログに譲りますが、教室の室温は7月に入るとほぼ毎日のように30度を超え、昨年計測したなかで7月の最高の室温はじつに35.9℃でした。

小中学校のエアコン設置に向けた質問-H29年9月議会の一般質問概要①-

http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/20260994.html

もちろん、市は手をこまねいているだけではありません。

本年度は、調査費用として1,000万円を計上しています。
H30年度空調設備調査費この調査は、

導入手法や導入熱源を初めとしまして、エアコンを設置する学校の優先順位や運用方法の策定など、本市の現状に即した学校現場の基礎調査

(H30年度3月議会の答弁より抜粋)

だとされています。

エアコン設置に向けては着実に前進しています。そこは評価しつつも、留意しなければならないのは、いまだ導入が決定したわけではないことです。

今年も酷暑が続きます。

1日でも早い導入により、子どもたちが適切な室温のなかで勉学に励むことができるよう、一議員として微力ながら尽力していきたいと思います。