「下水熱を利用した取り組み」について岡山県倉敷市での視察をしてきました。

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下水道を流れる水は外気温と温度差があります。その差を熱源に利用することで、発電をすることが可能になります。

倉敷市では、それを利用して室内プールの水を温める仕組みを導入するとのことでした。

 

もちろん、現在においては実験的な利用です。

コスト面の試算においては、イニシャルコストにおいては他のシステムと比較して割高になるが、ランニングコストが70%程削減することが可能となることで、4年ほどで減価償却ができるとのことでした。

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ただ、このシステム導入にさいしては、コスト面からだけではなく、いくつかの狙いがあります。

それは、環境に優しいこと、下水道に関する住民への認知の拡大、などが挙げられます。

この中で特に強調されていおられたのが、下水道に関する住民への認知の拡大でした。

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下水道をはじめとしたインフラは普段はそれほど意識されることがないものでありながらも、わたしたちの生活には欠かすことができないものです。

あって当たり前。ですよね。

しかし、下水道はいま難しい局面に入っていると言われています。

それは、インフラの更新の問題です。

下水管は更新時期を迎えているにもかかわらず、その更新費用が積み立てられていないという状況が指摘をされています。その費用を賄うためには単純に値上げをすればいいということになるのですが、それはなかなか合意が難しいわけです。

そういった課題を抱えるなかで、まずは、下水道に関する住民の認知を広め、今後そのような課題にたいしどうしていくのか、その状況を共有していく必要があります。

だからこそ、まずは、下水道に関する住民の認知の拡大をしていくこと、そのために下水熱利用などの施策をしているという取り組みは、岡崎市の下水道、インフラを考えていくうえでも重要な視点ですね。