岡崎市の社会実験であるサイクルシェアについて2回にわたり書いてきました。
今更ながら岡崎市の社会実験のサイクルシェアをまとめてみました!
http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/22310155.html
今更ながら岡崎市の社会実験のサイクルシェアをまとめてみました(vol.2)!
りぶら前のサイクルスポット
調べてみていくつか政策的にいくつか面白い展開がありそうであるだろうことに気づきましたので3つほどあげてみます。
まず、自転車を停車するサイクルスポットを柔軟に動かすことができる仕組みになっていることです。例えば、いま使用されているサイクルポートは「実験的」に置かれているだけです。事業者から送られてくる使用実績や、移動の軌跡などのデータを分析することで、より効果的にサイクルポートを配置することが可能です。
というのも、先日、鹿児島市を訪れたさい同じような事例があり使用したのですが、鹿児島の方式では支払い方法は岡崎市のそれより簡易(例えば現金が使用できる)でしたが、そのためには備え付けの機器が必要になるので、サイクルスポットを自由に配置替えすることは困難なはずです。
岡崎市が採用した方式では、適当な場所に移動させながらより使用回数が上がるような設置も可能であり、一方で、行政側や団体の要望がある場合にはあえて、その場所に設置をして誘導するという「攻め」の使いかたも見据えることができそうです。
二つ目に、大手コンビニチェーンが「シェア自転車」の拠点となるというニュースがあり、意外な広がりを見せそうなことです。
セブン-イレブンが「シェア自転車」開始へ 歓迎する声が多数 - ライブドアニュース
まだまだ、発表された段階であり詳しいことはわかりませんが、奇しくも、セブンイレブンが提携した業者は岡崎市が契約をしている「HELLO CYCLING」なので、岡崎市内での展開ももしかするとなる希望を持ってしまうところです(行政側はもちろんこの動きは掴んでいます)。
かりに、そうなればサイクルスポットが増え、利便性はさらに増すことが想定されます。
そして、最後にですが、今回の社会実験の結果如何により東岡崎と岡崎駅をつなぐようなあらたな「公共交通網」を担う可能性を秘めています。
これは何度か指摘させて頂いているのですが、岡崎市の二大拠点である東岡崎駅と岡崎駅をつなぐ線はミッシングリンクと呼んでもよいくらい、その分断が続いており、街全体にとりおおきな損失になっています。
自転車であれば、比較的安価にどころか、事業者が収益を上げることが可能な仕組みで、この双極を結ぶことを可能にするかもしれません。例えば、南の端には新病院、そして、岡崎駅、シビックセンター、イオン、警察署、国立研究所、東岡崎といった点を線に変えていくことで、人が滞留し、あらたな市場が起こることが考えられます。
双方とも1日あたりの乗降者数が18,000人前後ある駅であり、かつての電車通りを再縫合することは、岡崎市の経済、文化において重要になるはずです。
もちろん、これには既存の公共交通網と競合する部分もあり、その調整が必要になってくることが想像されるのですが、それでも、どうにか棲み分けを計りながら展開をしていくことで、地方都市の新たな公共交通網の可能性をぜひ模索していってもらいたいところです。
また、そのためには微力ながら尽力していきたいと思います。
ということで、今後とも、ぜひこちらの事業に注目をして頂き、またさまざまなご意見をいただければ幸いです。
それでは、また。