岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

2017/06

岡崎市駅東口の駐輪場が有料化に。


明日から無料駐車場が閉鎖となり、岡崎駅東口の駐輪場が有料化となります。ということで、雨降るなかでしたが駐輪場のオープニングセレモニーが開催されました。
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正面はこういう感じです。
正式名称は「TSUTAIアイビーパーク岡崎駅東口」です。
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駐輪場には専従の職員さんを配置し安全安心を第一としながら、高齢者の方の見守りや、まちづくりにも積極的に参加できるような体制を心がけているとのことでした。
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駐輪場はこんな感じです。
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精算機では、入庫後にパスワードを設定することが可能とのことでした。盗難防止もしっかりと。
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2階部分は定期で利用する方達のスペースとして確保されていました。下部写真の手前の部分を足で踏むと左右の台が移動するシステムで、これだと入出庫が比較的容易にできる設計です。
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岡崎駅東口の方は駐輪場以外にも、公園、ペデストリアンデッキ、そしてカフェ、レストラン、結婚式場の複合施設などこれから変化著しい場所でもありますので、これからも定期的にチェックしていきます!

では、また。

中学校で読み聞かせをしてきました。

定期的に小学校では読み聞かせに参加をさせて頂いているのですが、中学校での読み聞かせは初めてのことでえらく緊張いたしました。

わたしの担当クラスは1年生でした。

まずは、図書館に集まり担当のクラスの生徒さんが迎えてきて頂き、その子に先導をしてもらいながら教室へ到着。黒板には「小田高之さんありがとう」の文字が書かれていました。

さて、読み聞かせの時間は20分。

今回悩み抜いて選んだ本はこちら。







絵本になっていて、読み易い上に、絵も綺麗。そして、なにより物語がよい。

さて、張り切って読み始めました。みんな真剣な面持ちで耳を傾けてくれ、いい感じだなー…と思ったのですが、あっさりと時間がオーバー。

とても中途半端なところで終わってしまいました。無念。

帰り際に「学校図書館に文庫版が置いてあるから気になる子は手に取ってみてね」と伝えておきましたが、果たして忙しい中学生。興味があっても読む時間とかあるのでしょうか。


今日をきっかけにすこしでも文字に興味を持ってくれた子が現れることを祈るばかりです。

では、また。




本日を持って6月定例会が閉会となりました。

今回の提出された議案は数々ありましたが、かいつまんで説明しますね。


まずは第56号議案は東岡崎駅から北東にむけペデストリアンデッキを築造するための請負工事にたいするものです。これには以下のような理由で賛成をしました。

第56号議案「工事請負の契約について」であります。本議案は東岡崎駅周辺地区整備の一環として行われる築造工事の請負契約を行うものであります。東岡崎駅周辺の渋滞緩和のためには歩行者と車の分離が必要なことであり、また歩車分離により忙しい通勤、通学時間でも歩行者が安全に通行ができるようになると考えます。つまり駅前という立地の性質上、車、バス、自転車や歩行者など錯綜する主体の動線を計画することは重要であり、ペデストリアンデッキがそれを円滑にするように与することを期待します。
ペデストリアンデッキイメージ
イメージ図


次に第57号議案と第58号議案。これは東岡崎駅の北東に位置する市有地などを事業者に貸し付ける契約に関しての議案です。貸し手が市で借り手が事業者です。これも以下の理由により賛成。

第57号議案、第58号議案「財産の無償貸付け及び減額貸付けについて」であります。本議案は東岡崎駅北東街区複合施設株式会社に対し市有地などを事業用借地として貸し付けるものであります。この事業により東岡崎駅周辺の遊休不動産の活用が推進されていくことや、地価の不動産価値が上がることへおおいに期待を寄せているところでございます。しかしながら、1平米あたりの貸付料が275円(駐輪場部分にあっては137円と同地域の相場を鑑みると少額であることは若干の危惧を覚えるところでございます。また、貸し付け期間が50年にわたり行われることを考えますと、その間、社会情勢が大幅に変化することも推察されます。長期にわたる事業でありますので、今後は今以上に事業者と有効な関係を築いていただき、本事業を推進していただけるようにお願いしておきます。


第70号議案「平成29年度岡崎市一般会計補正予算(第1号)」についての主だったところとしては、まずは、サテライトオフィスを設置するための国の事業に採択をされたことにる補正の予算です。

これは国の事業に採択されたことにより、新たに「お試しサテライトオフィスモデル事業」へ取り組むための増額補正であります。IT関連の産業やデザインを生業とする方などは、オフィスを構える立地の選好が変化してきていることはたびたび見聞することでございます。そのような流れなのなか、サテライトオフィスを自然豊かな額田地区と小規模事業者を誘致しようとする康生地区で実験的に試みることは大変評価できるものであります。ぜひ、当事業を成功させ、岡崎市内で多様なオフィス環境が民間からも生まれることで新規にビジネスを展開する方がどんどんと集まってくることを期待いたします。

もう一つは、イオン岡崎内に期日前投票所を設置するためのインフラを整える補正予算がありました。

イオンモール岡崎において期日前投票所を設置するにさいし、まずはネットワーク回線を整備する目的で増額補正するとのことであります。当施設は岡崎一の集客力をほこる商業施設であり、おしなべて投票率が低い層である若年層が頻繁に利用するショッピングモールでもあります。そのような場所に投票機会を増加することが期待される期日前投票所が設置されることは大変有意義な試みであります。また、委員会での質疑でもございましたが、トラブルの発生や不正にたいし事前に対策を考慮していくとのことでありました。今後は新たな選挙法の改正をうけ、平成31年の統一地方選挙から市議会議員候補者のビラ配布が解禁となるなどの変化もございます。ぜひその点も考慮に入れていただきながら安全安心を第一目標に事にあたっていただきますよう意見を付しておきます。


というかんじで、6月定例会に上程された議案にたいして今回は全て賛成をしました。いろいろ反省点などもありますが、まずは無事終わったご報告です。

ではでは~


ちなみに…
平成29年度6月定例会に関しての記事はこちら↓

「6月の定例会がいよいよ迫ってきました!」
http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/17532446.html
「6月定例会が開会しました」
http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/17801076.html
「公園について-特に街区公園というわたしたちの住居にある身近な公園の維持、運営、利活用について-」
http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/17896760.html

お隣の町西尾市で市長選・市議会議員選挙が告示されました。

投開票日は25日の日曜日です。

告示後の状況を見ると、市長選は一騎打ち、市議選は定数30人にたいし35人の方が立候補をしました。
ということで、市議候補者一覧はこちら。
西尾市議会議員候補者一覧
https://seijiyama.jp/area/card/3624/K02ODD/M?S=lcqdt0rbrj0k

なるほどー

隣の市のことながらいまさら調べてみると、まずは前回H25年の市議会議員選挙では、定員30人にたいし候補者数は40人。当日有権者数が130,290人で投票率が71.10%でした。トップで当選された方の獲得投票数が4,142票。最下位で当選された方が1,786票。次点の方が1,778票とのことです。

となると、今回は多少投票率は下がるでしょうが、立候補者が5人減ということもありいわゆる当確ラインとなる投票数は上がることが予想されます(たぶんですよ…)。

西尾市のことを少しだけ。
本年度の一般会計予算は531億8千万円だそうです。

西尾市一般会計
一般財源の比率が低いのが気になるところですね。

本年度の施政方針をとても簡単に意訳してみると、
財政運営が厳しいなかで「防災・減災対策」を最重点施策と位置づけながら、主に総合計画に基づき6つの事業を展開していく。①産業の活性化、主に観光業、農林水産業②インフラ整備、主に道路整備、公共交通網の整備③育児、教育への投資、主に子育て世代や学校の設備への投資④健康への投資、主に市民病院や健康寿命の延伸に向けて⑤防災減災への投資、耐震化や堤防の整備また消防団の整備⑥まちづくりへの投資、三世代同居への補助、PFI事業による公共施設再配置など
参考:平成29年度施政方針   
「融和」と「協働」、「飛躍」
となりそうです。

西尾市が抱えている問題は、厳しい財政のなかで海に面した自治体としてまずは災害対策に取り組まなければならない。またそのうえで、市民が生活を営んでいくために必要なインフラの整備、とくに公共施設の再整備、長寿命化には計画的に取り組んでいくことが必要なところ。一方で、海にめんした自然豊かな環境を活かしながら、今後は観光産業に力を入れながら「外貨」を稼ぐ戦略を描いていく。となるのでしょうか。



さて、そんなことを考えながら、候補者を選んで頂ければ幸です。

では、また。








駅に立ち演説することを業界用語(そんなのあるのか、ですが)で「駅立ち」なんて呼んだりします。

わたしは昨年の1月から定期的にJR岡崎駅で駅立ちをさせて頂いています。改札口の前に立ち演説をさせて頂いたり、朝の挨拶をして多少なりともみなさんに何かを伝えることができればと考えています。


そんな駅立ちですが、じつにさまざまなことが起こるのです。

例えば幾度かあったのは改札口を足早に抜けてきた外国人の方が、立っている私を駅員と間違えたのか、油を売っている奴だと即座に認識したのかはわかりませんが、「愛知環状鉄道はどこに行けば乗れますか?」と尋ねてきたことです。

JR岡崎駅の構造をご存知の方には冗長な説明ですが、JRと愛知環状鉄道の乗り換えは改札を出ることなく可能です。彼、彼女たちは改札を抜けた時点であらぬ方向に来てしまっているのですが、それはサインが不適切なのか、外国語表記がないからなのか(その両方だと思いますが)、とりあえず幾人かの方が駅で「迷子」になっていました。

この探しもの系は、「野球服を着たやつを見なかったですか?」「トイレはどこですか?」「東岡崎駅はどこですか?」など多数のご用命をいただきました。


そういえばこんなこともありました。

いつも改札前で待合せをする女子高校生がいます。まいにち楽しそうに通学をしていくのですが、なにかのきっかけですこしだけ話しをしたさいのこと。なぜそんなことを言ったのか前後はまったく思いだせないのですが『「三権分立」は覚えておいたほうがいいよ」』と彼女たちに伝えたのです。

なんだそれですが。

ただ後日、その子がSNS上で小田という市議にそう言われたと呟いてくれていました。少しでも頭に残ってくれたことが率直に嬉しかったですね。


と、とりとめもない話しですが、駅にいるとさまざまなことが起こり日々動いているなーっと実感することができます。

そんな出会いをもとめてまた引き続き頑張りたいと思います。

では、また。







公職選挙法の改正が参議院で通過しました。

今回の改正内容は、いままで選挙期間中には禁じられていたビラの配布を都道府県、政令市、市議、特別区において可能にするというものです。現状では、国政、首長選ではビラの配布は可能でした。で、配布できる枚数は、

都道府県議選では1万6千万枚まで、政令指定都市の市議選は8千枚まで、政令市以外の市議選と特別区議選は4千枚までビラの配布を認める。(共同通信)

前回の選挙を経験し改めて認識しましたが、選挙期間中は限られた活動しかできません。しかもみなさんからよくお叱りを受ける「うるさい」系がメインであったりします。マイクでの名前の連呼(じつは公職選挙上これしか許されていなかったりします)、電話による「よろしく」電話などですね。

ましてや「政策」を論じる機会はインターネットによる選挙運動が解禁されるまでは皆無とはいいませんが、ほとんど難しいのが実情でした。

選挙期間中にこの候補者は何がしたいのだろうかということを知ろうとすると、ほぼ不可能であると相場が決まっていました。

今回の法改正により、その部分が改善をされることは間違いありません。

ただ、市に限れば4千枚…

うーん、どういう根拠でこの枚数が弾き出されたのかは知る由もありませんが、人口3万人の市と40万人の市でも一律で4千枚というのはどうかなーとは思います。

議論の段階では人口比にたいしてビラの配布を何枚といった方法もとうぜん検討されたとは思うのですが(たぶん…)、なぜ最終的にこのような結論になったのか分かる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

ただ、選挙中に配布するビラは「証紙貼り」という古色蒼然とした制度が残存しています。これは配布するビラに対しシリアルナンバーを付与するために一枚、一枚にシールをぺたぺたと貼るという作業を強いられるのですが、なんとも非効率というか、釈然としない気持ちにさせられます。

なんといってもこれすごい労力がいるわけで…

たしかに、証紙による枚数制限は「公平性」を担保するために一定の効果があります。ビラ等、広報物に対する配布制限がない選挙戦では如実に資金がものをいうことになり、「地盤、カバン、看板」なき候補者の参入障壁が高くなることは間違いないのです。

ただ、シール貼りの作業をしていただくスタッフの方を集めるのに苦労したり、作業自体もすごく非効率であるのもまた一面の真実であったりします。

しょうがないんでしょうかね…。



なんにしても、今回の法改正はいい方向であることは間違いありません!

2019年の統一地方選で本格化するようなので、楽しみですね。


それでは、また。





城西高校で『高校生と語る「震災復興」』に参加してきました。

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岡ゼミという企画の一環として行われていた上記の企画は、他校の高校生も交えながら熱い議論が交わされていました。

まずは現地にさまざまなかたちで訪れた学生から、現在における現地の様子、そこで活動している方から聞いた話し、そこで生活を営まれている方の話しなどの報告が行われ、その後、「復興とは何か」という議題で討論が行われていきました。

いやーすごくしっかりした報告で、聞いているこっちが頼もしくなるような内容でした。

自分が高校生だったころを振り返ると、彼、彼女たちが直面しているような問題に向き合っていたとはとても思えず、いい経験をしているなーと素直にうらやましくもありました。



さて、議論の内容は「復興とは何か」でした。

問いの大きさに足がすくんでしまったのか、彼、彼女たちが現地で見聞してきた内容をもとに出した結論めいたものは「それぞれの復興の姿がある」というものだったように思います。それはそれで一見そうだとは思うのですが、果たして相対主義的な答えで復興の足掛かりになるのでしょうか。

横で聞ききながらそんなことを思いつつ、安易に答えらしきものを出すことには慎重になってもらいたいなーとも感じました。

社会に出ればたとえどんな大きな問いを前にしても短時間で答えを出すことが要求されます。しかし、高校生という立場ではあえて「答えを出さない」こと、つまり答えを「先送り」して腰を据えて考える時間があるはずです。

なんか説教臭くなるのはいやなのですが、振り返ってそんなことを思ったので書いておきます。


なにはともあれ、10代なる感性豊かなときに見聞したことはかならずや近い将来において自分がものごとを考えていくときの礎になるはずです。そんな時代に、震災、そしてそこからの復興という現実を前にした彼、彼女たちがこのさきをともに築いてく仲間になる、そんな甘い期待を抱けた一日でした。

では。



こんにちは。

市議の小田です。

いま、農業の分野で注目を集めている「観光農園」という分野があります。簡単に言えば「〇〇狩り」をしているところです。イチゴ狩りやブドウ狩りなど、みなさんも行かれたことがあると思います。

そんななか、岡崎市内でブルーベリー狩りでいま盛況をしている農家さんがあります。その名も「ブルーベリーファーム岡崎」。農業という分野で成功をしているだけでも注目を集めそうなものですが、経営者である畔柳さんは某大手企業を脱サラし、経験のない農業の世界で成功した凄腕の方です。

ブルーベリーファーム岡崎
http://blueberryokazaki.com/

といっても、本人はとても穏やかな方でいわゆる「意識高い系」という感じではなく、とても自然体な方です。その畔柳さんが今回、脱サラをしてブルーベリー農園を軌道にのせるまでの来歴を著書にししたということで出版記念の集まりが開かれお邪魔をしてきました。

出版された本はこちら↓

最強の農起業!
畔柳 茂樹
かんき出版
2017-06-07






ブルーベリー狩りをした後は、ゆったりと桑谷の山並みをみながら休憩ができるスペースもあります。
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振り返るとこんな感じになっています。
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参加者の方がブルーベリー狩りに向かうその風景です。
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ということで、岡崎市内でも新たなことに挑戦している人がたくさんいるなーっと、こちらも勇気をもらえるそんな会でした。

こんばんは。

市議の小田です。

6月の一般質問3日目が終わりました。朝の10時にスタートして7人の方が登壇をしました。そう、こういっては何ですが、長時間にわたり座ることがもとめられるのはつらいところがあります(仕事ですから弱音を吐くなとお𠮟りを受けそうですが…)。

一般質問では1人にたいし約1時間かかるので一日、最大で計7時間になるんですが、7時間座るという経験をわかりやすく考えると、中部国際空港からのフライトが想像しやすいかと。調べると、ホノルル、シンガポール、バンコクなどがあがってきました。

中部から7時間

以外とバカンスに行けそうな国が多いですね。エコノミー症候群が危惧されますが。w

また、一人が50分の持ち時間なのは何度もここで書かせて頂きましたが、だいたい50分間一般質問をすると12,000字程度の文字量になると言われています(実体験としてもそうです)。それが7人ですので、84,000字。400字詰めの原稿用紙にすると210枚になります。

うーん。だからなんだという話しですが、少しでも一日、一般質問を聞くということを体感に置き換え想像して頂けたらと思い書いてみました。

明日は一般質問の最終日で6人の方が登壇されます。ぜひ、ご興味を持って頂けたら幸いです。

では、また。




6月定例会の一般質問が終わりました。

本日、7人が登壇するなかで最終番として一般質問をしてきました。当選させていただいてから12月議会に次ぐ2回目の登壇です。


席上から登壇する前にみなさんに対し一礼。
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発言は理事者の方と対峙する位置から行います。議会においては原則、議長からの指名がない限り発言は許されません。まず「議長」と挙手します。議長から「12番小田議員」と名指されてから「議長、小田」と応答し発言を許されます。
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発言を許可された後、こちらから理事者に向かい質問をしていきます。
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質問後、理事者の方が答弁をしている様子です。このやり取りを何度も繰り返し議論を展開していきます。
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…いやー緊張しないかと余裕をもっていましたが、案の定、降壇したいま胃が痛いわけです。笑

やはり、人前で言葉を吐くことはいつまでたっても慣れないわけですが、まあ、それは緊張感を持ちやっているということで自分を慰めています。



さて、内容です。

今回は大きな項目を一つだけで質問をしました。

再度、一般質問を説明すると、質問者は持ち時間50分で質問は「議員」から「執行部」に対し行うものです。内容は事前に通告すれば制限はなく、行政全般に関し予算や施策を質したり、議員側から政策を提案することが可能であり、いわゆる地方議会の「花形」とされています。

そのルールの中で今回は「公園の管理・運用・利活用」ということを中心に現行で執行部がどれほど政策を進めているのかを質問させて頂きました。

みなさんがお住いの地区にも公園があると思いますが、その公園。いままで行政はというかほとんどの自治体は維持・運営を主に考えてきたわけですが、今後は利活用を推進することが大きな方向性としてあります。

ただ、そうはいっても、簡単にはいかないもので、その仕組みづくり、または担い手づくりを行政がフォローアップしながら組織していく必要性があります。

岡崎市もそれに向けて昨年度から本格的に動いているのですが、その進捗状況などを中心に質問をしてきました。

さて、そのやり取りを書きに添付しておきますので、ぜひご高覧ください。
(執行部答弁の部分は暫定的なものであり、文責は筆者に存します)

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黒字:筆者発言
赤字:当局発言

【公園について】

 

議長のお許しを頂きましたので、通告に従い一問一答方式で質問をさせていただきます。

(1)公園の管理・運用・利活用

公園の管理・運用・利活用についてです。公園といっても大小・さまざまな大きさがあり、それにともない管理・運用・利活用の方法も変化してきます。そこで、今回は、任意団体・市民団体等による公園の管理・運用・利活用というところに視点を絞って質問をさせて頂きます。現状では任意団体・市民団体等が管理・運用・利活用するさい公園愛護会を設立し、その団体が管理していると思うのですが、あらためて愛護会の仕組み、報奨金についてお伺いをします。


公園愛護会は、1年に12回以上の美化活動を行い、活動状況についての報告書の提出をお願いしており、清掃面積等に応じて、報奨金をお支払しています。


現状、公園愛護会を設立し活動がなされている公園は市内でいくつあるのでしょうか。


平成2941日時点で、143箇所の公園で活動をしています。


143箇所の公園の内訳はどのようになっているのでしょうか。


街区公園が104箇所、近隣公園が16箇所、地区公園や緑道などが23箇所です。


愛護会が活動をしている公園は都市公園であり、なかでも街区公園が多くを占めることがわかりました。

さて、昨年、平成283月に「岡崎市緑の基本計画」が改訂されました。そのなかで重点施策の一つとして「公園運営の新たな仕組みづくり」が挙げられています。昨年6月の一般質問で川上議員から質問があった部分ですが、再度お伺いをいたします。この新たな仕組みとはどのようなものでしょうか。


平成28年3月に改訂をした「岡崎市緑の基本計画2011改訂版」の重点施策において、「緑の質」の向上を図るため、現在の公園愛護会を発展させる形で、市民がより広い範囲で公園の維持管理や運営活動に参加できる新たな仕組みとして「(仮称)公園愛護運営会」の設立を進めているものです。


ただいまの答弁で公園愛護会をヴァージョンアップしたものが、(仮称)公園愛護運営会だと認識をしたのですが、前者と後者の違いがどのようなものなのかをお伺いをいたします。


公園愛護会は、町内会、子供会、老人会など地域の方々による公園の清掃、除草等の美化活動や公園内の点検などを行う団体です。(仮称)公園愛護運営会は、美化活動のほかに地域の方々、公園を活用したい方々による花づくりや地域イベント等を行うなど、公園の維持管理や運営活動に参加できる公園愛護会を発展させた新たな枠組みです。


現状、公園利用にかんしては「ボール遊びは禁止」「花火は禁止」などの禁止事項が多く、これは多様な声を反映していくなかで仕方ない部分もあるとは推察しますが、他方で、子どもたちが自由に遊ぶことができにくいのはいかがなものかという声もあるとは思います。(仮称)公園愛護運営会が管理主体になった場合は、「禁止事項」の決定権も移譲される可能性はあるのでしょうか。


岡崎市都市公園条例にて、行為の制限や禁止事項が定められておりますが、それらの事項を遵守の上で、(仮称)公園愛護運営会が中心となっての地域による柔軟な公園運営は可能と考えています。


(2)(仮称)公園愛護運営会の具体的な取り組み


(2)(仮称)公園愛護運営会の具体的な取り組みについてです。昨年の一般質問のなかで、(仮称)公園愛護運営会について都市整備部長の方から「今年度は積極的な公園愛護活動を行っております地区をモデル地区に選定いたしまして、ヒアリングを行ってまいりたいと考えております」との答弁がありました。そこで、具体的にモデル地区はどこで、どのような取り組みをおこなってきたのでしょうか。


針崎町にあります春咲れんが公園、春咲さくら公園、春咲の丘公園の3箇所の公園をモデル地区としています。この3箇所の公園があります針崎東町町内会にご協力をいただき、町内会役員、地域の有志の方々、市職員等が参加し、昨年度より継続的にヒアリングを踏まえたミーティングを月1回程度、主に平日夜に開催しています。ミーティングでは、それぞれの公園の目指すべき姿を議論し、それに向けての活動を進め、課題の点検や評価等を行いながら、(仮称)公園愛護運営会の設立を目指しています。


モデル地区はどのような条件で選定されたのでしょうか。


公園愛護会から提出を頂く活動報告書において、熱心に活動を頂いている公園のうち、公園の面積等の規模、公園の機能、地元役員のご了解等により選定をしました。


モデル地区における具体的な取り組みは、どのようなものが行われたのでしょうか。


例えば、春咲の丘公園では、花と緑であふれる公園づくりを目標に掲げ、地域住民を中心に花と緑のガーデナー養成講座を企画し、受講生を募り、同公園内で土曜日の午前に4回講座を行いました。講座で作られた寄せ植えプランターは、そのまま公園内に設置し、水やり等の管理を受講生の方々が行っています。


(3)今後の取り組み


今後の取り組みについてです。「緑の基本計画」によると平成28年度までに「公園運営の新たな仕組みに関わる基本方針(理念・枠組み)の策定」とありますが、現在の進捗状況をお伺いいたします。


モデル地区でのミーティングにおいて、枠組み(案)を提示し議論をしていただいており、議論を踏まえて、より実効性の高い枠組みにするための深化を進めているところです。


公園を住民が管理する、または利活用をはかっていくことは住民サービスの向上を図るとともに、経費の削減が目的として挙げられます。加えて、地域コミュニティの熟成にも寄与すると考えれるが、市としての見解をお伺いいたします。


行政サイドの平準化された維持管理方針では公園の利用に制限が多くなっている現状に対して、市民ニーズの多様化、少子高齢化等の社会情勢の変化や限られた予算等を考慮すると、地域の実情に合わせた公園の維持管理や地域主導の活用が求められています。また、地域コミュニティの醸成、公共施設への愛護心の寄与等の観点からも、地域住民が主役となり、「地域の庭」として、積極的に活動をしていただくことが重要と考えています。


(仮称)公園愛護運営会により公園の管理費の削減が生まれるかについてのご見解をお伺いします。


(仮称)公園愛護運営会の活動内容にもよりますが、例えば、低木剪定、遊具塗装を活動内容として決定した場合、市から発注する業者委託分が減少するため、管理費の削減も可能と考えています。


他都市の先行事例などを鑑みると、街区公園が(仮称)公園愛護運営会に適した規模と考えられるますが、市としての見解をお伺いします。


様々な公園において(仮称)公園愛護運営会が結成され、活動が行われる事を目標としていますが、現在の公園愛護会は、街区公園において、町内会を主体としたメンバーによって構成される例が多いため、街区公園において、公園愛護会を発展させた(仮称)公園愛護運営会が結成される例が多くなると考えています。


広島市では街区公園を指定管理者として制定する枠組みがありますが、岡崎市ではNPO等が街区公園など身近な公園を指定管理者が管理するケースも想定されているのでしょうか。


(仮称)公園愛護運営会の担い手として、NPO等も可能だと考えています。


いま現在、公園緑地課さんの方でこの取り組みを推進するために、どれくらいの予算を付け、どれくらいの人員体制で行っているのかをお伺いします。


平成29年度予算では、仕組みの策定を進めるための業務委託費が3,000千円を計上しています。また、(仮称)公園愛護運営会設立に向けての業務専属の職員はおりませんが、地元のミーティングや活動への職員の参加、イベント準備の応援など1~3名程度の職員で対応をしております。


今後の目標についてお伺いをいたします。


市内各所において、(仮称)公園愛護運営会が結成され活動が行われることを最終目標としていますが、「緑の基本計画」に記載のとおり、平成32年度に10か所の公園において活動が行われることを当面の目標としています。


今現在で3か所であり、目標年度の32年度までは残り3年強ですが、予算、人員だけを鑑みると達成に向け厳しいのではないかとも思いますが、それについてのご見解をお伺いします。


限られた予算、限られた人員ですが、目標達成に向けて、鋭意、当該事業を進めて参ります。


ぜひ、よろしくお願いいたします。
身近な公園である街区公園の管理・運営・利活用においては公園の維持管理費の削減という角度から政策の推進が語られることが多いものです。たしかにその観点は重要ではあるとおもいます。

しかしながら、愛護会で活動されている方たちにお話を伺うと、夏場における公園の草刈りの大変さや、トイレの清掃という部分ではたいへんな苦慮をされていることがわかります。公園の規模や活動の回数など、一概には言えないのですが、やはり運営会に移行しても市における清掃や活動に対するフォローアップは当然必要になってくることが推察されます。

となると、やはり維持費の削減、それだけを追求するのは難しい面があるわけです。そこで、この定量的な側面以外にも、定性的な側面、いわゆる身近な公園の管理・運営・利活用を通して、地域の紐帯の再構築という側に力点を置いてぜひ施策を推進していって頂きたいと思います。

「目」が行き届いたコミュニティの形成による防犯効果、大災害が発生したさいにおける共助の強化、その後に続く復興時における迅速な対応、また、子どもたちが親以外のさまざまな価値観を持つ大人に出会うことができる地域における教育上のプラスの効果など、地域の紐帯が生み出す多くの定性的な効果は様々なところで指摘されている事実です。

ぜひ、その側面の効果に重心を置いていただきながら、さらなる推進をお願いしたいと思います。そこで、再度、目標達成にたいする熱意をお伺いし、私からの一般質問を終えたいと思います。


議員ご指摘の通り、当該事業の主目的である公園利活用以外にも、公園を核としたコミュニティの醸成にも寄与でき、地域の安全安心、魅力向上にも繋がると考えております。前述の通り、緑の基本計画の重点施策の1つであり、モデル地区の方々をはじめとした地域の皆様の熱い思いもありますので、これに最大限応えるべく、引き続き、全力を尽くして参ります。



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