岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

2017/03

3月定例会の道半ば。

今日も朝から3月定例会が開催をされました。何度も書いている気がするのですが、囲碁でも将棋でもルールがですので、議会運営のルールを改めて記します。

議員が議場に一同に会し本会議が開会されます。これだけでは舞台俳優は揃わないのです。形式上ですが、ここで議会は市長をはじめ執行部に出席を求めることになります。これで舞台が整うわけです。

序幕では定例会に提出される議案が説明をされます。議案は提出者が説明責任を負うので、多くの場合は執行部側がこれにあたります。一通り説明が終わると全ての案件は委員会付託という扱いになり、ここで本会議は散会となります。

第二幕では委員会で付託された各案件が審議をされます。委員会では各会派から選ばれた議員が提出者(執行部)と一つ一つ質疑を行います。それが終わると各会派が意見を陳述し、採決をとります。

終幕では、議場に全ての議員と執行部が集まります。まず、ここで委員長報告が行われ、各委員会で議議論された内容、表決の賛否が報告されます。これが終わると、次に各会派の質疑の時間となります。

ここでは、定例会に上程された議案全てに対し、提出者に再度、そして最後の質疑を行うことができます。で、これが終わると討論になります。これは文字通りのディベートではなく、どちらかというと「説得」という意味合いで行われます。採決を前にして、討論者は全議員に向け自分の意見を述べ、反対意見を持つ議員を説得にかかるります。

すべての討議は終わりました。

これで採決を取り賛否の表決が決し大団円を迎えることになります。



ながながと書きましたが、3月定例会ではこの劇が二度上演されるのことになります。というのも、28年度補正予算と平成29年度予算の二本があるからです。

ややこしい話ですいません。

で、今日は平成28年度補正予算の採決が行われました。慣例上、年度末の補正予算は一日で議案説明から表決まで行うようです。(知りませんでした…)

となると、上記に記した序幕から終幕までが一日で行われ、それが終わると平成29年度予算の説明があるわけです。なんか駆け抜けていくような感じで集中力を保つのが大変でした。すいません。

さて、私たちの会派としては平成28年度補正予算はすべて賛成という立場で終えました。契約差金、人件費の補正、などが主でしたのでこのような判断とさせて頂きました。


さて、ここからは平成29年度予算の審議です。来週は委員会も始まりますので、エンジンをかけ直し走っていきたいと思います。


それでは、また。

 

翔南中学校の卒業式に出席してきました。

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写真1 校門前から

第4回の卒業式を迎えた翔南中学校は男子90名・女子87名、計177名が晴れて卒業しました。また、開校当時からの初代校長の退職年度とも重なり、月並みな表現ですが晴れ晴れとした卒業式でした。

その中で特徴的だったのが「中日新聞 岡崎市立翔南中学校特別版」が配布されていたことです。この新聞、すごいのは各卒業生の名前が「一面に踊る」新聞が各自に配られるというところ。写真1上段の「祝 翔南中学校」の見出し部分を卒業生一人一人の名前に変え、その子オリジナルの新聞が各卒業生に配布されるのです。

粋な計らいですね。

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写真1 各卒業生に配布された新聞の一例

さらに裏面(写真2)には卒業生全員の名前が記載され、加えて、最下分には「18歳になったら新聞を読んで選挙に行こう!」という記事がポップな形で取り上げられています。18歳選挙権なり卒業生はあと3年で有権者になるわけです。その子たちに向け「新聞で視野を広げ」→「多様な観点から情報を得」るために→「新聞とうまく付き合う方法」が解説されています。そう。素敵な記事とさりげない広告がとても好感を得るものだと思います。
 
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 写真2 裏面には18歳選挙権にたいする啓発があります

さて、177名の卒業生のみなさん。本当にご卒業おめでとうございます。特別版の新聞の記事をながながと書きましたが、これは先生達からのメッセージだと推察したからです。

手紙には「差出人」と「宛名」があります。でも、これは当たり前ではありません。世の中にはそうではない手紙が山ほど溢れています。「差出人」の無い文章は怪文章と呼ばれ、「宛名」の無い手紙はスパムメールと呼ばれます。ときに「背が伸びるにつれて宛名の無い手紙が崩れるほど重なる」こともあるでしょうが、それはバンプの特権です(わかりづらくてごめんなさい。バンプオブチキンの歌詞です)。差出人と宛名とはとても大切なことです。

卒業証書授与式もそうです。わざわざ一人一人の名前を先生が読みあげたうえ、卒業証書をだれでもない「あなた」が受け取るのです。省略されることなく、全員が登壇するのです。

なんか、卒業生に送る言葉を書いている気分になってきましたが、ここはあえて僭越ながら続けますね。

手紙、言葉、メッセージは差出人と宛名が付されているからこそ受け手は封を切り、胸襟を開いて話をきくのです。じゃなきゃ、届きません。しかし、忙しい世の中、どうしてもこのことがおざなりになってしまいます。なので、どうか次のステージに進むときにも、差出人と宛名がある遣り取りをして下さい。それさえ意識しておけば内容はどうであれ、人の生存に取り最も必要な条件である「あなたはここにいていいのだよ」という他者承認を送り手から受け手に届けることができるからです(たぶん)。

そして、できれば、家族、友人、親しい人以外、つまり嫌いな奴、そりの合わないやつ、いけ好かないやつ、つまり他者に対しても「宛名」のある遣り取りをする大人になって頂ければ幸いです。

…なぜか、卒業生に送る言葉みたいになってしまいましたが、これは自戒も込めて書いたつもりです。なかなか難しいことですから。

改めて177名の卒業生のみなさん、そして岡崎市内の全卒業生のみなさんの未来に幸あらんことを祈念します。




おめでとうございました。
 



さて、3月定例会は来週からは委員会付託分の審議が始まります。各日に準備を進め職責を果たせるよう頑張ってまいります。

それでは、よい週末をお過ごしください。 

代表質問の全日程が終わりました。

2月28日から始まった議会の各派代表質問が終了しました。人数が多い最大会派からの質問順となり、自民清風会→民生クラブ→チャレンジ岡崎・無所属の会→公明党→共産党が平成28年度代表質問の順番でした。

12月議会では一般質問というのもがあり通告した全ての議員が発言をすることが出来たのですが、3月議会の代表質問では各派の代表しか質問をすることができません。加えて、答弁のルールも異なることになります。

一般質問は質問と答弁をあわせて50分という時間で行われます。質問の方法も一問一答方式と、一括質問一括答弁と、その併用方式の三つの方式から選択することができます。

他方、代表質問では方法は一括質問一括答弁方式だけですが、質問時間を質問者だけで50分使用できるという利点があります。一般質問では質問、答弁を合算して50分ですが、代表質問では質問50分、答弁無制限、となります。さらに質問は三次質問までという規則があります。これは1次質問でまず新年度における執行部の概要を大まかに質し、二次質問でさらに深く聞くところを選び、3次質問ではさらに問うということのが教科書的な流れになります。

実態はこんな感じです。

まず代表者が40分ほど淀みなく質問をだーっと述べつづけボールを執行部側に投げます。市政の方針、新年度予算、重点政策、などなどです。で、執行部側がそれについて答弁をします。ここで2時間ほどかかります。すると、またボールが代表者側に戻り二次質問を行います。これが10分弱。再びボールが執行部側に移り30分程の答弁があります。代表者は残り約2分。総括を述べて終わり。と、こんな感じのキャッチボールが緩急織り交ぜ行われます。だいたいこのやり取りで三時間半前後の時間が使われ一会派の質問が終了になります。

これが4会派あるので、どうしても長期戦になってしまうわけです。

さて、私たちの会派は3月1日の午後から3番手として初登壇させて頂きました。杉山代表が述べた冒頭部分を以下に掲載させて頂きます。全ての質問と答弁は議事録として議会HPから閲覧できるのですが、どうも時間がかかるようですので、とりあえず冒頭部分だけでもご高覧ください。

それでは、また。
■代表質問冒頭
私たち、チャレンジ岡崎・無所属の会は市民の皆様の「声なき声」を大切にする、今、流行りの言葉で言えば「市民ファースト」の会派です。市民の皆様の声を行政に届けて、皆さんの思いの詰まった岡崎にすることが我々の役目だと考えています。その思いからチャレンジ岡崎としてマニフェストを作成し日々活動をさせていただいております。12月議会も終わり、マニフェストに掲げている項目の1つでもあります、市政報告会を度々開催させていただいております。



 

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