岡崎市議会議員 小田たかゆき blog

岡崎市議会議員(2期目)/1984年生/愛知県岡崎市→岡崎小→南中→北高→イギリス留学後→関西学院大学・大学院(都市計画)→NPO職員→議員秘書/無所属/チャレンジ岡崎・無所属の会/2児の父/どんなことでも連絡はこちらまで → oda.takayuki.office@gmail.com

2017/03

年度末。

を、これほど意識して過ごしたのは、何年振りでしょうか(大学入学以来、なんとなく入学してなんとなく卒業していたようなダメな学生でしたので、高校卒業以来かもしれません…)年末年始もそうでしたが、年度末年度初めもは「公」にとり本当に大きな節目ですね。町内会の総会があり、保育園、各学校の卒業式に入学式、そして、人事移動による出会いと別れ。

今も議員控室の受付や各種調整などをしてくださっていた方に最後の挨拶をしてきました。

年度が変わることで新たな挑戦に挑まれる方もいるでしょうし、また、なにもかわらずそれでも踏ん張らないといけない人もいると思うのですが、一つの区切り。

また来年度もよろしくお願い致します。

子ども達が本を読む環境をもっと整備する必要があるのではないか。と、選挙前から掲げてきたわけですが、私も読書家にはほど遠いですが、時間があれば本を読むことにしています。

そんななか、最近購入した本はこちら。



以前から気になっていたのですが、本屋に立ち寄ったさい偶然に発見したので思わず買ってしまいました。著者は著名な建築史家であり、なんとも怪しいタイトルですが、「ゲニウス・ロキ」を冒頭の方で以下のように定義しています。
ゲニウス・ロキとは結局のところ、ある土地から引き出される霊感とか、土地に結びついた連想性、あるいは土地がもつ可能性といった概念になる。
引用:日本の地霊 p.4 
「地霊(ゲニウス・ロキ)とは、土地の単なる因縁話や因果律ではなく、土地へのまなざしなのであり、都市や建築とわれわれとを橋わたしするものなのである。
引用:日本の地霊 p.4
要は、私たちの目の前に現れる土地や建物といった表層に捕らわれるのではなく、その土地がもつ歴史性、文化性などを考慮しながら場所を眺めていくということだと思います。抽象的な概念で説明しづらいのですが、例えば第1部の「1.議事堂の祖霊はねむるー伊藤博文の神戸」は、国会議事堂の中央に聳え立つ屋根の形状に対する違和感から、遠く伊藤博文まで辿り着く一篇であり、国会議員の方にぜひとも読んでもらいたいと思うほど秀逸な「地霊」への眼差しを感じさせます。

また続く、「2.聖地創造ー丹下健三の広島」では、戦後、押しも押されぬスター建築家であった丹下健三が設計した広島平和記念資料館を考察したものです。ここでは、資料館が日本の戦後建築の傑作であるだけではなく、原爆ドーム→慰霊碑→資料館という圧倒的(超越的)な軸線と厳島神社がもつそれとの類似性を指摘し、それがゆえに、彼の地は日本人の心の古層に佇むなにかに触れるのではないかと記しています。

うーん。なるほど。と、つい膝を打ちたくなるような筆遣いでどんどんと読み進めることができるので、ぜひ、機会があればご一読を。

と、そんなことを書いていたら、こういうニュースがありました。有料ニュースサイトゆえ、全文は見ることができないかもしれませんが、やはりどの業界もトップになる人々は教養があるのですね。少しでも近づけるよう、日々精進していく所存です。

【保存版】ザッカーバーグ、ゲイツ…起業家8人の愛読書109冊

では、また。

3月定例会が閉会となりました。

始めて迎えた3月定例会でしたが、本日閉会となりました。討論の内容を下記に添付してありますので、ぜひご一読を。
取り急ぎ、ご報告みたいなブログになってしまいましたが、また主だった点について書きたいと思います。
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写真1 討論の様子
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それでは、議長のお許しをいただきましたので、本3月定例会に上程されました全議案のうち、第21号議案以外は、賛成の立場から、会派を代表しまして、チャレンジ岡崎・無所属の会の討論を議案の順に述べさせて頂きます。

 

21号議案「岡崎市議会の議員の議員報酬等に関する条例の一部改正」についてです。

議員の報酬については岡崎市特別職報酬審議会にて十分審議をされ、答申して頂いていると理解していますが、私たちが耳にしている議会に対する声などの市民感情等を考慮する限り今回は反対とさせて頂きます。

 

27号議案に「岡崎市指定障がい福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営の基準に関する条例及び岡崎市障がい福祉サービス事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正について」です。今回の改正ではA型事業所が利益を追求するばかりでなはなく、事業者が利用者に対して行うサービスの向上を目的としたものであることは理解いたしました。他方で、懸念されるのは倒産する可能性があるA型事業所を利用している利用者さんへの対応です。障がい者を抱える親御さん、そして利用者さん達が不安なく利用できる、なお一層の体制強化をお願い致しまして、賛成とさせて頂きます。

 

30号議案「岡崎市保育所条例の一部改正について」です。南部地域の発展に伴う保育需要の増加に対する対策は喫緊の課題であり、その解決にむけて新たな乳児保育園が完成することは女性の社会進出、そして働く親世代にとり待望のものだと考えております。また他方で、すでに二回の地元説明会を開催され、地域、地元の声を十分に拾い出し、その対応を考えて下さっているとのことでありました。仮に暫定的な乳児保育園でありましても、地元に根付いた園になることになお一層のご尽力をお願いするとともに、南部市民センター分館を使用した地元との交流の要望があったさいには、迅速に対応して頂けることをお願いしまして、賛成とさせて頂きます。

 

第33号議案「岡崎市周辺環境に影響を及ぼすおそれのある特定事業の手続及び実施に関する条例の制定について」です。当条例案は元々「岡崎市水と緑・歴史と文化まちづくり条例」内に記載されていた内容を分離し、特定事業に係る実施手続きを明確にしたものであると理解しております。関係事業者へのより一層の周知をお願いし、賛成といたします。

 

第34号議案「岡崎市都市公園条例の一部改正について」です。今回の改正は指定管理者の業務を拡大するものであり、公がいかに「稼げる場所で」稼ぐのか。つまりストックの利活用が求められている時代に沿う改正案だと理解しております。今後は指定管理者の方々が能動的な市民や事業者の方々が持つアイデアを柔軟に取り入れ、「岡崎らしさ」を持つ公園利用が生まれてくることを期待しまして、賛成とさせて頂きます。

 

次に第39号議案「平成29年度岡崎市一般会計予算」についてです。

 

223目「男女共同参画講座・後援会開催業務」についてです。性的少数者いわゆるLGBTの方に対する理解促進を進め、彼ら、彼女らと共生していくことは、人権という問題からも重要でありますが、他方で、言葉は悪いかもしれませんが、まちづくりの面からも有効であるとされています。多様性がある街は、少額な投資を生み出します。ぜひ、その観点も考慮にいれて頂きながら、一層の理解が進むことを期待しております。

311目「生活困窮者学習支援業務」についてです。生活保護受給者の小学校5年生から中学生を対象にした学習支援は「貧困の連鎖」を断ち切るためには必要なことであり、評価できるものでございます。今後は、「相対的貧困」世帯も視野にいれた学習支援に取り組まれることをお願いしておきます。

 

415目「自殺予防対策業務」についてです。こころの健康電話相談「こころホットライン」を1回線から2回線へと増設することは大変心強いものであります。自殺者の遺族、周囲の人の気持ちを察する限り、それを食い止めることは大切な社会的責務であると思いますので、今後も継続的にお願いをいたします。

 

512目「就業支援事業」についてです。ニート、フリーターに対して職業的自立を支援している「若者おいでんクラブ」は専任のキャリアコンサルタントが様々なプログラムを実施し、毎年30人以上の就業・進学の実績を上げていると伺いました。平成29年度も説明会、セミナー等で周知を行い、協力企業を募集していくとのことであり、利用者の立場からプログラムのなお一層の充実をお願いいたします。

 

613目「農政推進業務」です。農業者による農産加工品の開発および販路開拓にかかる取り組みを支援する農林産品ブランド化・6次産業化支援は、平成27年度で7名、平成28年度で8名と実績を積んでいるとお伺いしました。農産加工品の開発は成功も失敗もありますので、資金の支援だけでなくセミナー、相談等の支援もお願いします。

 

614目 「農政推進事業」であります。農林産物等展示即売施設管理運営業務の機器賃借料はおかざき農遊館、ふれあいドーム岡崎のポスレジとのことで、予算を平準化するために賃借と買取の比較検討は行ってないとのことですが、買取をスケジュール化することにより、平準化はされますので、今後は平準化と合わせて賃借と買取の比較検討を行ってください。

 

712目 「新産業支援事業」であります。(仮)岡崎モーターフェスティバルの負担金を減らすことは市側の一方的はコストカット要請はイベント自体の魅力を損なう恐れがあるので慎重に検討するとのことでしたが、約15千人の来場者、また、95%の方々がまた来たいとのことなので、各企業、店舗からイベント出店の希望を募り、出展料を請求することにより、実質、負担金の軽減につながりますので、今後検討をお願いします。

 

716目「観光誘致事業」であります。観光啓発業務の観光宣伝委託として名鉄キャンペーンがありますが、平成27年度から春秋と実施されましたが、利用者アンケートにて「この切符がなかったら訪れることはなかった」と新規開拓へ大きく関与していると考えます。初めて訪問された方がまた行きたいと思っていただけるよう、キャンペーンの内容のさらなる充実もお願いします。

 

717目「会館施設管理運営事業」であります。家康館の展示、資料、複製制作とあり、現物の資料保存は、温度、湿度など環境調整の確保が必要であるとの観点から、複製の制作には賛成ですが、一方で本物を見る機会も必要と考えます。年に一度は本物を見る機会を設けることを検討して頂けることを期待しています。

 

841目「災害対策事業」であります。総合雨水対策事業費補助業務として止水板設置に対しての補助金が新規に開始されます。いざという時の備えこそ行政が率先してやるべき分野であり、現状で何人くらいの申請があるかわからない状況だとしても動くことが大切と考えます。まずは50万円上限、10人想定で補助を始めるということは非常に評価できます。今後も新規業務は積極的にお願いします。

 

851目「交通政策推進業務」であります。バス路線対策業務のバス業者への赤字補てんとしてのバス運行対策費補助金ですが、年間バス利用者は約670万人と堅調なバス利用があります。他方で赤字路線についてはバス以外の交通方法も合わせて、地域を巻き込み、同じ補助であれば、より便利な交通網の検討をお願いしておきます。

 

1041目「嘱託職員、臨時職員賃金等」についてです。

教員補助者の増員ということで、きめ細かな指導がされ教育的効果も上がるものと期待しています。教師の多忙化解消という点からも現場からも喜ばれると思い、高く評価するところです。しかし、一方で、現場の教師からは35人学級の強い要望もあります。教員補助者の増員という施策は、ここで一度立ち止まり、35人学級の設置に切り替える時がきていると考えます。検討して頂けるようお願いしておきます。

 

1041目「中学生三大陸国際理解教育推進事業」についてです。

本年度、オーストラリアの中学生と本市の中学生の新しい交流活動の事業だと伺いました。新しい事業を起こすには、たいへんな苦労があったと思われます。それを乗り越えられた実現されたことに高く評価をします。

 しかし、新しい事業は思わぬ事態がつきものです。子どもの安全が第一。派遣を事業者まかせにするのではなく、相手方の教育委員会ともよく連携し有意義な交流ができますように、きめ細やかな配慮をお願いしておきます。

 

1045目「総合学習センター施設業務 基本設計委託料」についてです。

センターの改修にむけての設計委託料であると伺っております。今後、市内の公共施設の耐用年数の限界を迎えるなかで、多くの施設におけるライフサイクルコストをトータルに考慮していく必要性があると推察されます。その中で、当施設は10年前に大改修をしたばかりであり、他の施設とのバランスを考慮しますと、さらなる改修は時期尚早ではないかと考えます。ぜひ俯瞰的な視点からの改廃、維持をお願いしておきます。

 

1055目「岡崎城跡整備事業」についてです。

 岡崎城跡の城郭遺構の全容を把握することを目的として発掘調査を継続していくことは歴史を正確に把握するためにもぜひとも取り組んで頂きたい内容であります。せっかく発掘するのですから、すべてを埋め戻すのではなく、一部でも見えるように保存し残しておくことをお願いしておきます。

 

1058目「美術博物館費展示備品購入費」についてです。

 文化の薫り高い教育の街、岡崎としては、展示備品等の購入費が肝となると考えております。本年度はまとまったコレクションを安価に購入できる機会を得たということで、1600万円増となり、評価するところでございます。しかしながら、昨年度までは650万円程度で推移してきたと伺いました。ぜひとも、継続的に来年度予算案程度の予算化にご尽力を頂きたいとお願いしておきます。一流の作品は人を呼ぶだけではなく、子ども達の文化資本の蓄積へと繋がり、それは将来を決定するバロメーターとなります。ぜひ、岡崎の文化の薫りを保つためにも一流の美術品の継続的な購入を重ねてお願いしておきます。

 

1061目「龍北総合運動場整備業務」についてです。市民がスポーツを親しむ場所がまた一つ増えることは大変喜ばしいことであり、様々な団体からの要望があるのは容易に推察できるところでござます。また、それらの調整もさぞ大変であることは十分理解しているつもりでございます。しかしながら、現在あるプールを活かし、ぜひ室内50mプールの建設を検討して頂けるようにお願いしておきます。

 

次に、第52号議案「平成29年度岡崎市病院事業会計予算」についてです。

医療の機能分化が進むなか3次医療機関として心肺停止、大やけど、脳卒中などの「生命の危険に瀕している状況」の患者さんに対し、高度な医療を24時間体制で提供する医療機関である当病院が果たす役割の大きさは、住民の期待も高いものであると思います。その中で、限られた予算を高度で性能の高い機器に使用し市民の健康に一層資する計画を持たれていることが先の委員会で理解できました。加えて、経営面におきましても平成29年度においては純損益が約650万円の黒字であるということ、また、病院運営をしていくうえでの基準とされる指標上の数値が健全であることも理解しました。今後とも質の高いサービスの提供と、持続可能な経営努力を続けて頂けるようお願いを申し上げて、賛成とさせて頂きます。

 

以上、主だった箇所について意見を申し上げさせて頂きました。

 

最後に、3月を持ちまして退職されるみなさま、長年にわたり市政のためにご尽力いただきありがとうございました。まだまだ若輩者の会派でございます。今後は皆様からのご指導ご鞭撻を賜りますよう心よりお願いを申し上げるとともに、なによりも皆様のこれからに幸多からんことをご祈念申し上げまして、討論とさせて頂きます。

 

ありがとうございました。



明日は3月定例会の最終日です。

議会の最終日には「討論」があり、私が担当することになっていますので、今日はその作成に追われていました。会派は4人で常任委員会が4つですので、各議員が委員会で質疑した内容や、述べた意見をとりあえずは、組み合わせ、あとはその人の文章の癖や息づかいをなるべく脱臭しながら、自分なりの形に整えていくという作業になります(他の会派さんはどうやって作成しているのでしょう…)。

今日この場所で晒すわけにはいきませんが、明日は全文ここで貼っておきたいと思います。

ということで、明日の10時から本会議です。

では、また。 

JR岡崎駅にロッカーがない。

そういう意見を頂きました。あれ、なかったけなーっと、思いつつ話を聞いてみると、改札前のkioskの横に以前は設置されていたが、JR東海さんの都合により撤去されたとのことで現在はなっくなっているのが現状のよう。確かに、コインロッカーといえでも需要と供給なので、儲からなければ撤去されるのも致し方ない部分でもあるのではないか。

そんなことを考えていると、国が4月より宅配ロッカーに対する補助金を出すという話があり、これを使えばいいのではないかと興奮気味に呟くと、宅配ボックスとコインロッカーの役割は違うという当たり前のことを指摘されました。確かに…。

しかし、その後に以下のご提案を。


という反応を頂き、さらに


というご意見を頂きました。

たしかに、JR岡崎駅を出発地点とした近隣市町からの観光を考慮すれば、今後コインロッカーの需要が想定されるのに加え、H32年には南部に大学病院の誘致が決定しています。駅を交通の結節点とするならば、そこに荷物を預け通院される方もいることが想定されるのではないでしょうか。

そんなふうに考えると、コインロッカーも政策提案に繋がるのではないかと密かに(思いっきりブログで言ってますが)案を練っています。

ちなみに刈谷駅には南口にコインロッカーが、北口には宅配ボックスが設置されていました。駅の利便性を支援することにより少しでも使いがってがよくなれば、活性化にも寄与するのではないでしょうか。

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写真1 刈谷駅のコインロッカー上部には自由通路があり雨よけに

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写真2 宅配ロッカーもありました。


みなさんの意見を聞かせて頂ければ嬉しいです。

では、また。 

年度末。

さまざまなところで総会が開かれています。市議会議員となり初めて迎える年度末ですが、多くの学区総代会や消防団などの会にお招きを頂き、本当にありがたい次第です。

その中で、来賓としてご挨拶させて頂く機会も多いのですが、これがなかなか難しいなーというのが実感です。総会のスムーズな進行を妨げないことに加え、住民の方々も貴重なお時間のなかで出席をしているのだろうと想像すると、現在のところ来賓の挨拶は短い方がいいというのが私の意見なのですが、「じゃあ、一体なにしにきたんだ」という声もありそうで…

ここは、簡潔明瞭にみなさんが知りたいことを述べる、というのが正解なのでしょうが、簡単なことではなく、あれこれ考えた末に定型句を読み上げることに陥ってしまうのが現状です。

ただ、定型句に言霊を込めるこめ朗々と伝えることの難しさと、素晴らしさを述べていたエッセイをどこかで読んだ気がするので、いつかは定型句だけで伝えるという技法も習得してみたいですね。

ぜひ、「来賓あいさつ」について、みなさんのご意見をお聞かせください。

では、また。








 

福祉病院委員会が終わりました。

昨日、所属している福祉病院委員会が開催されました。今回は予算案を含む14議案が当委員会付託となりそれらの質疑、採決が行われました。

3月定例会における委員会は、会派持ち時間制で運営されています。会派の人数において持ち時間が異なり、無所属である議員の持ち時間を25分を下限とし、会派(会派は方向性を同じくする市議会議員が3人以上集まり議会において行動する集団です)の人数において持ち時間が割り増しされます。なので大会派ほど持ち時間が多く、少数会派ほど持ち時間が少なくなります。

具体的には最大会派である自民清風会さんが110分、民生クラブさんが60分、公明党さん、共産党さんチャレンジ岡崎・無所属の会は35分が持ち時間になります。

持ち時間制でいいのか。という疑問もわきます。

この方法は目的の無い質疑が続くことを抑制するメリットがある反面、網羅的に公の場で問い質すことが出来ないデメリットを併せ持っています。ただ、ある程度、議会という場であるとはいえ良識的な時間の使用も必要だと感じますし、要は程度の問題だということではないかと思います。

注意しなければならないのは持ち時間は質疑と答弁を含めたものであるということです。こちらが手を挙げて、委員長からの発言を許されてから針が動き出し、質疑をし、当局がそれに対する答弁を終えるまで時が刻まれるわけです。ちょうど、将棋のような感じを思い浮かべて頂ければわかりやすいかもしれません。

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写真1 休憩中に表示されている会派の持ち時間の様子

そうなると、質疑、答弁あわせて35分ですので、どうしても議案全てを網羅的に質していくという方法をとることはできません。そこで、事前のヒアリングなどを通じて、質疑するところをしっかりと見定め、なるべく深くなるようにしていくことが求められます。

その内容はまた明日以降に書きます。



それでは、また。

 

サッカーを語ると熱くなる。

これは昔からどうしてもそうなってしまうのですが、今日はそれもそのはずなんです。
昨日、「第26回岡崎フレンドマッチサッカー大会」 に来賓としてお招きを頂きました。この大会。実はおよそ20年前に私も出場したことのある思い出の大会で、まさかあの頃は来賓として自分が招いて頂ける日がくるとは想像もしていなかったものです。

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写真1 パンプレットも懐かしい黄色
 
運営側の方にも同世代で名を馳せた選手の親父さんたちが関わっており、懐かしい話で花が咲くなどサッカーというスポーツに関わってきて本当によかったなと感じる瞬間でした。



で、たまにはサッカーの話を。

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写真2 県営グランドとしては最後となるピッチ

サッカーとは不思議なスポーツです。
現在、様々な国で行われているスポーツの多くは欧州発のものが多く、周知の通りその中で爆発的に普及しているのがサッカーです。欧州発のスポーツは点数が入ることが前提とされ、合理的な動きをすることがそれへの近道となります。少し小難しく考えると近代という思考方法を前提としている競技だと考えられます。

その中でサッカーは異端児として存在しています。

その理由は大きく2点あります。まず、ピッチ上で各選手の持つ自由度が高いということ。そして、足でボールを扱うという他のスポーツとの違いゆえに(つまり「手」を使えないという)不確定性が高いところです。

一つ目に関しては例えば、守備においてどれだけフォーメーションを考え、システム的な合理性を追求しても、個の自由な創造力と技術において、いとも容易く状況を打開をされてしまいます。また限られた時間の中で刻一刻と状況が変化するピッチ上においては、誰に命令されることもなく(そんな時間もななく…)自らの頭で考え、数ある選択肢の中から最適なものを選択することが求められます。

二つ目の不確定性というのは、90分の試合において点数がほとんど入らないことが象徴的です。スコアが0-0、1-0、2-1などの試合がざらにありますよね。これは言い換えれば、失敗することが状態的なスポーツであるということです。パスミス、シュートミス、ピッチ上での立ち位置のミス、試合中のほとんどは失敗であり、だからこそ点数が入らないのです。そして、この失敗の根源的な原因は「足でボールを扱う」ことからきます。

わかり易く比較するには「野球」を思い出して頂ければいいのではないかと思います。手を使い、個人の自由度は制限されています。

改めて個人における自由度の高さ。足でボールを扱うことの不確実性。この2点が例外的にサッカーを熱狂的なスポーツにしている要素です。

そして、だからこそ世界にこれだけ普及したのではないかとも考えられるのです。先ほども言いましたが、多くのメジャーな競技は近代的な思想を背景としたルールの下でのプレイが求められます。となると、やはり欧米的な思想に馴染んだ個人の方が有利となり、結果、先進国が強いといういささか身も蓋もない話になってしまいます。

が、サッカーは先の2点が要因となり、近代的な思想の外にいる選手を生み出し、私たちを魅了することがあります。いくらでも名前を挙げられますが、それはブラジルのペレであり、アルゼンチンのマラドーナであり、ナイジェリアのオコチャであり、コロンビアのバルデラマでありと、彼らはピッチ上での創造性の高さと、巧みなボール捌きで世界を熱狂させたのです。

個人における自由度の高さと、足でボールを扱う不確実性を制するものがレジェンンドを生み出すんですね。
動画1 「マラドーナ」こそだと今でも信じてます

さて、昨日の開会式であまりにも興奮し、今日はフレンドマッチの決勝を見に行きました。少年サッカーのレベルが向上していることを感じるとともに、周囲の大人の方が熱くなっているという昔とかわらないグランドを眺め、サッカーの普及に改めて貢献していきたいと思いを新たにしました。

また、昔から変わらぬ方々が運営にあたられ、加えてその父母さんたちの熱い支援があっての大会だと改めて感じ頭が下がる思いでした。本当にご苦労様でございました。

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写真3 決勝を前に整列する両陣営。緊張ですね。

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写真4 トーナメント表


明日からは、定例会の委員会が続きます。私は明日の福祉病院委員会で質疑を行いますので、そのことはしっかりと書かせて頂きます。


それでは、また。

背景を知ること。

時にそれは視座を変え、目の前のものが変化してみえることがあります。

今日もそこらへんのことです。

昨日は「乙川リバーフロント計画」で何が起きているのかを分かりやすく見ていくためのサイトを二つ紹介しました。で、そんなことを調べていると、岡崎で起きていることは意外と一部の専門家の方にはよく知られている手法であり、これからの都市計画、まちづくりが動いていくなかで重要な手段として認識されていることに気づかされました。それがこの論考です。

「合法的」なゲリラ的空間利用──愛知県岡崎市「殿橋テラス」の実践から

これは10+1web site内に置かれているのですが、殿橋に以前設置されていた「殿橋テラス」がどのような戦術で実践されたのかを都市計画論の中に位置づけて説明をしてくれています。その理論的背景を説明してくれているのが以下の二つのページ。

『Tactical Urbanism: Short-term Action for Long-term Change』イントロダクション

〈タクティカル・アーバニズム〉──XSからの戦術

ここに出てくる「タクティカル・アーバニズム」、「Short-term Action for Long-term Change」なるキーとなる概念を端的にまとめている一節を発見したのでそちらも引用。

タクティカル・アーバニズムの特徴は…地域のまちづくり組織だけに留まることなく、国土交通省や地方自治体も巻き込みつつ、安価で短期的な市民主導の都市空間への戦術的介入を、長期的な行政主導の戦略的都市計画のための道標として実践すること=Short-term Action for Long-term Changeにある。

筆者は上の二つの概念を上記のように定義しながら、国土交通省もタクティカル・アーバニズムの手法を取り入れつつ水辺空間の利活用の方法を模索していると指摘しているところも注目です。

今日もまとめばかりになり自分ではよくわかっていないのですが(笑)、 「いま康生で何が起きているのか」という具体的な問いをさまざまな角度から読み解くのも面白いと感じずらずらっと並べてみました。

ぜひ、つぎに乙川-康生界隈でなにか動きがあったさいは「Short-term Action」をしとるな!っと、訳知り顔で眺めてみるのも楽しいかもしれませんしね。

それでは、明日は経済建設委員会です。

しっかり傍聴してきます。

乙川リバーフロント計画が進んでいます。

が、実はこれどういう流れで進んでいるのかちょっと目を離すとついていけないスピード感です。ということで、二つのわかりやすいHPをご紹介。

まずは本家本元のHPです
おとがわプロジェクト
http://otogawa.jp/howto/
引用元:otogawa project
ページ冒頭にはこのようにかかれています。
このウェブサイトは、「おとがわプロジェクト」について、そしてその舞台になっている愛知県岡崎市のことについて情報を発信していきます。はじめてこのプロジェクトを知る人がこのまちのことを知っていくためのきっかけとして、そしてこのまちを知る中でこのプロジェクトに参加してもらうための入り口として、その関わり方に応じてこのウェブサイトを使ってもらおうと思っています。そこで、「知る」「参加する」「協力する」の三つのカテゴリに記事を分けています。
引用元: otogawa project 
もう、上に書いてあるとおりのHPです。

で、次はもうすこし深く知りたいけど、どこから手を付ければとお考えの方にはこちら。
筆者の方はリノベーションスクールを契機に乙川リバールフロント計画に興味を持ち、その後さまざまなイベント、戦略会議等への傍聴を重ね、それをわかりやすく、さらに整えられた状態で記されています。いきなり議事録を読むのはよっぽどの活字中毒者だけでしょううが、このブログに行けば個人的な経験、興味から全体像への理解と進んでいく流れが記述されており、入りやすいのではないでしょうか。加えて、このブログが秀逸なのはさまざまに散らばっている資料、会議録等を簡潔にまとめ、リンクが貼られているところです。「一体全体なにが進行してるんだ~」っと、混乱の極みにいる方はぜひおすすめです。

dotgraphy
http://dotgraphy.com/
引用元:© dotgraphy.com



以上、2つのサイトを紹介してきましたが、なんとも引用の使い勝手がわるいブログだといまさらながら気づきました。(というのも、上記のHPは非常にグラフィックも綺麗で、写真などのレイアウトもかっこいいので、それを反映させたいのですが…)。

なにはともあれ、百聞は一見に如かず。

ぜひ。

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