3月定例会が閉会となりました。

始めて迎えた3月定例会でしたが、本日閉会となりました。討論の内容を下記に添付してありますので、ぜひご一読を。
取り急ぎ、ご報告みたいなブログになってしまいましたが、また主だった点について書きたいと思います。
DSC_3931
写真1 討論の様子
-------------------------------------------------------------

それでは、議長のお許しをいただきましたので、本3月定例会に上程されました全議案のうち、第21号議案以外は、賛成の立場から、会派を代表しまして、チャレンジ岡崎・無所属の会の討論を議案の順に述べさせて頂きます。

 

21号議案「岡崎市議会の議員の議員報酬等に関する条例の一部改正」についてです。

議員の報酬については岡崎市特別職報酬審議会にて十分審議をされ、答申して頂いていると理解していますが、私たちが耳にしている議会に対する声などの市民感情等を考慮する限り今回は反対とさせて頂きます。

 

27号議案に「岡崎市指定障がい福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営の基準に関する条例及び岡崎市障がい福祉サービス事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部改正について」です。今回の改正ではA型事業所が利益を追求するばかりでなはなく、事業者が利用者に対して行うサービスの向上を目的としたものであることは理解いたしました。他方で、懸念されるのは倒産する可能性があるA型事業所を利用している利用者さんへの対応です。障がい者を抱える親御さん、そして利用者さん達が不安なく利用できる、なお一層の体制強化をお願い致しまして、賛成とさせて頂きます。

 

30号議案「岡崎市保育所条例の一部改正について」です。南部地域の発展に伴う保育需要の増加に対する対策は喫緊の課題であり、その解決にむけて新たな乳児保育園が完成することは女性の社会進出、そして働く親世代にとり待望のものだと考えております。また他方で、すでに二回の地元説明会を開催され、地域、地元の声を十分に拾い出し、その対応を考えて下さっているとのことでありました。仮に暫定的な乳児保育園でありましても、地元に根付いた園になることになお一層のご尽力をお願いするとともに、南部市民センター分館を使用した地元との交流の要望があったさいには、迅速に対応して頂けることをお願いしまして、賛成とさせて頂きます。

 

第33号議案「岡崎市周辺環境に影響を及ぼすおそれのある特定事業の手続及び実施に関する条例の制定について」です。当条例案は元々「岡崎市水と緑・歴史と文化まちづくり条例」内に記載されていた内容を分離し、特定事業に係る実施手続きを明確にしたものであると理解しております。関係事業者へのより一層の周知をお願いし、賛成といたします。

 

第34号議案「岡崎市都市公園条例の一部改正について」です。今回の改正は指定管理者の業務を拡大するものであり、公がいかに「稼げる場所で」稼ぐのか。つまりストックの利活用が求められている時代に沿う改正案だと理解しております。今後は指定管理者の方々が能動的な市民や事業者の方々が持つアイデアを柔軟に取り入れ、「岡崎らしさ」を持つ公園利用が生まれてくることを期待しまして、賛成とさせて頂きます。

 

次に第39号議案「平成29年度岡崎市一般会計予算」についてです。

 

223目「男女共同参画講座・後援会開催業務」についてです。性的少数者いわゆるLGBTの方に対する理解促進を進め、彼ら、彼女らと共生していくことは、人権という問題からも重要でありますが、他方で、言葉は悪いかもしれませんが、まちづくりの面からも有効であるとされています。多様性がある街は、少額な投資を生み出します。ぜひ、その観点も考慮にいれて頂きながら、一層の理解が進むことを期待しております。

311目「生活困窮者学習支援業務」についてです。生活保護受給者の小学校5年生から中学生を対象にした学習支援は「貧困の連鎖」を断ち切るためには必要なことであり、評価できるものでございます。今後は、「相対的貧困」世帯も視野にいれた学習支援に取り組まれることをお願いしておきます。

 

415目「自殺予防対策業務」についてです。こころの健康電話相談「こころホットライン」を1回線から2回線へと増設することは大変心強いものであります。自殺者の遺族、周囲の人の気持ちを察する限り、それを食い止めることは大切な社会的責務であると思いますので、今後も継続的にお願いをいたします。

 

512目「就業支援事業」についてです。ニート、フリーターに対して職業的自立を支援している「若者おいでんクラブ」は専任のキャリアコンサルタントが様々なプログラムを実施し、毎年30人以上の就業・進学の実績を上げていると伺いました。平成29年度も説明会、セミナー等で周知を行い、協力企業を募集していくとのことであり、利用者の立場からプログラムのなお一層の充実をお願いいたします。

 

613目「農政推進業務」です。農業者による農産加工品の開発および販路開拓にかかる取り組みを支援する農林産品ブランド化・6次産業化支援は、平成27年度で7名、平成28年度で8名と実績を積んでいるとお伺いしました。農産加工品の開発は成功も失敗もありますので、資金の支援だけでなくセミナー、相談等の支援もお願いします。

 

614目 「農政推進事業」であります。農林産物等展示即売施設管理運営業務の機器賃借料はおかざき農遊館、ふれあいドーム岡崎のポスレジとのことで、予算を平準化するために賃借と買取の比較検討は行ってないとのことですが、買取をスケジュール化することにより、平準化はされますので、今後は平準化と合わせて賃借と買取の比較検討を行ってください。

 

712目 「新産業支援事業」であります。(仮)岡崎モーターフェスティバルの負担金を減らすことは市側の一方的はコストカット要請はイベント自体の魅力を損なう恐れがあるので慎重に検討するとのことでしたが、約15千人の来場者、また、95%の方々がまた来たいとのことなので、各企業、店舗からイベント出店の希望を募り、出展料を請求することにより、実質、負担金の軽減につながりますので、今後検討をお願いします。

 

716目「観光誘致事業」であります。観光啓発業務の観光宣伝委託として名鉄キャンペーンがありますが、平成27年度から春秋と実施されましたが、利用者アンケートにて「この切符がなかったら訪れることはなかった」と新規開拓へ大きく関与していると考えます。初めて訪問された方がまた行きたいと思っていただけるよう、キャンペーンの内容のさらなる充実もお願いします。

 

717目「会館施設管理運営事業」であります。家康館の展示、資料、複製制作とあり、現物の資料保存は、温度、湿度など環境調整の確保が必要であるとの観点から、複製の制作には賛成ですが、一方で本物を見る機会も必要と考えます。年に一度は本物を見る機会を設けることを検討して頂けることを期待しています。

 

841目「災害対策事業」であります。総合雨水対策事業費補助業務として止水板設置に対しての補助金が新規に開始されます。いざという時の備えこそ行政が率先してやるべき分野であり、現状で何人くらいの申請があるかわからない状況だとしても動くことが大切と考えます。まずは50万円上限、10人想定で補助を始めるということは非常に評価できます。今後も新規業務は積極的にお願いします。

 

851目「交通政策推進業務」であります。バス路線対策業務のバス業者への赤字補てんとしてのバス運行対策費補助金ですが、年間バス利用者は約670万人と堅調なバス利用があります。他方で赤字路線についてはバス以外の交通方法も合わせて、地域を巻き込み、同じ補助であれば、より便利な交通網の検討をお願いしておきます。

 

1041目「嘱託職員、臨時職員賃金等」についてです。

教員補助者の増員ということで、きめ細かな指導がされ教育的効果も上がるものと期待しています。教師の多忙化解消という点からも現場からも喜ばれると思い、高く評価するところです。しかし、一方で、現場の教師からは35人学級の強い要望もあります。教員補助者の増員という施策は、ここで一度立ち止まり、35人学級の設置に切り替える時がきていると考えます。検討して頂けるようお願いしておきます。

 

1041目「中学生三大陸国際理解教育推進事業」についてです。

本年度、オーストラリアの中学生と本市の中学生の新しい交流活動の事業だと伺いました。新しい事業を起こすには、たいへんな苦労があったと思われます。それを乗り越えられた実現されたことに高く評価をします。

 しかし、新しい事業は思わぬ事態がつきものです。子どもの安全が第一。派遣を事業者まかせにするのではなく、相手方の教育委員会ともよく連携し有意義な交流ができますように、きめ細やかな配慮をお願いしておきます。

 

1045目「総合学習センター施設業務 基本設計委託料」についてです。

センターの改修にむけての設計委託料であると伺っております。今後、市内の公共施設の耐用年数の限界を迎えるなかで、多くの施設におけるライフサイクルコストをトータルに考慮していく必要性があると推察されます。その中で、当施設は10年前に大改修をしたばかりであり、他の施設とのバランスを考慮しますと、さらなる改修は時期尚早ではないかと考えます。ぜひ俯瞰的な視点からの改廃、維持をお願いしておきます。

 

1055目「岡崎城跡整備事業」についてです。

 岡崎城跡の城郭遺構の全容を把握することを目的として発掘調査を継続していくことは歴史を正確に把握するためにもぜひとも取り組んで頂きたい内容であります。せっかく発掘するのですから、すべてを埋め戻すのではなく、一部でも見えるように保存し残しておくことをお願いしておきます。

 

1058目「美術博物館費展示備品購入費」についてです。

 文化の薫り高い教育の街、岡崎としては、展示備品等の購入費が肝となると考えております。本年度はまとまったコレクションを安価に購入できる機会を得たということで、1600万円増となり、評価するところでございます。しかしながら、昨年度までは650万円程度で推移してきたと伺いました。ぜひとも、継続的に来年度予算案程度の予算化にご尽力を頂きたいとお願いしておきます。一流の作品は人を呼ぶだけではなく、子ども達の文化資本の蓄積へと繋がり、それは将来を決定するバロメーターとなります。ぜひ、岡崎の文化の薫りを保つためにも一流の美術品の継続的な購入を重ねてお願いしておきます。

 

1061目「龍北総合運動場整備業務」についてです。市民がスポーツを親しむ場所がまた一つ増えることは大変喜ばしいことであり、様々な団体からの要望があるのは容易に推察できるところでござます。また、それらの調整もさぞ大変であることは十分理解しているつもりでございます。しかしながら、現在あるプールを活かし、ぜひ室内50mプールの建設を検討して頂けるようにお願いしておきます。

 

次に、第52号議案「平成29年度岡崎市病院事業会計予算」についてです。

医療の機能分化が進むなか3次医療機関として心肺停止、大やけど、脳卒中などの「生命の危険に瀕している状況」の患者さんに対し、高度な医療を24時間体制で提供する医療機関である当病院が果たす役割の大きさは、住民の期待も高いものであると思います。その中で、限られた予算を高度で性能の高い機器に使用し市民の健康に一層資する計画を持たれていることが先の委員会で理解できました。加えて、経営面におきましても平成29年度においては純損益が約650万円の黒字であるということ、また、病院運営をしていくうえでの基準とされる指標上の数値が健全であることも理解しました。今後とも質の高いサービスの提供と、持続可能な経営努力を続けて頂けるようお願いを申し上げて、賛成とさせて頂きます。

 

以上、主だった箇所について意見を申し上げさせて頂きました。

 

最後に、3月を持ちまして退職されるみなさま、長年にわたり市政のためにご尽力いただきありがとうございました。まだまだ若輩者の会派でございます。今後は皆様からのご指導ご鞭撻を賜りますよう心よりお願いを申し上げるとともに、なによりも皆様のこれからに幸多からんことをご祈念申し上げまして、討論とさせて頂きます。

 

ありがとうございました。