就職氷河期世代のことを昨日とりあげました。

自治体が就職氷河期世代の採用試験をするという記事がありました
http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/32507816.html

この世代はちょうど「失われた20年」と呼ばれる時代と重なります。

たまたま今日、ネットを回遊していたら興味深いグラフを見つけたので、それに基づき、昨日の話しをもうすこし膨らませてみようと思います。
2019-07-08 19.14.37
こちらは1990年からの日本の平均所得をあらわしたものであり、縦軸に平均年収を横軸に西暦がおかれています。

これによると、平均所得のピークは1997年の約467万円で、その後、2012年頃まで一貫して減少していることがわかります。とくにリーマンショックがあった2008年は大幅な下落となっています。それでも、ここ数年は持ち直していますが、2017年においても約432万円とピーク時には及んでいないのが現状です。

「失われた20年」とは端的に言えば、景気が悪かった時代です。

世代論を持ち込むのはいかがなものかと思いますが、その時代の先端である1997年に新卒で採用された世代は1975年生まれ、今年44才になるかたがたです。
 
それ以下の世代は、働きだしてからすくなくとも2013年ぐらいまでは一貫して全体としては賃金が(ということは物価が)下落した時代を過ごしてきたことになります。

一時はこの世代の境遇を自己責任論にかえす風潮もありましたが、そうではなく、社会的な問題として、構造的な課題として捉え、テコ入れをしていく方法が必要であることはまちがいありません。

もうひとつ、注目に値するのは、ここ数年はいくらか平均年収が上昇していることです。ピークには及びませんが、それでも、持ち直していることが伺えます。

アベノミクスによる三本の矢が効果を発揮したからなのかは専門家の意見を待ちたいところですが、事実として、近年の上昇と第二次安倍政権の6年間は重なることだけは言えるのではないでしょうか。

ここが現政権の強さであると思います。

パンとサーカス。

そう揶揄する向きもありますが、パンを蔑ろにする政権にはだれも支持することはないですからね。

食パンやフランスパン、菓子パン、クロワッサンなど、参議院選挙ではパンの必要性ではなく、そのパンの種類、中身について論戦が交わされることを期待するばかりです。


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