今日はどんよりな天気でしたが、みなさんいかがお過ごしでしたでしょうか。

岡崎市議の小田たかゆきです。

さて、今日の午前中は経済建設委員会の閉会中審査があり「空き家対策」について担当課から説明がありました。

あらためて確認することではないかもしれませんが、空き家が問題になるのは、所有者が管理を怠ることにより近隣住民へ迷惑がかかること、また近隣住民の資産が毀損されることにおいてです。

わたしが知っている限りでも岡崎市内において複数の事例があり、その近くに住んでいるひとは本当に困っています。

更地がほったからしになっていると不気味です。ゴミ屋敷は臭いはもちろんのこと火災の危険性が高くなります。廃屋は天災により周囲に二次災害を招く確率が高いわけです。かように空き家が周囲に負の影響を与えることは容易に推察できるところです。

と、さまざまに問題をもたらす空家なわけですが、傍聴しつつ現行の制度は二つの解決策を考えていることがわかりました。ひとつは所有者を変更すること。もうひとつは、所有者にペナルティを与えることです。

で、前者に対しては「空き家バンク」という仕組みが、後者に関しては「特的空き家」の認定というメニューが用意されています。

まず一つ目の仕組み。空き家バンクは単純で、市場における売買、身も蓋もない話しをすれば、金でかたを付けるということです。

家屋、土地を売り、買い手に管理者を変更するという解決策です。

といっても家屋土地に価値があれば、通常であればあっさりとどこかの不動産屋さんが来て「儲かりまっせ」という話しになりわざわざ公共がやる必要はないのですが、往々にして問題となりがちな空き家は市場価値が低かったり、遺産相続等により所有者が複雑怪奇だったりするので、そういうものに対して介入しようというのが「空き家バンク」の特異なところです。
20190424_空き家対策について
空き家の解決は市場による売り買いが一番です。円満です。三方よしです。みんな喜ぶものです。が、それが叶わぬものがあります。

それに対して二つ目の解決策として所有者にペナルティを与える方法、具体的には「特定空家」に指定する措置が用意されています。

これは行政が所有者に指導、助言してもなかなか改善に動かない場合は、奥の手として行政代執行まで可能なわけですが、他方で、行政代執行は行政が持つ非常におおきな権利であるからこそ、その運用においては慎重さが求めらることになります。

要は人の持ちモノに対し土足で踏み込む権利を付与するわけですので、慎重さを担保するため複雑な手続きを取ることが求められているのです。

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とまあ、近隣の相談、通報から助言、または指導に至るまでの道のり、そして所有者が実質的な損害を被ることになる勧告、命令、代執行まで至る経路は複雑で、あえていれば「時間」をかける為の設計がなされています。

行政も間違うことがある存在であるとすれば(確実にそうですが)、これは大切なことであり、代執行のような権利が乱用される事態はそれこそ悪夢ですので、必要な手続きなわけです。

が、長年空き家問題で苦しんできた近隣住民の方からすれば「なにをもたもたやっているんだ」「なにを悠長に」「自分ちの隣だという想像力がないからだ」という感想を抱くはずです。

差し迫った脅威、長年苦しまされてきた悪臭を一刻もはやく除去することは「公共の福祉」に資するだろ、というものです。

これもこれで十分すぎるほどわかります。

ここがとても難しいのですが、土足で踏み込む権利を付与するのには慎重な手続きが必要である一方で、困っている人をいますぐ助けるには迅速な手続きが必要です。この相反するものにたいし、どちらに重きを置くのか、置くべきなのか。

煩わしい話しになってきて大変申し訳ないのですが、空家解決に向けた2つ目の方法、ペナルティを付与する方法はこの相反するベクトルを持つが由に、この問題で困っているかたにとり非常に使い勝手の悪い印象を与えるものとなっています。

これに関しては条例等で一部手続きを迅速化する方法があり、かつ先行事例もあるので今後検討していくとの答弁であり、わたし自身の意見としても殊、空き家対策ということで言えば手続きの迅速化もやむなしと思うところです。

ということで、なんだか長くなりましたが、閉会中審査で感じたことを縷縷述べることとなりました。

それでは、また。