昨日はこちらのシンポジウムへ。
2部構成で1部では現在この界隈で活動している方々の紹介と2部では専門家の方々により発表が行われました。
さまざまな議論があり、具体的な事例から学べることも多かったのですがあらためて考えていかないといけないと思ったのはこちらのこと。
中心市街地をはじめJR岡崎駅周辺でもそうですが、ここ最近の行政によるまちづくりは「稼ぐ」というのがキーワードになっているのですが、これがあまりに一人歩きするとまた違った受け取られ方をするのではないかと危惧するところでもあります。

「稼ぐ」というのは以下のようなストーリーが期待されるからこそ正当化されるものでしかありません。
「トリクルダウン理論」「風が吹けば桶屋」的なお話しに聞こえるかもしれませんが、このストーリーの肝はあたりまえですが投資に見合うリターンが得られるかどうかというところにあります。

乙川で言えば100億円の初期投資をどうトータルで回収するかということになります。

ここがこけると、後ろも全部こけます。といより、投資が投機になり、結局は負債へという話しにもなりかねません。

「稼ぐ」というのは民間事業者さんに稼いでもらうということですが、そうしないと、結局はきれいな道や公園をつくっただけというかつてのハコモノ政策となんらかわりがなくなってしまうからです。

そして、民間事業者さんに「稼い」でもらうための手法が公民連携となるはずです。

餅は餅屋にということで、公共が苦手な部分は民間とともに組んでやっていきましょうという手法です。

稼ぐも公民連携もようは、そこで得たお金を福祉、医療、教育、子育て政策へまわしましょうということです。

税金を徴収して再分配することにはかわりはありませんが、どこからどう取るか、その重きが変化しているのだと考えています。

ということを考えながら拝聴させていただきました。

それでは、また。