各派代表者会議にて、ICT検討部会の最終報告が提示されました。

部会が協議した内容は2点。

「業務の効率化」と「議会の見える化」です。

業務の効率化は内部の話しであり割愛しますが、議会と市民の関係において大切なのは後者の「見える化」です。

今回は、

①議場の傍聴席にモニターを設置すること
②委員会を原則インターネット中継すること

が報告され、具体的に進めていくことが決定しました。

今後は、設置のための予算の確保と、ネット中継については議会広報委員会にて試行的な運用や中継方法を検討していくこととなります。

この決定は動画配信のコストが急速に低下しているなかで、妥当であることは間違いありません。

イニシャルコストは一時期と比べるとはるかに低下しています。ランニングは言わずもがなです(事務局さんの負担は増すとは思いますが…)。

ただ、容易に推察できることとして、委員会中継を動画配信したところで、視聴者は限られます。

議会や委員会でのやり取りは、一義的には外部に「見せる」ことを目的としたものではなく、ましてや、視聴者を稼ぐためのコンテンツを練るわけではないので、動画として「つまらない」のは仕方ありません。

それでも間違いなく導入には効果があります。

ひとつは、議会も執行部も常に見られる可能性を内面化することで、いい緊張感が生まれることです。

誰しも「衆人監視」のもとで言葉を紡ぐのは、いつも以上にプレッシャーを感るはずです。そして、衆目を集める環境は生身の人が周りを取り囲む必要はなく、その気配を感じるだけでも十分にことは足りるののです。

SNSはその最たる例ですね。

もうひとつは、議事録では表現が困難な事柄、情報を事後に検証可能にすることです。

文字だけではない、表情、仕草、議会の空気、そのようなものは議事録には記載されません。それも、画像であれば可能となります。

もちろん、これら2つは直接にわたしたちの生活に寄与するものではありません。

それでも、そのような環境をつくり、それを有権者のみなさんが、いつでも、気になったときに振り返ることができる状態は、議論により緊張感を与え、それがひいてはわたしたちの生活にも寄与するものです。

だからこそ、「見える化」は議会において重要なことです。


今後は会議体に議題を移し、進められていくこととなります。

また報告しますね。

それでは、また。