他市の一般質問をネットで観戦してみました。


蒲郡市議会の鈴木たかまさ議員の一般質問を観たのですが、さすが先輩という感じのナイスな内容で驚きました。

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写真の通り、屈強な肉体を持つ、とてもナイスガイなのですが、内容はもちろん以下のやりとりをFBで行い、すっすごい…と。

鈴木 貴晶
鈴木 貴晶 どうだった?いつもあんな感じじゃんねー

小田 高之
小田 高之 正直勉強になりました!かなり提案型で望まれている姿が印象的でしたよ。ネットでも聞き取りやすいスピードですし、他市を調査しての提案には説得力があると思いました。
だからなのか、教育長の答弁がなかなか苦しそうな場面もありましたが、(たぶんヒアリングではもっとつっこんでるのだと思いますが)ギリギリのラインでいってるんだろうなーという感じを受けました。笑
もし付け加えるなら(聞き逃していたら申し訳ないですが)、最後に当局の答弁ラインを受けた上で、その折衷案を提示しての再質問を畳み掛けると、観てる側はおもしろかったかもしれませんが、ただ、それをやったところで、答弁のラインは変わらないと思うので、結果には影響しませんよね。笑…
という感じです!お疲れ様でした!!
鈴木 貴晶
鈴木 貴晶 ちなみにほとんどが提案型じゃん。他市はいつも自分で調査してるよ。当局に頼むと情報が勝手に漏れ、予防線を警戒しています。そんなことでまた岡崎の残食率を教えてね。先方の方を持つとしたら教育長は今年度就任したばかり。でも前職は企画部長だらやり取りは知ってるけど教育となると非常に難しいよね。ちなみにヒヤリングは一回のみで結構ガチンコでさらにムチャブリ派。だから初めから折衷案はないじゃん。ほいでも以外に予習の効果か打率はいい方じゃんね!だから答弁でも調査・検討は進むってことで蒲郡では理解していいかな。最後にお手本にしているのは“すべらない話し”です!!!

ということで、どうやら鈴木議員の一般質問は「ほぼ自前で調査をして、ガチンコ」で勝負していることを理解したわけですが、なるほどなーと思ったわけです。

ネット中継でも伝わってくる独特の緊張感は「ガチンコ」でやっているから伝わるものだったんだと、上のやりとりをしてわかったのです。

このガチンコ勝負。

前にも記したと思うのですが、一般質問は観ている方にとり「原稿を読み合わせしてるだけだろ」と大変に評判が悪い一面を持っているわけです。

ここには心中お察しいたします。

とてつもなく凡庸で質の悪い演劇を観ているような気がするのだと思います。

もちろん、そうはいっても続いているにはそれなりの合理性があるからだと推察するわけです。

つまり、一般質問を行う目的から逆算するとそうなるということです。

一般質問をする目的は、政策誘導です。

自らの信念や市民の声を反映する政策に誘導するということです。

誘導というのは、議員の一般質問は当局を強制する権限が皆無だからです。強制でも命令でも指令でもなく「誘導」なので、極言すれば、当局はすべてを受け流してもなんら問題ありません。

ただ、そうはいっても、市側は公で市民の声を反映したものを無下に扱うわけにはいかないわけですし、また、議員の側はそれを織り込んで質問をするので、いくらか攻防の体をなしてきます。

ただ、繰り返せば強制力はありません。

となれば、議論が平行線のままただ時間を空費することも考えられますし、公の場面で当局へとつぜん質問をしてもその場で判断するこが出来ず、「後ほど回答します」を繰り返されることもありえます。

この無駄を回避するために、そしてなにより「政策の誘導」を目的とするならば、事前にヒアリングをした上で、双方の落とし所を探り、それを議事録が残る公式の場で言質を取り、オフィシャルな見解に変換するという手順に合理性があることになります。

象徴的な例でいえば、昨日の米朝首脳会談の合意宣言は世界3箇所での実務者会議を繰り返した上にあることを想像するとわかりやすいのかもしれません。

しかし、鈴木議員とのやりとりではガチンコ勝負を繰り返してきたが「打率はいい方じゃんね!」とのこと。

となると、提案したものが意外と市政に反映されてきたことが伺えるわけです。

う〜ん…

どういうことだ。考えすぎか…

と思いつつ、思い当たったのは「打率が高い」のは、提案する政策が及ぶ範囲と難易度の相場観が鈴木議員は適当なのではないかという仮説です。

最近気づいたことですが(いまさらかいというツッコミもあるのですが)、政策の難易度を考えるさい、とりあえず役所内に限定をすれば、その政策がいくつの課にまたがる案件なのか、といういわば横軸と、工夫や努力でなんとかなるか、それとも、予算措置や条例のような制度的な裏付けが必要な政策なのかという縦軸が重要になります。

一方の、横軸は縦割りで行われる行政組織の特性上、単独の部や課で決断、実行できる政策が一番易しく、関連する部課が増えるほど、調整が難航するので難しくなります。

他方の縦軸は工夫一つでできるものがもっとも容易で、予算措置、条例制定と階段を登るように難易度が増していきます。

例えば、今回のわたしの一般質問でこの仮説を検討すれば、ヘルプマーク関連は一つの課が担い、予算措置は算段が付いている状態で行ったので、難易度がもっとも低いものです。

ヘルプマークを災害関連の講習会で周知してほしい。最後に意見として述べるにとどめたこの提案は、2つの課、工夫、予算措置ゼロですので、後日、担当部長さんからいい回答を、しかもかなり早くもらえたのですが、上記の枠組みから考えれば、なるほどと思えるわけわけです。

もう一つ、子ども読書推進計画。

これは法を基に策定される計画です。ですが、5つの課にまたがり、いくつもの施策がぶら下がっているものであり、来年度の予算措置もまだ未定となっているものです。とんると、なかなか具体的な提案を受け入れてもらえる余地は少ないと考えられるわけです。

が、こちらは、例えばいままでの計画に以下の文言を挿入してほしい(削除してほしい)など、一見抽象的な提案をすることで、実行計画を作るさいの担保にするとったような提案であれば、もしかしたら受け入れられたかもしれません。

さて、相場観という仮説でした。

鈴木議員がガチンコ勝負で提案が受け入れられるのは、時期を的確に見定めた上で、なるべく政策的に難易度が低いもの(これは社会的、市政的に重要性が低いものというわけではないので悪しからずですが)を繰り出しているか、それとも、計画や条例にたいし文言の訂正などの提言をしているかのどちらかを繰り返してきたと言えそうです。

この相場観が優れているので、ガチンコ勝負でも提案したことが市政に反映されてきたのではないではと考えられそうです。

いや、それでも最後は鈴木議員の努力だと思うのですが。


ということで、「ガチンコ勝負」を取り入れることは考えないといけませんが、相場観を鍛えあげることは議員としてとても大切なのことではないかとつくづく感じさせて頂きました。

また、他市の議員さんの質問を観るのは本当に勉強になることに気づかされました。

今後も機会を見つけて学んでいければと思います。

では、また。