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視察のネタばかりでなんか恐縮です。

といっても、先日の視察は会派でのもの。今回は、所属する議会運営委員会での視察でした。

テーマは議会改革。

これは、みなさんにとりあまり興味が湧く話題ではないかもしれません。議会改革はいわゆる「内輪」のことであり、生活やまちづくりに直接影響するものではありません。

ただ、それだからこそなのか、地方分権が進むとともに、議会がいささか因習的な仕組みのまま来てしまったことに対する反省が全国の自治体でひろがりました。そのような流れの中で、さまざまな議会が改革に着手し、終わることのない改革が進んでいます。

岡崎市でも、平成21年の11月に「議会基本条例」を設置したことを大きな分水嶺とし、直近の改選後からは議会ICT化特別委員会を設置し、基本条例に書かれたことを確実に履行していこうという機運はあります。

が、まだまだといったところで…

今回視察をした、東村山市議会は議会の改革度を調査している早稲田のマニフェスト研究所の2017調査では全国で56位の位置につけています。

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さて、視察ではさまざまなことをお伺いしたのですが、印象的だったのは2点でした。

1点目は、議会独自で情報発信をしていることです。

 個人の発信ではなく、会社や団体での情報発信は、意見の集約など運用面において難しいこともありなかなか手をつけることが難しく、また、発信するたびに決済が必要になるなど煩雑な手続きになってしまい尻込みする議会も多いなかで、東村山氏議会では事実やスケジュールを中心に発信することで、リアルタイムで議会情報を発信しているそうです。

導入においてこれくらいのハードルで動くというのはひとつの指針になる事例かと思いました。

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もう一つは、議会報告会です。

議会が外に出て行き、議員個人の考えではなく(それも大事ですが)、議会の判断、状況、動きについて市民に説明をするのが議会報告会と呼ばれています。それを、年4回、各定例会後の月に行なっています。

これらは基本的に事務局の手を借りず(つまり議員自ら手を動かし)運営するので、ほとんど「走りながら作る」自転車操業だそうです。それでも、手を変え品を変えながら、市民と対話できる報告会を目指しているとのことでした。

「議員自ら手を動かす」なんて当たり前じゃないかーと言われそうですが、そうでもないんですよね〜。笑

「公務」と言われる部分においては、運営や事務的な作業が求めらる場面は驚くほど少ないのです…

そのような状況をご存知だからこそ、説明をしてくださった東村山市議の方がおっしゃるには「これをやると議員として鍛えられるよ〜」とのことでした。

ほんとうにその通りだろうなと思いますね。

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岡崎市議会においてはまだまだ、このような取り組みは行われていませんが、それでも、今年度中には少し進んだ姿をお見せすることができそうです(まだ決定事項ではないので発表できないのが残念ですが)。

今後もしっかりと議論を重ねつつ、なによりも目に見える形で示すことができるように動いていかなければなりませんね。

最後に、東村山市議会議長をはじめ多くの方々に貴重なお時間をいただき、ご説明を頂いたことあらためて感謝申し上げます。

ありがとうございました。