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視察の最終日は盛岡市の復興推進事業「もりおか復興推進しぇあハート村」に行ってきました。

震災から7年の月日が経過し未だ復興の道半ばである東北。

今回視察した盛岡市が位置する岩手県は関連災害死も含め死者・行方不明者が6,254名、家屋倒壊数が26,079棟に上りました。盛岡市自体は、内陸部ということもあり死者数は0でしたが、それでも甚大な影響を受けた沿岸部を内陸部としていかに支援をしていくのかが大きな課題であったとのお話しに目から鱗が落ちる思いでした。

さて、盛岡市の復興事業の一つとして「もりおか復興推進シェアハート村」があります。

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平成25年度に復興支援学生寮があった地区の側に、盛岡市が都市再生機構(UR)が区画整理事業に伴う仮設住宅として所有していた物件6棟を無償で借受け学生のシェアハウスとしてスタートしたのが本事業です。

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主な機能として、①沿岸部の震災を被った家庭の子どもたちが進学のために住む寮、②地域の方たちの交流を育むコミュニティカフェ、③レンタルオフィスなどの複合的な機能を担っていたとのことですが、現時点では①の機能だけに集約された形になっていました。

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入寮者は定員16名にたいし12名で沿岸部の宮古市、大船渡市、釜石市、陸前高田市の出身者で構成されていました。

運営費は内閣府の復興予算を原資に、盛岡市から一般財団法人save Iwateへ事業委託され、スタッフ2名で運営を行なっています。


さて、そんなシェアハウスですが、地域の方たちとうまくお付き合いをしつつ、情報発信をしているのが特徴てきでした。

冒頭の写真は地域の方達と学生が協働して作成した壁面アートプロジェクトを撮影した一枚で、岩手国体を機に始め、2期2年行なったそうです。

視察のさい、ダイジェストでいくつかの映像を見せて頂いたのですが、NHKの「家族に乾杯」を見ているような、地域の日常に住人として学生が溶け込んでいる姿が印象的でした。

現在、ここを巣立った学生は30名おり「看護師になって地元に戻り、復興に貢献したい」など、自らの体験から現実を見据えた夢を持つ学生さんが育ってきていることが頼もしいことではないかと感じました。

2018 05 10 11 24 56もちろん現実的な問題も。

財源が国費であることによる予算の継続性や「復興」という事業の期限について、加えて、この土地は近い将来公園になることが決定されており、そことの兼ね合いが今後考えていかなければならないだろうとのことでした。

ただ、全体としては、震災-復旧-復興-その先、そして内陸部と沿岸部における支援の枠組みは岡崎市にも転用可能なモデルであり、なによりも地域に若年層をいかに取り込んでいくのかの一つの事例として勉強になりました。

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さて、これで予定していた視察の全行程が終了しました。

行政視察のどれひとつをとっても、簡単に本市に転用することは難しいものばかりです。

ただ、一切が無駄かといえばそうでもないと思います。一般質問のさい市への提言として使用したり、また、実見したことは物事を判断するさいの参照点として有益であることは間違いないのではないでしょうか。

今回学んだことはしっかりと今後の活動に繋げていきたいと思います。

それでは、また。