こんばんは。

いよいよ朝夕は冷え冷えとしてきて、10月も終わろうとしています。

議員にならしていただき、一年が過ぎ去ろうとしています。

あらためて、応援をしていただいたかたに感謝をするとともに、負託をいただいた身として、十分思いに応えられているだろうか、応えていけるのだろうか、そのことを考えています。

市議会議員の仕事は多岐にわたります。

家の前のドブをなんとかしてくれないか、道路の白線を引き直してくれないか、という話しから、滞納したお金を返済してくれと督促状がきたけどいまの家計の状態では首が回らない、雨がふるたびに浸水が怖くておちおち寝ていられないという話しまで、生きること、そこに切に関わる問題が寄せられます。

また、議会においては、浸水対策にたいする予算の確保、公共が運営してきた施設を民間に移譲するかどうかなど、いまだけではなく、この先のわれわれの生活に影響を及ぼす議案にかんして判断をくだすことが求められます。

そういえば「車をかいたいのだけど、どこで買えばいい」という相談を頂いたりもしました。

他方で、わかってきたことは、残念ながら議員には執行できる予算をにぎっているわけでも、命令一つで動かすことが出来る人工を抱えているわけでもないということです。

つまり、頂いた相談は誰かにお願いをすることで動いてもらうことでしか解決するすべをもたず、応答が求められた案件にかんしても議決を得たのちは、それを執行するのは役所の職員の方の職務となります。

硬い言葉で申し上げれば、二元代表制。その制度上の縛りから、議員おいて上記のような権利が制限されていることは、先人の知恵であり、遵守していけなければならないことは百も承知のうえですが、ときに歯がゆい思いをすることもあります。

ただ、それでも、頂いた相談を現行の制度をうまく使いながら、関わるひとに利益を生むような方法で解決できたさいはなんとも言えぬ喜びがあり、また、どの案件ひとつとってみても、責務ある立場に身を置き判断を下すことは、ときに苦しく、ときに僥倖を得ることができるものです。

そこはおぼろげながら、身をもって感じることできました。



とはいえ、この一年、こんな助言をいただく機会も一方でありました。

「一期生はなにもできないから」

「駆け出しだからいまは議会の仕事より、足場固めだよ」


そうなのかもしれません。そうでないのかもしれません。ただ、両方ではないだろうか、そんなすこし欲張りなきもちで、いまはいます。

二兎を追う者は一兎をも得ず

ではなく、

一石二鳥

かと。

そうとは思いつつも、至らない点も多々あるかと存じますので、どうぞ、これからもみなさんの変わらぬご指導ご鞭撻を賜れば幸いです。


今後ともよろしくお願い致します。


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