こんばんは。
岡崎市議会議員の小田たかゆきです。
なんだかすごく投稿の間隔が空いてしまったみたいで、あらためて怠惰にならないように気を引き締めていきたいと思います。といっても、無理して書く必要もないのかもしれませんが…
さて、お盆も過ぎいよいよ仕事に本格的に戻るかたも多いのではないでしょうか。
ここら辺の地域はいわゆる「トヨタカレンダー」に町の活動が左右されることが多いので、20日までは徐行運転なのかもしれませんが。
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さて、お盆の間に時間を見つけていくつか本を読んだので、少しご紹介を!
まずは、こちら。
暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator) 國分 功一郎 https://www.amazon.co.jp/dp/4778314379/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_lp.Kzb867BQ9H
一読した後に感じたことは、「あー大学時代にこの本に出会っておけばよかった」というものでした。著者は「暇」を客観的になにもすることがない時間の、「退屈」を主観的に気晴らしをしたいと欲望を抱くことの多寡としてとらえることで、とりあえず4つの次元を提示しています。暇なし-退屈している/暇あり-退屈していない/暇なし-退屈していない/暇あり-退屈している。です。
まず「暇なし-退屈してない」は想像できます。もう本当に多くの方がこの状態にあるのではないでしょうか。忙しい毎日に忙殺され、退屈なんかしている暇はない、という状態です。
つぎに、先の状態の対局にある「暇あり-退屈である」というのも、なんとなくわかる状態な気がします。暇だから退屈しているわけですね。
で、「暇あり-退屈していない」という状態があります。これは、古くは有閑階級なんと呼ばれたりしていた、いわゆる労働をしなくてもいい暮らしができる人たちの状態です。これも、現実的かどうかは別として、なんとなく「花より団子」を想像すればわかりそうな気がします。
となると、問題なのは「暇なし-退屈している」という状態です。著者はここに近代、現代の人が抱える大きな悩みがあるのではないかと見定め、この状態を分析し、どのようにすれば脱することができるかを本書で考察をしています。
あー大学のときに読みたかった。笑
暗い時代の人々 森 まゆみ
https://www.amazon.co.jp/dp/4750514993/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_yI.KzbNME4DK9
こちらは、満州事変から太平洋戦争に至るまでの「暗い時代」のなかで、それでも自分の信念を貫き通しいきた人々を描いた作品です。
時局柄なのか、ここに取り上げられている方々はリベラルな思想の持ち主が多い印象ですが、思想信条よりも、時流に翻弄されながら、それでもなんとか自分の生き方を貫き通そうとした人たちの生い立ちや、佇まいに触れることで襟を正していかなければという思いにさせられました。
さて、とりとめもなく読んだ本を紹介させて頂きました。
読んだ方がいれば感想を頂ければ幸いです。
では、また。
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