城西高校で『高校生と語る「震災復興」』に参加してきました。

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岡ゼミという企画の一環として行われていた上記の企画は、他校の高校生も交えながら熱い議論が交わされていました。

まずは現地にさまざまなかたちで訪れた学生から、現在における現地の様子、そこで活動している方から聞いた話し、そこで生活を営まれている方の話しなどの報告が行われ、その後、「復興とは何か」という議題で討論が行われていきました。

いやーすごくしっかりした報告で、聞いているこっちが頼もしくなるような内容でした。

自分が高校生だったころを振り返ると、彼、彼女たちが直面しているような問題に向き合っていたとはとても思えず、いい経験をしているなーと素直にうらやましくもありました。



さて、議論の内容は「復興とは何か」でした。

問いの大きさに足がすくんでしまったのか、彼、彼女たちが現地で見聞してきた内容をもとに出した結論めいたものは「それぞれの復興の姿がある」というものだったように思います。それはそれで一見そうだとは思うのですが、果たして相対主義的な答えで復興の足掛かりになるのでしょうか。

横で聞ききながらそんなことを思いつつ、安易に答えらしきものを出すことには慎重になってもらいたいなーとも感じました。

社会に出ればたとえどんな大きな問いを前にしても短時間で答えを出すことが要求されます。しかし、高校生という立場ではあえて「答えを出さない」こと、つまり答えを「先送り」して腰を据えて考える時間があるはずです。

なんか説教臭くなるのはいやなのですが、振り返ってそんなことを思ったので書いておきます。


なにはともあれ、10代なる感性豊かなときに見聞したことはかならずや近い将来において自分がものごとを考えていくときの礎になるはずです。そんな時代に、震災、そしてそこからの復興という現実を前にした彼、彼女たちがこのさきをともに築いてく仲間になる、そんな甘い期待を抱けた一日でした。

では。