こんばんは。市議の小田です。

先日、市内のバスに関して以下のようなご質問を頂きました。
こんにちは。教えていただきたいことがあります。 私は、いつも名鉄東部交通バスを通勤で利用しています。名鉄東部交通は、赤字が続き、岡崎市や西尾市から赤字を補填していると聞いたことがあるのですが、岡崎市から税金を使って、名鉄東部交通の赤字を補填しているという事実はあるのでしょうか?

ということで、いろいろと聞いてみて下記の返信をしました。
ご質問ありがとうございます。

名鉄が赤字が続き、市の税金を投入しているのか。という質問だと思うのですが①名鉄のバス路線が赤字であるかどうか、②市が税金を投入しているが、その目的はなにか。という二つの質問に分けてお答えさせてください。

①に関しては、こちらの記事にあるように名鉄自体は営業利益は2016年度決算では黒字となっており、さらに、交通事業がその半分を稼ぎ出していると報じられています。交通事業のうち、バス事業だけを取り出してみても、46億の黒字であり、バス事業が赤字ということはなさそうです。

"2016年3月期決算における名鉄の事業別営業利益を見ると、全利益のほぼ半分にあたる220億円余りを交通事業が稼ぎ出している。その交通事業の内訳をみると、鉄軌道事業が153億円と、約7割を占める。
引用:JR東海の攻勢をかわした「名鉄」の復活劇 | 鉄道ビジネス | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 http://bit.ly/2qfm8Iy”

②についてですが、今現在、市内のバス路線には国、県、市からそれぞれ補助金が投入されています。市独自の補助金としては3億円強であり、斬新的に増加しているのは気になるところですね。ただ、他方で交通網にかんする住民の方からの要望が多いのも現実としてはあります。また市が主に補助を出している路線は、主要路線(いわゆる東岡崎-岡崎駅間を南北に伸ばした部分です)以外の路線であり、これは名鉄さん側からみると不採算路線ですが、交通権や福祉など、いわゆる社会的なインフラとして必要な路線、地域です。そこに対し市が補助を出しているのが現状です。

ということで、岡崎市が不採算路線にたいして補助金をだしていますが、名鉄が赤字であるからそれを補てんするために税金を投入しているわけではなく(そもそも名鉄さんは黒字ですが)、社会的インフラという側面から、不採算路線において市税を投入しているのが現状です。ご回答になっているでしょうか。よろしくお願いいたします。


これで一安心。と思っていると、

…名鉄東部交通さんと名鉄さんを間違えているのではとのご指摘を承けました。よく読んでみると確かに名鉄さんと、名鉄東部交通さんが違う…ということに気づきました。

読み間違いはいけませんね。本当に。名鉄東部交通さんは主に、西尾→六ッ美→JR岡崎駅西口を繋ぐ路線を担っている会社であり、名鉄さんが担っている箇所とは明確に違います。補助金の額もかなりの少額でした。

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↑名鉄さんがこちら

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↑名鉄東部交通さんがこちら

これからはしっかりと確認をしていきたいと思います。涙