委員会視察の2日目は立川市へ。

昨日まとめておいた、ICT化における議会の目的として、①議会の内か②外か、それとも両方か、という方向性があると書きました。
相模原市議会の議会ICT化による取り組み
http://odatakayuki2016.blog.jp/archives/17025731.html
これを委員会内では①の方向性を「効率化」。②の方向性を「見える化」と位置付けています。

さて、そこで、立川市さんでは①の効率化を主にした取り組みを実践しています。タブレット端末の導入による資料のPDF化です。

ここで興味深かったのはタブレット端末、クラウドシステム導入によるペーパーの削減状況や費用対効果を計算した資料です。

それによると、平成27年度において削減された紙の枚数は35%。紙が削減された分の費用からタブレット、クラウドの経費を差し引くと、費用対効果としては-2,145,807円の赤字という数字が出ていました。

単純にタブレット端末の導入とクラウド化によるぺパーレス化は費用が掛かるということになりそうです(ちなみにこの資料に基づいて完全ペーパーレス化が行われた場合でも1,981,266円の赤字となります)。

ただ、これはあくまで、単純な差し引きの問題であり、タブレット導入、資料のpdf化におけるメリットは数字では表せない部分があることは考慮にいれなければならないと思います。

なので今後はかりに「効率化」の方向性にいくとしても、どのような効率化なのかをしっかりと話し合っていく必要がありそうですね。


二日間の視察を終え、今後は委員会で岡崎市のICT化の方向性を決めていくことになります。また、随時報告をしていきますので、ぜひご意見を頂ければ幸です。

それでは。

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写真1 質問している様子



キャプチャ
表1 「タブレット端末・クラウドシステム導入による議会資料等の紙の削減状況」(立川市)から抜粋