こんばんは。岡崎市議会議員の小田たかゆきです。

中根新市長の選挙公約である一人5万円の現金給付をめぐる補正予算案が審議される11月臨時会は会期延長、採決を見送るかたちで本日、終了となりました。


いろいろと論点はあるのですが、まずはざっと今日のポイントを整理しておきます。


ひとつめは、議会の開会直後に行われた梁瀬議員の緊急質問です。

質問内容の主旨は

朝日新聞が先週の土曜日に報じた市長の発言が事実なのかどうか。事実であればそれは議会を軽視したものではないか。

この二点でした。

朝日新聞はこちらから↓




これはわたしも同様の感想を持ちましたので、あらためて噛み砕いて説明すると、今回の議案の提出者は市長です。市長提出議案であれば、市長が「なんとかこれをやってほしいから、議会にぜひ審議、可決をしてもらいたい」と議会に審議をかけるものなわけです。

にもかかわらず、それをする前に、「議案とは違う方向性にしたい」と発言してしまったわけで、議会側としては、どうせ市長が諦めている議案、本気で通そうと思っていない議案を、どういう姿勢で審議すればいいのか、困惑とともに、怒りがこみ上げてくるのも仕方がないことです。

市長はこの質問にたいし、朝日新聞への発言の是非を明確にすることなく、議案を通すためにしっかりと議論していただきたい旨の発言を繰り返すものでした。


ポイントの2つめ。議案の内容について。


一人5万円は財政調整基金を含む6つの基金を廃止することで195億円を捻出する方法が提案されていました。

例えば、財政調整基金は大規模災害発生時において機動的に対応するための基金であり、また、景気動向に左右される歳入を調整するために積み立ててある基金です。

そのほかにも、計画的に公共施設の大規模修繕、補修をするための基金や、東公園、南公園などの改修などに充てられる基金、文化、芸術作品を購入するための基金などがここに含まれています。


議案の審議は概ね「いまとこの先」「現在と将来」に収斂していったと感じています。


コロナ対応で激甚災害とみなされるからこそ、とりあえずいますべての人に5万円を渡したい。それは経済対策でもあり福祉対策である。基金がなくなることにはデメリットはあるが、それは行政改革など無駄を省くことでなんとかしていく。いまが大事。

そういう市長。

他方で、コロナ対応で必要なことはもちろんしていかなければならない。しかし、それが一人5万円、すべての市民に現金を配ることなのか。将来に対する、未来にたいする見通しがまったく示されていない。それではあまりにも無責任ではないか。いま、そして、未来のこと。両方を考えていく必要がある。

という議会。

そういう構図です。

もちろん、わたし自身は、後者の側につくものであり、いま、現状お示しをいただいている資料や質疑の内容からは、これほどの基金を取り崩してまで、「すべての人」へ5万円を現金で手渡す必要はないと思っていました。


ポイント3つめ。会期延長です。

議会における審議は、議案説明→質疑→討論→採決のプロセスで行われます。

前者の二つは、議案提出者が今日の場合であれば市長側が行い、後者の二つは、それを受けて、議決機関である議会、議員が賛否の理由を述べ(討論)、議決を行うということになります。

で、本日はこの質疑が終わった段階で、再度、先の梁瀬議員から「議事進行」が発議されました。

内容は、ここでもまた「未来」のこと。

つまり、質疑におけるこの先の見通しの不確かさをあらためて指摘し、見通しを示す資料の提出を求めるもの。加えて、その審議のために、討論、採決を延長するということでした。

ここは、共産党岡崎市議団のお二人、三塩議員、大原議員が反対。他は賛成で、結果、賛成多数で可決されました。

ここでの焦点は、

「議決機関であるからこそ予定通り採決すべきである」とする反対側



「しっかりと審議するために追加で資料を請求する」賛成側

となるのではないかと思います。

わたしも賛成にまわったわけですが、その理由として、審議をするには資料が不足しているという論点に加え、わたしはこういうときは、「時間を置く」ということが大事ではないかと思ったからです。

どうしようもなく捻れているものも「時間を置く」と意外と双方冷静になり、解決するということがあるような気がしています。

夫婦喧嘩なんかも、とりあえず、時間を置くと意外に解決したりすることもないでしょうか。

それと似たような方法をとってもいい局面ではないかと思うからです。



ということで、今日のおおきなポイントは3つであったような気がするとともに、「いまかこの先か」「現在か未来か」という、論点に終始したものであったと整理できるのではないかと思います。(もちろん「両方」という声がもっとも多数ではないかと思いますが、あくまで提出された議案においてはこの論点になってしまうということであるとご理解ください)


会期延長により、採決が先延ばしとなりました。

今日までの議論、質疑においては、わたし自身、厳しい対応をしなければならないと考えていましたが、あらためて時間が生まれたこととなりました。

引き続き、今後出てくるであろう、将来の見通しを示す資料等をしっかりと精査しながら、岡崎市の今後について責任ある行動をおこなっていきたいと思います。

ぜひ、みなさんからもご意見賜れば幸いです。


長文失礼しました。


それでは。


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